未来を上手に思い描くこと、それは、出来るだけ多くの人、出来れば、全人類が含まれるほどの、ヴィジョンを持つことです。
The life cycle completed 『人生の巡り合わせ、完成版』、p67の12行目途中から。
generativity 「次世代を育むこと」になるのか? それとも、self-absorption 「自分のことしか考えないこと、人の立場を一顧だにしないこと」になるのか? および、stagnation 「未来をうまく描けないこと」になるのか? と言う二律背反から生じる、新しい「力」、すなわち、Care、「弱い立場の人を気に掛けること」とは、自分がcare for「気に入った」人、もの、考えをtake care of「大事にすること」に、幅広く心を込めてすることです。赤ちゃんの頃から若い成人期になるまで、以前の舞台で順番に発達することから得た、すべての力(hope 「困難があっても、信頼し続けること」,will 「困難があっても、自分の意志を保つこと」,purpose 「困難があっても、『何のためにするのか』を忘れないこと」,skill 「困難な状況でも使える技能」,fidelity 「困難があっても、信念に忠実であり続けること」,love 「弱い立場の人を、自分が損をしても、大事にすること」)は、次の世代の人たちの力を養うという、次世代を育む仕事のために、欠くことにできない力になります。というのも、この次世代を育む力こそ、実際、人間の人生の「貯蔵庫」なんですから。
いつの舞台でもそうですが、成人期の「力」は特にそれまでの人生の舞台で得てきた力が問われます。言葉を換えれば、次の世代を育む力は、それまでの人生が問われます。エリクソンのライフサイクルの理論が、いかにたくさんな人生から学び、実際の人生に役立つために考えられているのか、ハッキリと分かる所ですね。
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