エリクソンの小部屋

エリクソンの著作の私訳を載せたいと思います。また、心理学やカウンセリングをベースに、社会や世相なども話題にします。

礼拝は民主主義に似ている

2015-06-10 07:01:16 | エリクソンの発達臨床心理

 

 ヌミノースは深い。

 The life cycle cpmpleted 『人生の巡り合わせ、完成版』、p46の第2パラグラフから。

 

 

 

 

 

 ところが、あらゆる根源的な礼拝が、形ばかりの礼拝とも関係していることも事実なんですね。礼拝とは似て非なる、形ばかりの礼拝は、決まったことの繰り返しと人を惑わす見せ掛けが特色のパターンとなって、人と人を結びつけるという一致の価値を失ってしまいます。このようにして、ある条件下では、ヌミノースを求める気持ちは、簡単に偶像崇拝に成り下がる危険があります。偶像崇拝とは、実際は、一番危険な、共同幻想になっちゃうものですね。

 

 

 

 

 いのち、と等価なヌミノースは、本物の礼拝によって、感じ取ることができます。しかし、その本物の礼拝とは、似て非なる形ばかりの礼拝では、最も危険な共同幻想ともなり、あらゆるケダモノを人にもたらします。

 いつでも、その礼拝の中に、礼拝を作る精神、礼拝を通して命を下さる精神、ガイスト、聖霊の働きを感じる眼と心を持っていないと、簡単に形式に流れて、ケダモノの餌食になるのが、人の歴史の常です。

 礼拝と民主主義は似ている。

 

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