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ヴァン・デ・コーク教授の The body keeps the score : brain, mind, body in the healing of trauma 『虐待されたら、意識できなくても、身体はその傷を覚えてますよ : 脳と心と身体がトラウマを治療する時どうなるか?』
第7章。「同じ波長になる:くっつくこと(アタッチメント)と心の音色を響き合うこと(アトゥーンメント)」です。p.121,最後のパラグラフから。
実際には,まとまりなくくっつくパターンからくる問題と,トラウマの結果生じる問題とを区別するのは,難しいものです。この2つの問題は互いに重なり合っています。同僚のリチャード・イェフーダは,大人のニューヨーク市民で,性的いたずらやレイプの経験のある人のPTSDの割合について研究しました。母親がナチのホロコーストの経験者でPTSDがある場合,その人は,トラウマの経験をした後,重たい心理的課題を抱える割合がとても高くなりました。最も理にかなった説明は,その母親の躾が子どもらに脆い心理をもたらし,暴力を受けた後に,心理的な平衡状態を保つことが難しかった,という説明でした。イェフーダは,2001年の世界貿易センタービルの重大事故の日にそこにいた妊娠女性から生まれた子どもたちに,同様なもろい心があることを,発見しています。
赤ちゃんとお母さんは,1年くらいは,身も心も一体ですから,お母さんが心理的に課題があると,そっくりそのまま,あるいは,増幅されて,子供に受け継がれる場合が,実に多い。
ヴァン・デ・コーク教授の仲間のイェフーダさんの研究も,それを裏付けるものでした。
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