エリクソンの小部屋

エリクソンの著作の私訳を載せたいと思います。また、心理学やカウンセリングをベースに、社会や世相なども話題にします。

#能動的再体験

2017-07-04 01:28:10 | ヴァン・デ・コーク教授の「トラウマからの

 

 

 

  発達トラウマ障害(DTD)のご相談は,こちらへ。agape☆gmail.com  但し,全て半角にしてから,☆→1430777@に変換してください。当方,年間70~80ケースの発達トラウマ障害(DTD)セラピーをしてきていかなりのケースが善くなっていますよ。あなたも是非位一度連絡してください。料金は収入によっていろいろです。世帯所得によって,ワンセッション500円(家庭保護世帯,母親のひとり親世帯など)~

 
人格障害Mの日常News
   「悪い良心」→「良い良心」への曲がり角  人と関わるヒューマン・サービスで最も大事なのは、「良い良心」です。 Young Man Luther 『......
 

 ヴァン・デ・コーク教授の  The body keeps the score : brain, mind, body in the healing of trauma 虐待されたら、意識できなくても、身体は覚えてますよ : 脳と心と身体がトラウマを治療する時どうなるか?』p.308,最後のパラグラフから。

 

 

 

 

 

 自分が作り出した生活劇の場面をざっと見渡すと,マークさんは,背筋をシャンとして座り直し,目をカッと見開きました。霧が晴れたのは明らかでした。マークさんはガッテンとばかりに頷いて,しばらく無言で重苦しい空気のままでした。自分の「父親」を見つめて,「お前は最低だ,偽善者だ,僕の人生をメチャメチャにしやがって」とぶちまけました。私はマークさんに,「これまで口にできなかったけれども,言葉にしたかったことをすべて,お父様にお話ししてはどうですか」とマークさんを誘いました。しばらく父親に対する非難が続いた後,「昔僕が殴られたみたいに,体を動かしてください」とマークさんは父親に指示しました。それは,マークさんが,自分が父親を殴った様子を見るためでした。マークさんが問わず語りに,「僕は,怒りがコントロールできなくなるんじゃないか怖かったんです。それが怖くて,学校でも,職場でも,その他の対人関係でも,人と関わらないようにしてたんです」と語りましたが,私は取り立てて驚きませんでしたね。

 

 

 

 

 

 なぜ,ヴァン・デ・コーク教授は驚かなかったんだと思いますか? それは,教科書通りだったからです。その教科書は,フロイト先生の教科書です。エリクソンもこの教科書のことを繰り返し引用しています。精神分析のことを一度でもキチンの学んだ方なら,どなたでもご存知のはずです。アメリカではペーパーバック,新書版があるくらいです。

 前置きがいつも長くでゴメンナサイね。マークさんがしたことは,かつて父親にされたことを,ここでは,マークさんが父親にしているのです。でも,これは単なる復讐とは違います。そこがポイントかもしれません。

 

 

 

 

 

 

 

 

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 聖書の言葉: 信頼 | トップ | #偽物の重鎮シリーズ最終回... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿