ビルは、ベトナム戦争帰還兵ですから、戦争トラウマがありました。でも、それ以前に、発達トラウマもありました。だからこそ、トラウマに苦しむ人たちの支援者になっていきまする
ヴァン・デ・コーク教授のThe body keeps the score : brain, mind, body in the healing of trauma 『虐待されたら、意識できなくても、身体は覚えてますよ : 脳と心と身体がトラウマを治療する時どうなるか?』の第13章 Healing from trauma : Owing your self 「トラウマから癒されること :本当の自分を生きること」p.230の、第3パラグラフから。
ビルの3度目の治療が始まって5年、ビルは53才で、重たい神経疾患になった時に、身体のいたるところが時々マヒするようになって、「これからは、車いす生活になるかもね」と感じ出したんですね。ビルの問題は、多発性硬化症によるものではないのかな、と私は思いましたけれども、ビルの担当の神経科医たちは、特定の病気を見つけることが出来ませんでしたから、「治療はできません」と言ってしました。ビルは私に「妻の献身がありがたい」と言いました。ビルの奥さんは、車いす用にランプを勝手口に作ってくれていました。
ビルは、ずいぶんと大変な状況になっちゃってたんですね。牧師をして、トラウマで苦しむ人の支援活動をしながら、自分は車いす生活になりそうになってたんですからね。奥さんも、手際よく、車いす生活が出来るように、家の改造までしてたんですしね。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます