エリクソンの小部屋

エリクソンの著作の私訳を載せたいと思います。また、心理学やカウンセリングをベースに、社会や世相なども話題にします。

パンデミックである,発達トラウマ障害の場合は,DSM-5は,百害あって一利なし

2017-03-11 09:03:41 | ヴァン・デ・コーク教授の「トラウマからの

 

 

 

 
広島中3年自殺事件は、大川小学校並みの学校の病理の現われデッセ
   待ち望みと不思議  満月の夜も、不思議を感じ、不思議に想いを馳せる時。 The Sense of Wonder 『不思議を感じる心』から p93の......
 

 発達トラウマ障害(DTD)=愛着障害の子ども。ヴァン・デ・コーク教授の  The body keeps the score : brain, mind, body in the healing of trauma 虐待されたら、意識できなくても、身体は覚えてますよ : 脳と心と身体がトラウマを治療する時どうなるか?』p.166,下から二つ目のパラグラフから。

 

 

 

 

 

 19世紀後半になるまでは,医者たちは病気を目に見えるいろんな症状,熱やら,吹き出物やら,理に適わぬものではなくて,その症状が長続きするものでもなければ,それらによって分類していました。この事情が変わったのは,ルイ・パストゥールやロベルト・コッホのような科学者たちが,多くの病気は,人の眼には見えないバクテリアによってもたらされることを発見した時でした。この時,薬も変わりましたが,それは,病気で起きた熱やおできを治すのではなくて,バクテリアなどを取りのぞく方法を見つめようとすることで変わって来たのでした。DSM-5によって,精神医学は,19世紀前半の医療に逆戻りしたのは確かです。DSM-5が定めた多くの課題の大元を知っているのにもかかわらず,DSM-5の「いろんな診断名」は,背景を成すいろんな原因を完全に無視して,眼に見える現象をだけを捉えたものでしかありませんよね。

 

 

 

 

 

 特に,パンデミックである,発達トラウマ障害の場合は,DSM-5は,百害あって一利なしの現状です。

 

 

 

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