エリクソンの小部屋

エリクソンの著作の私訳を載せたいと思います。また、心理学やカウンセリングをベースに、社会や世相なども話題にします。

インターメッツォ: エリクソンの叡智 : 人格的真理としての心理学だけが教えてくれること

2017-03-31 08:06:18 | エリクソンの発達臨床心理

 

 

 

 
1人きりでも、独りぼっちじゃぁ、ない! または、自分の闇
   田舎と安倍政権 札束以上の価値  安倍晋三政権批判のシリーズ、最終回。何を取り上げようと思いました。 ずっとお付き合いのある障害者にしようか、それ......
 

 Toys and reasons. P.55。第2パラグラフ4行目。

 

 

 

 

 

 科学的真理ではなくて,人間が今ここで生きている,ってことに関心を払う,人格的真理を重んじた気付きだけが私どもにハッキリと示したくれるのは,私ども大人とと子どもとの関係なんですよね。その子どもは,目の前にいると同時に,私ども大人の心の中にもいますからね。

 

 

 

 

 

 統計処理でやるような,心理学もあり得ます。しかし,エリクソンのライフサイクルの心理学は,統計処理でやるような心理学では,到底手が届かない深みのある心理学ですね。

 ここでエリクソンが教えてくれているのは,≪本当の自分≫という,心の中の子どもと日々やり取りする関係が,そのまま,眼の前の子どもとの日々のやり取りの関係にイコールになる,ということです。つまり,内省しているほど,眼の前の子どもとのやり取りが豊かにできるんです。

 逆に言うと,ロクに内省もできてない,子どもっぽい大人は,眼の前の子どもとの関係が,禁止と命令になりがちです。あるいは,暴力,ウソとゴマカシでしかない知力,言い訳でしかない言語力で,子どもを抑えつけようとしますでしょ。残念ながら,臨床心理士と呼ばれる人にも,この後者の内省のない,したがって,投影だらけの,タケノコが大半です。それは以前にこのブログ聖書の言葉: ご馳走でも取り上げましたね。

 エリクソンは,実に鋭いですね。

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