お父さんが≪真の関係≫の中で、子どもを大事に思う気持ちは、条件付き。子どもは、その条件を満たそう、期待に応えよう、とするから、どりょくするんですね。人間にとっても、掛け値なしで自分を大事にしてくれる関わりが、根源的ですが、その次には、条件付きで大事にしてくれる関わりも必要です。ですから、子どもにとっては、お母さんが必要であると同時に、お父さんも必要なんですね。
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お母さんの子どもに対する態度と、お父さんの子どもに対する態度は、それそれ、その子どものニーズに対応しています。赤ちゃんは、お母さんの掛け値なしに自分を大事にしてくれる関わりが必要ですし、世話してもらうことが、身体の面でも、魂の面でも必要です。6才になれば、子どもは、お父さんが自分を大事にしてくれる関わりが必要になります。お母さんは、毎日の暮らしに安心感をプレゼントしてくれますし、お父さんは、毎日の何をして生きるのか、その道を教えてくれて、自分が出くわすいろんな問題に自分はどう当たっていったらいいのかを示してくれます。いちばんうまくいったら、お母さんが子どもを大事にする関わりがあると、その子どもが育たずにおいておこう等ともしませんし、いつまでも自分の手元においておこうとは思いません。お母さんは、人生を信頼しているはずですから、心配するはずもありませんし、子どもを不安を伝染させるはずもありません。お母さんの人生の願いは、自分の子どもが独立して、自分から巣立って行ってくれることのはずです。お父さんが子どもを大事する関わりは、規律と期待で導かれているはずですから、忍耐深く、寛容です。子どもを脅かしたり、子どもに対して偉そうな態度など執る筈もありません。お父さんが子どもを大事にする関わりさえあれば、育ちつつある子どもは、ますます「僕はできる」と感じますし、自分自身をよりどころとして生きられるようになります。その時には、お父さんに頼らずに済みます。
信頼と規律を十分にもらった子どもは、必ず、隣人のための骨身を惜しまずに働く大人になります。それは、その子どものモデルに、その子どものお母さんとお父さんがなっているからでね。
よき人生も、世代を超えて繋がって、伝わっていくのですね。
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