エリクソンの小部屋

エリクソンの著作の私訳を載せたいと思います。また、心理学やカウンセリングをベースに、社会や世相なども話題にします。

発達トラウマ障害(DTD)のセラピーは、徹頭徹尾、クライアント中心です

2016-08-02 07:14:10 | トラウマを負う≪本当の自分≫を取り戻す

 

 

 
軽蔑と自己嫌悪
  ≪究極の見通し≫が非常に大事なことがお分かりいただけたと思います。日本人は一般的に、それがないのが弱点です。 The life cycle completed 『人......
 

 

 Paul Frewen , Ruth Lanius (2015) , Healing the Traumatized Self   consciousness, neuroscience, treatmet 『トラウマを負わされた自分に対する囚われから自由になること  意識、脳科学、治療』の翻訳。 発達トラウマ障害(DTD)のセラピーでは、見通しのある環境がセラピーのalphaであり、Ωなんですね。

 最終章の第7章、p.279の、第3パラグラフから。

 

 

 

 

 

 臨床家も、クライアントの信頼が育ってもらいたいと願います。それは、クライアントがどの程度信頼できるのか、いまここで、どの程度変わる余地があるのか、をいつでも、差し向かいで、大事にすることを通して、信頼を育てる訳です。臨床家はクライアントがその時点で出来ないことは求めませんし、回復過程が辿る時と道に関する、それでもの経験を横に置いておく訳ですね。代わりに、それがどんなものでも、クライアントが変化する余地を大事にするんです。

 

 

 

 

 

 発達トラウマ障害(DTD)のセラピーが、いかにクライアント中心であるかが分かりますね。ですから、臨床の場が、学校であろうと、病院であろうと、療育施設であろうと、子ども中心、患者中心のガバナンスが必要です。

 

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