集団を超える≪超越≫加藤周一さんによれば、日本人はその1000年以上に歴史の中で、集団を超える≪超越≫に関わったのは、鎌倉仏教くらいだ、と言います。しかも、彼岸も基本的にはない。...
気持ちを整理すること、それを助ける術を知ってることは、発達トラウマがある愛着障害の子ども等と関わる時に、とっても大事な要素になります。それは、「治療の窓」と呼ばれている場です。
ヴァン・デ・コーク教授のThe body keeps the score : brain, mind, body in the healing of trauma 『虐待されたら、意識できなくても、身体は覚えてますよ : 脳と心と身体がトラウマを治療する時どうなるか?』の第13章 Healing from trauma : Owing your self 「トラウマから癒されること :本当の自分を生きること」p.209の第5パラグラフから。
西洋の精神科治療と心理的治療の伝統の主流は、自分のことは自分でコントロールすることを大事にしてきませんでした。西洋のように、薬に頼ったり、話しをするセラピーに頼ったりするのとは対照的に、世界中からもたらされた他の伝統では、マインドフルネス、身体の動き、リズム、活動に頼ります。インドのヨガ、中国の道教や気功、アフリカの至る所にあるリズムのあるドラム演奏は、その例です。日本や韓半島の文化は、いろんな武道を育んできました。このいろんな武道は、今現在中心をなしている目的的な行動を養うことに着目してくれますし、トラウマを負わされた一人一人の能力を養うことにも注目してくれます。合気道、柔道、テコンドウ、剣道、柔術、ブラジルのカポエイラは、その例です。このような技法は、すべて、身体の動き、呼吸法、瞑想をやります。ヨガ以外は、西洋発でない治療の伝統で、PTSD治療のために研究されているものは、ほとんどありません。
柔道や剣道まで、発達トラウマ、愛着障害の子ども等の治療に役立つかもしれない、というのは、驚きですね。意外にも、身近なものが、発達トラウマ、愛着障害の子どもの治療に役立つんですね。
合気道、柔道、テコンドウ、剣道、柔術を、愛着障害の子どもの治療に役立てる臨床と研究は、日本人がして良いんじゃないかしら?
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