エリクソンの小部屋

エリクソンの著作の私訳を載せたいと思います。また、心理学やカウンセリングをベースに、社会や世相なども話題にします。

子どもが語ることに、耳を澄ませば  鼻が大事

2016-03-20 02:24:11 | ブルース・ペリー教授の『犬』

 

 

 
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 「バレなきゃいいや」は結局バレル。それは、三井不動産レジデンシャルの杭の偽装がバレ、広島の中学3年生自殺の学校のウソとゴマカシがバレつつあるのを見れば、分かる人には分かりますね。ついでに、大川小学校のアホ教育委員会のウソとゴマカシもバレることでしょう。

 ブルース・ペリー教授の The boy who was raised as a dog より、p.214、最後のパラグラフ。

 

 

 

 

 

 私はこの事件の検事さんから時々聴いています。その検事さんは、それからずっとジェームズと新しい養父母と関わってくれています。ジェームズは名前を変えましたし、一番最近の話では、新しい暮らしはうまくいっているそうです。ジェームズの「破壊的な」行動や「無断外出」は、全てが助けを得ようとする企てだったわけです。ジェームズは自分の命を救っただけじゃぁなくて、兄弟姉妹の命も救ったと確信しますね。ジェームズの話を思う時、私は、自分の直感が語ることと、子どもが語ることにいつでも耳を傾ける続けることが正しい、って信じたことを思い出します。それは、他のセラピストや、公式文書や、親が何と言っても、変わらないことなんですよ。

 

 

 

 

 

 ブルース・ペリー教授もなかなかの臨床家ですね。臨床家は鼻が命。直感が語る囁きに敏感です。ブルース・ペリー教授もなかなかの鼻をお持ちです。

 それと、子どもが、言葉や態度で語ることもとても大事です。子どもは態度で語ることの方がかなり多いのですが、ジェームズのような聡明な子どもは、話し言葉で語る場合もあります。しかし、それは例外かもしれません。多くは態度で語ることを読み取る鼻、すなわち、子どもの言葉に耳を傾ける場合も、鼻が必要です。

 臨床家は鼻が命。それから、優れた臨床家には、独特の香りがするものです。

 

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