ヴァン・デ・コーク教授の文書を読みますと、SSRIも、あんまり使いたくないですね。
ヴァン・デ・コーク教授のThe body keeps the score : brain, mind, body in the healing of trauma 『虐待されたら、意識できなくても、身体は覚えてますよ : 脳と心と身体がトラウマを治療する時どうなるか?』の第13章 Healing from trauma : Owing your self 「トラウマから癒されること :本当の自分を生きること」p.227の、6行目途中から。
私は、SSRIには、経験的な問いとして、アプローチしています。すなわち、何が効くのか、を見て見ましょうよ、ということですし、それは、患者の人たちだけが分かる、ということです。他方、1つのSSRIが効かずとも、別のSSRIを試せばいい。というのも、いろんなSSRIは、少しずつ成分が微妙に異なるからです。面白いことに、SSRIは、鬱の治療に広く使われているけれども、私どもが、PtSDの患者に対して、プロザックと「眼を動かすことで、脱感作とトラウマ処理をするやり方(EMDR)」と試して、比較した研究では、EMDRの方が、プロザックよりも、抗鬱効果が高いことが証明されました。この件については、15章で、もう一度検討します。
「眼を動かすことで、脱感作とトラウマ処理をするやり方(EMDR)」が、抗鬱効果の上で、プロザック以上だったというのは、面白いですね。薬よりも、セラピー、ということでしょうね。
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