平和の恵み 「≪私≫という感じ」の大切さ その2今の日本の、根源的な貧困 子どもを操縦すること、コントロールすることを「教育」だと誤解している人が、今の日本では、とっても多いですね。それは子ど......
発達トラウマ障害(DTD)=愛着障害の子ども。ヴァン・デ・コーク教授の The body keeps the score : brain, mind, body in the healing of trauma 『虐待されたら、意識できなくても、身体は覚えてますよ : 脳と心と身体がトラウマを治療する時どうなるか?』p.141、第3パラグラフから。 ヴァン・デ・コーク教授が作った質問票の話の続き。
質問票の次の項目は、子どもの頃の人間関係についてです。「家族の誰と、一番仲良しでしたか?」「誰があなたを大事にしてくれましたか?」。その次に来る質問に、大事な質問が来ます。実証科学的な研究では、決して訊かれることになかった質問です。「子どもの頃に、安心できた人って、誰ですか?」。私どもが質問した4人の患者さんの1人が、「子どもの頃に安心できた人は誰もいませんでした」と応えています。私どもは、ワークシートに「安心できた人は1人もいない」という人をチェックして、それに対してあれこれ言うことはなかったけれども、唖然としましたね。考えてみてくださいね、子どもの頃に安心できる人が一人もいないってことが、誰も守ってくれないし、見通しもない世界を生きることになる、ってことをね。
絶望、生き地獄、って、暗闇の中で、責(攻)められるだけで守りがない、ってことでしょ。虐待やネグレクトされた子どもの世界が、まさにこれ。
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