日々の礼拝を日々作り出していくことが,人間にとって最も重要であることが、述べられていました。今日は、エリクソンが謝辞を通して、「遊びこそ天のお恵みである」と宣言します。翻訳します。Toys and Reasons 序文の,p.12の第2パラグラフです。
私は私どものセミナーから多くを学びました。しかし、結局のところ、この小著で、私の中心テーマを何よりもまず明確に申し上げて、このテーマを様々なところに応用してみようとすることが、最も良いだろうと思われました。私自身が、本物の政治的ヴィジョンに肉薄できるまで、さらに何としてでも議論を進めたのが、ジェファーソン講演でした。その講演は、1973年に、人文科学国民基金のために行いました。これらの講演は講演の形でゴドキン講演を引き継ぎ、しかも、ジェファーソン講座の特別条項のゆえに出版された点でゴドキン講演に優っています。興味を持たれた読者諸兄は、これらの出版物との重複があることにご寛恕いただければと思います。
私は特別な謝辞を、ハーバード大学に対する感謝を表明することから始めなくてはなりません。ハーバード大学は、私を引退からゴドキン講演をするように招いて下さったことは、名誉であり喜びです。ジョン・F・ケネディ公共政策学部のディーン・ドン・K・プライスさんは、痒いところに手が届く主催者です。ハーバード大学の元同僚のパメラ・ダニエルさんは、多様な分野の人々を共同研究へと奮い立たせる、彼女の行き届いた手腕によって、ゴドキン講演を準備して下さいました。
この本における私の研究は、モーリス・フォルク基金がサンフランシスコにあるジオン山病院精神病理学部門に対して与えてくださって助成金によって、ご後援いただきました。隣人である、シェリル・ブルークさんは、私の原稿を、細心の注意と共感をもって、何度もタイプしなおして下さいました。私の友人、カイ・T・エリクソン、ナターン・ヘイル、ジェラルド・ホールトン、ネイル・スメルサー、ロバートオールシュタインの各氏は、原稿、ないしは、原稿の一部を寄せ、あるいは、批判的な読みをして下さいました。もし、私が彼らの警告すべてに耳を傾けきれずにいたとしても、非は私にあります。
最後に、いつものように、私はジョアン・エリクソンに「ありがとう」と申し上げます。彼女は、私が論文を書く際に、陰になり日向になって、苦楽を共にして下さいました。この本を彼女に捧げるのは、彼女が、天からの無限なお恵みである遊びに、一生を捧げて下さったからに他なりません。
カリフォルニア州、ティブロンにて、1975年
エリクソンの謝辞は、詩人の謙遜に溢れています。だからこそ、遊びを天のお恵みと感じ、この著作を感謝しつつ、ジョアン夫人に捧げているとだと、しみじみ感じます。
今日はここまでにいたします。
次はどこを翻訳しようかな~。
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