エリクソンの小部屋

エリクソンの著作の私訳を載せたいと思います。また、心理学やカウンセリングをベースに、社会や世相なども話題にします。

現世考: 待機児童0政策,意義あり!!

2017-03-06 02:18:45 | 間奏曲

 

 

 

 
自分の物語を語り始めて
   エルサレムのアイヒマン  今日、Amazonから『エルサレムのアイヒマン』Eichmann in Jerusalem が届きました。『人間の条件』......
 

 「待機児童0」にするのが,今の政策課題であると言われます。私はこれには大いに疑問を持っています。

 先日,佐々木正美先生の10年前に文書をこのブログ現世考: 惨憺たるニッポン!に載せましたね。

「…保育園で子育て支援ならぬ子育て代行をしているくらいでは,どうにもならないほど不幸な親子が急増している。…われわれは健康な個人主義を大きく逸脱して,病的な利己主義に陥っている。…前頭前野の機能の衰退にも注目したい。想像力,創造力,コミュニケーション,衝動の抑制など,高度に人間的な機能の中枢として…人間が人間的な資質や特性を失いつつあるような現状に,思わず慄然とするものを覚える。…」

 待機児童0政策は,子育て代行の拡大でしかなく,それでは,今のニッポンの,発達トラウマ障害(DTD)のパンデミックがますます悪化するからです。

 子どもを保育所に預けなくて済むように,低賃金・長時間労働を禁止し,子育て休暇を,北欧並みに,両親に300日有給で保証するんです。

 一番肝心だとエムディが述べる,1歳半までは,親が安心して自分で子育てできるシステムを作ることが何よりも求められているんですよね。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« インターメッツォ: エリク... | トップ | 聖書の言葉: 怨まれる恵み »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿