縦の関係と横の関係をごっちゃにしちゃいけませんよね。
Young Man Luther 『青年ルター』p191のブランコの下から。
中世の思想の流れと対照的に、この惑星の上にある相対的な現実に対して、ルネッサンス期の人は何を考えたのでしょうか? まず第一に、ルネッサンス期の人は、11番目の天国に囚われている状況から、自分を確かにさせる道を取り戻しました。当時の人は、この世の中の舞台の端っこに生きていることを拒否したのでした。神の気まぐれに従ってかりそめに生きているのが嫌なんですね。当時の人は、人間中心で、自分自身の持ち味で生きたのでした。神に創造されはしたものの、それはちょっとした付けたりでした。持ち味とは、自分を自分でコントロールする中心だ、ということです。地理的な中心は、当時の人の努力によって、太陽系の端っこになっちゃいました。
オッカムから、時代が下って、ルネッサンス期になります。ルネッサンス期は人間中心主義の時代。ギリシャ時代を再発見、再評価した時期でもあります。人間を神から切り離して、賛美する時代の始まりです。自分を確かにさせる道も、「神の中」でするのではなくて、「人間の中」てすることに代わります。
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