発達トラウマ障害(DTD)の子ども。幼いころから、「ぬくもりのある、大事にされた経験」がほぼ皆無ですから、「愛に飢えて」いる訳です。その場合、マザー・テレサや本田哲郎神父様に出逢えればいいのですが、現実には、繁華街やいかがわしい場末で、「悪い男たち、女たち」に騙される場合の方が、遥かに多い。
The body keeps the score : brain, mind, body in the healing of trauma 『虐待されたら、意識できなくても、身体は覚えてますよ : 脳と心と身体がトラウマを治療する時どうなるか?』p.127から。
新規の患者にする場合が多いことですが、「家族のポートレートを描いていただけませんか?」とマリリンに尋ねました。マリリンが家族のポートレートを描いた時(下の写真がその絵)、私はゆっくりやろうと思いました。マリリンがいくつかの恐ろしい記憶を心ひそかに隠していることは明らかでしたが、自分自身の絵に描いたことが現実にあったと認めることは出来なかったんです。マリリンは狂乱し、怖れを抱いた子どもを一人描いたのでしたが、その子はある種、籠の中の存在で、3人の悪夢にうなされたような連中(その内の1人には、眼がありません)からだけではなくて、バカデカイ、勃起したペニスが、マリリンの方に突き出ていることからも、脅かされていました。ところが、このマリリンという女性は、「幸せな子ども時代『だったはず』です」ってんですからね。
発達トラウマ障害(DTD)の子ども、大人の記憶がいかに歪められているのか、が分かりましでしょ。
発達トラウマ障害(DTD)のこども、大人が、いかに残酷で痛ましい記憶から、自分自身を守っているか、が分かりましでしょ。
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