エリクソンの小部屋

エリクソンの著作の私訳を載せたいと思います。また、心理学やカウンセリングをベースに、社会や世相なども話題にします。

国同士も、相手の国の歴史的個性に敬意を払ってね。改訂版

2015-01-14 08:42:05 | アイデンティティの根源

 

 今の危機を突破するためには、倫理の力が必要です。

 p241の9行目途中から。

 

 

 

 

しかしながら、倫理と言うものは、デッチアゲルことなどできません。倫理は「人類皆兄弟」になるべく近づけるように、自分を確かにする道を、十分に情報を得て、霊感に満ちた探究することからだけしか、生まれてきません。この「人類皆兄弟」に近づけた自分を確かにする道が可能になるばかりではなく、必須になるのは、新しい科学技術や新しい世界観がある場合なんですね。でもね、私がここで皆様にお示しできるのは、様々な主題だけです。親子、男女、医者と患者の関係について今まで言われてきたことは、国と国の関係にも、かなり当てはめてきたかもしれません。今日、国家は当然、ざまざまな段階の、政治的、技術的、経済的な変化をまとめた単位なんです。こういった条件のもとでは、国々もお互いに、より教育的で、倫理的な態度で関係を持つべきだ、と先進国諸国が信じてもしかたがありません。しかし、私が申し上げたいポイントは、不平等を強調することではなくて、歴史的な多様性のある個性に対して敬意を払うことなんですね。

 

 

 

 

 人同士もそうですが、国と国との関係においても、相手の国の歴史的個性に対して、敬意を払うことが何よりも大事です。韓国・朝鮮に対する敬意、中国、台湾、香港に対する敬意も、今こそ大事でしょ。

 

 

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