人生は、ころんだら、最初に戻るものエリクソンのライフサイクル理論は、単なる理論であることを超えて、日常生活を最深欲求に結びつける叡智の塊なんだろうと考えます。 The life cycle comp......
発達トラウマ障害(DTD)の子ども。公衆衛生上でも、社会福祉の上でも、学校教育の上でも、最大の問題だ、と考えますが、ニッポンでは、まだ、発達トラウマ障害(DTD)の存在すら認識されていないのが、悲しき現状です。ニッポンの発達トラウマ障害(DTD)の温床の大きな部分が、人間らしい暮らしを保証する労働政策を実現するだけで、ほとんど解消します。
The body keeps the score : brain, mind, body in the healing of trauma 『虐待されたら、意識できなくても、身体は覚えてますよ : 脳と心と身体がトラウマを治療する時どうなるか?』p.351から。
私が、社会的な根っこにあるトラウマを治療することに関して、一番根っこにある経験は、南アフリカの「真実と和解・委員会」の働きをこの眼で見たことです。「真実と和解・委員会」は、中心的な行動指針「ウブントゥの原則」に基づいていました。その原則は、すなわち、コーサ語で、「自分が持っているものを分け与える」という意味ですが、「私の人間としての在り方は、あなたの人間としての在り方と、切っても切れない関係です」という言葉に現れています。ウブントゥが認めていることは、本当の癒しが可能になるのは、私ともが1つの人間としての在り方を分かち合い、1つの運命を分かち合っているということを認める時だけだ、ということです。
ウブントゥの原則は、ゴールデンルールを徹底的に肯定的に循環させたもので、「人間皆兄弟」と同じ原理です。
その点、学校も、会社も、役所も、自分の組織を絶対視して、組織以上の価値である「一つの人間としての在り方」や人権(human reght =人間として正しいこと)、憲法…を無視した時には、腐った組織になりますね。実際に、教員の互助会となった学校や教育委員会では、発達トラウマ障害(DTD)の子どもとその家族とは、泣かされています。
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