子どもたちを悪い良心から守ることも、大人の大事な仕事になります。
今日から新しい第7章に入ります。
信頼と激しい怒り
ルターが30台始めに走り書きした大切な日記や聖書注解は、ルターが説教者であり伝道者だった時のことですが、手書きの文書の中に埋もれていました。それらが存在することが分かったのは、ドイツ王立図書館とヴァチカンを調べていた、確固たる信念と幸運を兼ね備えた学者らが二十世紀になって初めて探したからです。ルター自身によるロマ書講義の原稿は、ベルリンの王立図書館で「見つかりました」。それは、ガラスケースに入った、「詠み人知らず」で展示されていたのです。これ程まで、ルターは、自分の前史を、1517年の事件の背後に隠してしまっていたのでした。
ルターは1517年以前の自分を、あまり表にしたくない事情があったのでしょう。不安と不満に満ちていた自分でしょうからね。あまりカッコいいものではありません。
しかし、エリクソンは、クリニカル・サイコロジストとして、そのマルティンがどうして、あのルターになったのかに関心を抱かざるを得なかったのは、当然と言えば当然です。
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