エリクソンの小部屋

エリクソンの著作の私訳を載せたいと思います。また、心理学やカウンセリングをベースに、社会や世相なども話題にします。

インターメッツォ: エリクソンの叡智:  ヴィジョンの実力

2017-03-05 02:32:10 | エリクソンの発達臨床心理

 

 

 

 
偉大な子ども
   反抗的人間 Noとハッキリ言う≪市民的勇気≫  先日このブログでご紹介しました、岡田尊司さんの『子どもが自立できる教育』の一節。「ヨーロッパの教育......
 

 Toys and reasons. p.150から。

 

 

 

 

 

 「世の中はこんなところですよ」という見方には,無意識の中にある一番不思議で,いつの時代でも,世界中どこに行っても通用する,いろんな希望に対して,人の心をつかんで離さない魅力がなくてもなりません。また,毎日の礼拝によって,子どもの頃の育まれた期待に対しても,同様な魅力がなくてはなりませんね。それから,その世の中に対する見方は,制度を作る時の,文字にも精神にも一致していなくてはなりません。そのようにして初めて,世の中に対する見方は,歴史のある時期の,実に幅広い人たちひとりびとりに,新しいものを生み出し,人のためにもなるエネルギーの源になる,その時代にピッタリの力が生まれます

 

 

 

 

 

 そして,この力が生まれるのは,いろんな人たちがいる中で,社会の中心にいる人であることはめったになく,たいていは,周辺の人です。マックス・ウェーバーの言う辺境変革説です。

 

 

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