人が退行するのは、根源的信頼感を豊かにしたいから。根源的信頼感が豊かであればあるほど、眼の前に発達危機を、肯定的、建設的な方向で展開することができるからです。それを子どもは、誰からも教えられていないのに、「知ってる」んですね。面白いでしょ。
The life cycle cpmpleted 『人生の巡り合わせ、完成版』、p50の第2パラグラフから。
この章の結論として申し上げたいのは、ライフサイクルの発達が展開していくことと、遊びに関する、まとめの言葉とが深く関わり合っていることに関してです。精神分析のもともとの遊び理論は、エネルギーの考え、「カタルシス」理論に従ってきました。「カタルシス」理論によれば、遊びは、無意識に閉じ込めたいろんな感情を、子どもが少しずつ発散し、過去に積み残したいろんな欲求不満を、こどもが空想の中で解消しよう、とする働きがあります。フロイトにとっては、遊びは、特に、受け身で体験せざるを得なかったことを、子どもが空想の上で能動的に体験し直すものでした。
ここも大事ですね。遊びが子どもの育ちにどれだけ役立つかがハッキリ分かるからです。
それにつけても、日本の多くの大人たち、親も教育も、この遊びの値打ちを知らないこと、その無知が嘆かわしいですね。何と言っても、大人が、親も教員も、子どもに一番たくさん言うことと言ったら、「宿題やんなさい」、「勉強しなさい」ですからね。
遊びの値打ちが分かったあなた、今日から、「勉強する暇があったら、一緒に遊ぼうよ」と言ってみては!
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