エリクソンの小部屋

エリクソンの著作の私訳を載せたいと思います。また、心理学やカウンセリングをベースに、社会や世相なども話題にします。

「きちんとやる」は、「本当に大事にされる経験」をウンとしてから

2014-04-16 04:45:42 | エリクソンの発達臨床心理

 

 

 
「きちんとやる」を「きちんと理解」しよう

 前回は、「信ずべき本物(authenticity)」について、考えました。 今日からは、小学生になります。Toys and Reasons のRitualization in ...
 

 

 

 「きちんとやる」はとても大事で、小学生のころの発達課題です。しかし、発達はブロックを積み上げる作業ですから、赤ちゃんの頃の発達課題の≪大丈夫、なんとかなる、という感じ(根源的信頼感)≫、言葉と歩みを始めたころの≪自由に自分を出してもいい感じ≫、小学生になる前の≪自分の頭で考えてやっていい感じ≫がきちんと育つように、周りの大人が、一貫性のある(気分によって、子どもに対する対応が変わるようなことをせず)、寛容な(「お母さんはお仕事だからね」などと言わずに仕事を休んで職場で睨まれても)子育てをし続けて、初めて「ちゃんとやる」ことを子どもに求めることができるのです。周りの大人が、このような子育てを繰り返し「きちんとやる」こともせずに、子どもにだけ「きちんとやる」ことを求めてはなりませんよ。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 生命=≪私≫=時間を育てる本... | トップ | 根拠のない自信の幸せ »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿