酒鬼薔薇聖斗さんと、私どもの良心 「点検後は整備もお願い!」ニルス・クリスティ―教授 デマゴキブリ <私>が分裂する ⇔ わが子を拒みたい気持ちの残忍さ ⇔ ジェノサイドと戦争 &...>続きを読む......
発達トラウマ障害(DTD)≒愛着障害の子ども、極々一部に過ぎない子どものことだと思うでしょ? でも、それがとんでもない誤解なんですよ。アメリカでは、子どもの4分の1が発達トラウマ障害(DTD)と言われます。日本は、そのような統計はないのですが、カローシ(過労死)、ブラックバイトなどと言う言葉があるくらい、日本の労働市場の奴隷化が進んでいる状況と、実際に多くの子どもを観察する臨床的な印象では、日本の子どもの2分の1が、発達トラウマ障害(DTD)と言っても、全く過言ではありません。
忙しくてあまりカマッテやれなかったり、世話が、情愛のある関わりというよりも、機械相手の作業のようになったりするネグレクトがあったりすれば、その子どもの脳までが、真面の発達しないんですね。
ブルース・ペリー教授の The boy who was raised as a dog の第6章、本のタイトルにもなっている「犬として育てられた少年」のp.136の第2パラグラフから。
私は詳細な生育歴を手にして、コナーの母親のジェーンに、コナー君の子どもの頃のことと、ジェーンママの子どもの頃のことについて伺いました。ジェーンママは明るい人でしたが、心配性で、堪忍袋の緒が切れる寸前でした。ジェーンママは子どもの頃は、トラブルがありませんでした。ジェーンママは一人っ子でしたし、やさしい良心の下で育てられました。コナーにとっても不幸なことですが、ジェーンママは、親戚が近くにいませんでしたし、10代の頃はほとんどの時間をベビーシッターと過ごしたんです。その結果、ジェーンママは自分の子どもができるまで、赤ちゃんやよちよち歩きの幼子とかかわったことがほとんどありませんでした。子どもが少なかったり、家族から離れて暮らしたり、同年以外の人からは、ますますきり離されたりするのは、現代のクルマ社会ではよくあることです。ですから、私どもだけでは、子ども達がそれぞれの発達段階にどのように振る舞うのが良いかを学習するのに、十分ではありません。さらに言えば、わが国の公教育には、子どもの発達の関する内容も訓練もありませんし、子育てや脳の発達に関する内容も訓練も全くないのです。その結果が、「子どもに関する基礎知識」でして、それは、不幸なことですが、コナー君にとって厄介をもたらす上で大きな役割を演じることになったんです。それは、露音訓にしたことと同じです。
子どもの発達について、最近の知見の爆発的な進歩が、家庭にも学校にも全くもたらされていませんね。その事情はアメリカもそんなに良くないようですが、日本では、もう「無知蒙昧」と言ったら、強い言葉すぎるかもしれませんが、現実には、それほど言い過ぎでもないのです。というのも、発達トラウマ障害(DTD)は、日本では、ごく当たり前と思われている家庭で爆発的に増えているからです。換言すれば、発達トラウマ障害(DTD)の問題は、1人親や、暴力的な虐待がある家庭だけの問題じゃぁないからです。
いつそう不幸だと思うのは、日課や課題を強制することが、発達トラウマ障害(DTD)の子ども達には禁忌であることも知らされていませんから、学校や児童施設や病院などで、税金でやってる「サービス」が、現実には、子どもの傷に塩を塗る虐待になっている、ということなんですね。
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