エリクソンの小部屋

エリクソンの著作の私訳を載せたいと思います。また、心理学やカウンセリングをベースに、社会や世相なども話題にします。

弱い立場の人を、自分が損しても、大事にするのは、命と命の響き合い

2015-08-16 09:36:44 | エリクソンの発達臨床心理

 

 大人には、「大きな人」に相応しい「人の痛みを自分の痛みとする、大きな優しさ」が必要です。アベシンちゃんのような、人の痛みが分からない人になってはいけませんね。子どもの皆さんは、アベシンちゃんは、「あーいう大人にだけはなっちゃ、ダメ」というような、「ダメな大人」の見本にしてくださいね。

 The life cycle completed 『人生の巡り合わせ、完成版』、p68第2パラグラフから。

 

 

 

 

 

 しかし、人生のそれぞれの舞台で特徴になる、いろいろと対になる他の現象に関する説明を進めなくてはなりません。この対になる現象が、組織にとっても、人類そのものの命運にとっても、生死を分ける結果になるからですね。もしも、care 「弱い立場の人を、自分が損をしても、大事にすること」が、(前に引用しました他の人間力と同様に)、訓練して初めて使えるようになるエネルギーを自由に使って、命が他の命と響き合うトレンド trend 「心の傾きであると同時に、その表れである態度」だとすれば、それに対応する、命が他の命に響かない トレンド trend 「心の傾きであると同時に、その表れである態度」もある訳です。

 

 

 

 

 

 命と命が響き合う関係が良いのか? 命が命に響かない関係が良いのかな?

 それは、心の問題であると同時に、どういう関係を望んでいるのかという選択の問題でもある訳ですね。

 

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