エリクソンの小部屋

エリクソンの著作の私訳を載せたいと思います。また、心理学やカウンセリングをベースに、社会や世相なども話題にします。

「発達トラウマ障害の子ども等に『正しいこと』を押し付けることは、虐待だ」

2016-05-10 00:32:25 | ブルース・ペリー教授の『犬』

 

 

 

 
女の子の成長は、性差をどれだけ認めるかで変わってきます
  女性の発達にどのような変化をもたらしたのでしょうか? The life cycle cpmpleted 『人生の巡り合わせ、完成版』、p38の11行目途中...
 

 

 ブルース・ペリー教授の手厳しいご指摘、学校でイジメがなくならないのは、教員自体がいじめをやってるから。真実です

 

 ブルース・ペリー教授の The boy who was raised as a dog の第11章、「癒しのやり取り」のp.243のブランク後の2つ目のパラグラフから。

  ここは、発達トラウマ障害の負わされた愛着障害の子ども達が、家庭で、学校で、保育園や児童養護施設などの児童施設で、間違った対応=虐待をされる典型的なパターンを示してくれています。

 

 

 

 

脳の、この特性の結果、早期介入は、後れを取る場合よりも、常にいいものである場合が多いものです。しかし、その介入は、役立つものでなくっちゃね。レオンの場合みたいに、レオンを助けるためにやってる、ほとんどが、実際はレオンを一層悪くしている、ということがままありがちです。 まず私どもが、「ダメだぁ」と言いたくなることや、「止めなさい」と言いたくなるようなことを、その子ども達がやり出したら、私どもは、「うるさい子、不満タラタラの子、攻撃的な子は、『ダメな子』だとか、『甘えん坊』だとか」見ても、「そのような様子は、して欲しいことをして貰えず、可能性が育てられていないから、やってることだ」とか、「多くを貰えず、良い思いもしてこなかったから、やってるんだ」とかとは、理解してもらえない場合が、本当に多いのです子どもを親切で、気前がよく、人の気持ちが分かる子にしたいと思ったら、まず、その子がそのように関わってもらわなくっちゃ、ということでしょ。

 

 

 

 発達トラウマ障害の子どもらは、「ダメだぁ」と言われることをやりがちです。特に悪い良心の大人達、すなわち、「正しいこと」を押し付ける大人達は、ブルース・ペリー教授がここで指摘した通りのことをしでかします。私も何人もの、そういう悪い良心の大人たちの関わりを見て、「それはやってはならないこと」「禁忌とされていること」と、繰り返し申し上げています。

 「発達トラウマ障害の子ども等に『正しいこと』を押し付けることは、虐待だ」ということを、ハッキリと言っておきますね。

 必要なのは、子どもの症状を生み出している心理的背景を理解することです。ですから、特に、重度の発達トラウマ障害の子どもの心理的支援に横やりを入れたり、心理的支援から切り離すことが、それ自体そのものが虐待と言えるわけですね。

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