エリクソンの小部屋

エリクソンの著作の私訳を載せたいと思います。また、心理学やカウンセリングをベースに、社会や世相なども話題にします。

ルールや論理を否定しすぎだルター

2015-11-10 08:16:32 | アイデンティティの根源

 

 

 
黄金律の新しさ
  さあ、エリクソンが黄金律とやり取りについて、どういうことを教えてくれるのか、実に楽しみですね。 p219 本文冒頭から。  ...
 

 

 ルターはについて、社会学者が記したものは、大雑把すぎるとエリクソンは言います。

 Young Man Luther 『青年ルター』p.239の、下から9行目途中、R.H.トーニーの引用部分から。

 

 

 

 

 

 

これは1つには、ルターが言ったことが、革命の嵐の中で言い放ったこと、「たまたま言ったこと」であったこと、1つは、ルターが軽蔑していたのが、ルールや論理だったことがあります。…ルターはあまりにビックリして怒っていましたから、好奇心も感じない程でした。ルールや論理の仕組みをいくら説明しても、ルターは激怒するばかりでした。ルターは、「ルールや論理には、悪魔がいる」「真面なクリスチャンなら、終末論をこねくり回すことなどない」と言うばかり。

 

 

 

 

 

 ルターは、ルールや論理が、文字通り進める時の非人間性と、神のご計画からの大きな逸脱を感じていたんでしょう。しかし、ルールや論理の否定は、ルターの場合、やりすぎだったかもしれませんね。

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