≪陽気で楽しい≫。それは子どもが愉しそうに遊んでいる時の気持ちです。しかも、これはエリクソンが、臨床で最も大事にした態度、playful プレイフル を私が翻訳した言葉でもあります。どこぞの東大の先生は、これを「遊戯性」と訳してんですから、もう呆れて呆れて…。臨床をやったことがないから、分からない。分からないでは、みすず書房からの仕事がきませんから、したがって、印税収入が入りませんから、分からないことをゴマカすために、小難しい言葉を使うんです。東大の先生もアベシンちゃんの御親戚です。
子どもの最も大事な特性は、このプレイフルなんです。これは、眼には見えない心の傷の研究の世界的権威のヴァン・デ・コーク教授が、今回の震災後に、眼には見えない心の傷をいやすために紹介したプロジェクト・ジョイの資料に、あります。
http://www.hugly-lovely.jp/kiso/file/projectjoy_appendix.pdf
この翻訳もちょっと…という感じです。訳がこなれていません。でも、役立つことでしょう。
http://kennedykrieger.org/sites/kki2.com/files/is-it-in-you-the-role-of-playfulness.pdf
これによれば、子どもの頃に、日常生活の中で繰り返し、眼に見えない心の傷を負うと、どうなるのか? 「〔1〕情緒的にも、〔2〕認知の面でも、〔3〕対人関係の上でも、障害が生じる」という訳ですね。その他にも、「早死に」などの影響が深刻ですが、今回は割愛します。
〔1〕「情緒的な障害」とは、1)自分の気持ちを出さないこと、と、2)怒りの爆発です。1)自分の気持ちを出さない わけですから、表情が暗い、笑わない。 でも、時に、あるいは、頻繁に、2)怒りを爆発しますから、お友達を打ったり、蹴ったり、喚き散らしたり、ということが起きます。
〔2〕「認知の面の障害」とは、いつでも、眼には見えない心の傷を受けた場面に対する緊急発進、スクランブルの状態ですから、3)恐怖と緊張が続いています。ヴァン・デ・コーク教授らが言う、右脳が「サバイバル脳」になって、活発に動いていますから、4)左脳で認知することが妨げられてしまいます。認知の力が弱いと、日本の学校では、ずくに「発達障害」ということになっちゃうけれども、眼には見えない心の傷が、認知に障害をもたらす、ということに対する無知があるからです。実際、「眼には見えない心の傷がある場合、認知が悪影響を受け、学習面で遅れが出ます」と言っても、教員たちの中にも、なかなか認めない人もいるくらいですらかね。その教員が計画していることに、差し障りがあるからだと感じます。せっせと 5)「発達障害」とレッテルが張れれば、普通学級から「支援学級」に移す口実になりますからね。排除の論理です。それだけ、愛着障害だらけで、学校現場に余裕がなくなっているから、ということもありますが、教員の認識不足のためでもあります。
〔3〕「対人関係の障害」は、6)脱抑制型愛着障害の子どもの場合には、誰彼かまわず、関わって、少しでも関わってもらいたい、関心を向けてもらいたい、というパタンーンとなります。あるいは、7)少しでもいいから認めてもらいたいので、スポーツでも勉強でも行事にも熱心に見えます。 抑制型愛着障害の子どもの場合には、8)人との関わりを避けたり、眼には見えない心の傷がひどい場合は、8)不登校や引きこもりになりますし、9)スポーツに対しても、勉強に対しても、行事に対しても、消極的、否定的で、「やる気がない」と言われる場合が多いですね。
ですから、このような「〔1〕情緒的にも、〔2〕認知の面でも、〔3〕対人関係の上でも、生じる障害」を子どもから取り除いていくことが必要になりますよね。その際にとっても大事なのが、子どもの一番の特性、プレイフル、陽気で楽しいを生かすことなんですね。なぜならば、
〔1〕陽気で楽しいと、子どもは安心し、認められたと感じやすいので、気持ちを表現できるようになりますし、笑顔が増えますから。
〔2〕陽気で楽しいと、子どもは、スポーツでも、勉強でも、行事でも、関心を持ち、熱心に取り組むようになりますから。
〔3〕陽気で楽しいと、子どもは、一人の人との陽気で楽しい関わりを基にして、いろんな人との関わりも楽しめるようになるますし、人に譲ることを学びますから。
ですから、これを読んだあなた、今日からあなたも
陽気で楽しく ね!
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