昨晩、NHKスペシャル「調査報告 女性たちの貧困 ~"新たな連鎖"の衝撃~」。4月に放送された番組が昨晩、再放送されました。2度見ても、見ているこちらまで心が痛む番組でしたね。朝早くから夜遅くまで一生懸命働いても、月収が10万円ほどにしかならない。家はネットカフェで、親子3人が暮らすケースが紹介されてしまたっけ。これで、憲法13条と25条が保障されている、と言えるのか、私は甚だ疑問に感じましたね。
憲法13条は、
「すべて国民は、個人として尊重される。生命、自由及び幸福追求に対する国民の権利については、公共の福祉に反しない限り、立法その他の国政の上で、最大の尊重を必要とする。」
憲法25条は、
「すべて国民は、健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する。国は、すべての生活部面について、社会福祉、社会保障及び公衆衛生の向上及び増進に努めなければならない。」
ですけれども、いくら働けど、なかなか自立できない。わが安倍晋三首相は、女性たちがこんなにたくさん、こんなに貧困にあえいでいるのに、このまま見てみぬふりをしていて良いんでしょうか?
それと比べて、「すべての女性が輝く社会づくり推進室」という看板のウソっぽさ。小渕優子経済産業相と松島みどり法務大臣が辞任しましたでしょ。女性たちが貧困で喘いでいるのに、それも知らずにあんな「ケバケバシイ」看板をかがるのは、それ自体が「ウソとゴマカシ」です。昔河合隼雄先生が、「ギラギラしたものは偽物」と言っていましたもんね。この看板は、むしろ、何百万人もの女性たちが貧困で喘いでいることを隠蔽し、あるいは、政府が無策であることに対する批判の予防線でしかない、と私は考えます。
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