最近、この暮れにかけて104系モトロニックインジェクション車のHFMモジュール修理の依頼が実に多いです。。。



多くは電話で、、、
客『すいません。HFMコンピュータを修理して貰いたいのですが。今日発送しても良いですか❓』
オイラ『どんな不具合症状ですか❓診断機のエラーコードは取得してますか❓』
客『エンジンが不調なんです。診断機では診断していません。』
オイラ『診断機を持っている工場さんでHFMの不調の項目エラーをプリントアウトして貰って下さい。そうでなければ当社では受付出来ません❗️』
客『不調なんです❗️駄目ですか❓』
オイラ『だから診断機のデータを取得して下さい❗️車自体当社に入庫するならばお話は別ですが。』
客『私は九州なんです。現車は御社に持ち込めません。』
オイラ『だったら診断機のデータを取得して下さい。お話はそれからです。』
と、、、言うお話が実に多い‼️
と、言うかHFMモジュールの故障だと何故言い切れるのかその根拠が知りたいと言うのがオイラの本音である。。。
多くはモトロニックインジェクションに対応した診断機を持っていない工場に入庫して色々と弄り回った挙句に整備士の勘で『コンピュータです。』と言われて新品の値段を聞いて腰を抜かしてウチに問合せて来ると言った流れのパターンが実に多い‼️
コンピュータがダメだと言うのならば具体的にHFMの中で何が起きているのかを明確にして貰わなきゃ此方も何を修理して良いのか全く不明である。。。
殆どのマトモなユーザーはDさんや旧いメルセデスを診れる工場に再入庫して診断データを取得して再度ウチに御相談。。。
まあ、大体のパターンとして。。。

こんな類の診断内容を取得してウチに提示。。。
HFMで一番多いトラブルであってしかも未然に防げたトラブル。。。
つまり、、、こうなるまでキッチリと精通したプロによる点検を受けておらず、対策を怠った結果行き着いたトラブルとも言えます。。。
『ドエルアングルが限界値』何て症状だけならいざ知らず既に派手なミスファイヤで六気筒エンジンが二気筒死んで四気筒ドライブになっている様な状態で工場に入庫していたりするから高コストな修理は絶対に避けられない。。。
このトラブルはHFMモジュール内部の点火イグナイター基盤、パワートランジスタ×3(6cyの場合)の不良から発生する事が多いトラブルです。

何故、此れらがトラブルかと言うと、、、非常に多いのはメインハーネスに同軸になっているHFMコンピュータソケットからシリンダーヘッドのタペットカバーを渡っているイグニッションコイル一次側ラインのハーネスの被覆が劣化で割れて溶けてハーネス同士がショートしてHFMモジュール内部に居る点火イグナイター基盤やパワートランジスタに過大電流が掛かって殺害してしまうと言うお話。。。
104エンジンのメインハーネスの電線は再生電線なので耐久性も結構短命なので数年に一度交換の必要性がある。
コレを怠ると点火イグナイター系統を殺傷すると言う傷ましい事態に陥りますぜ。。。
逆を言えばこのメインハーネスで大きな電流が流れていてエンジンの一番熱くなる様な部分を通る電線ってこの点火の一次側ハーネスだけなのよね。。。
だからウチでは新品のメインハーネスに限り熱害に晒される一次側ハーネスライン部分をシリコンハーネスに部分交換しちゃってます。😝
エンジンの吸気系を通るインジェクター系統のコントロールラインは点火系統と比べて比較的熱害は少ないのでトラブルは少ないですね。。。
考えてもみて下さいな。アレだけ熱くなるタペットカバーの真上を横断してシリンダー真上のダイレクトイグニッションコイルに入る一次側ハーネスに熱害が及ばない訳が無いですよ〜。
こんな箇所にビニール被覆、、、しかも再生素材の電線で結線するとは何を考えとるのでしょうね。。。😓
更にこの熱害はタペットカバーパッキンやフロントカバーのコの字シールパッキン、プラグホールパッキンも硬化させて果てはオイルシールの役目を成さなくなってエンジンオイルのジャジャ漏れ現象に至る事も多いですな。。。😓
こうなると怖いのはタペットカバーパッキン劣化によってExマニホールド側に垂れたエンジンオイルがExマニホールドの上でジューっと。。。😱
白煙モコモコ何て珍しい話じゃないね。。。
更にプラグホールパッキンの劣化でプラグホールにオイルの池が。。。
池がかさを増すと点火プラグとダイレクトイグニッションコイルの接続サープレッサー部分にエンジンオイルが浸透して点火電流リーク❗️
リーク電流は点火プラグの電極で起きる正常なスパーク電流とは異なり、過大な電流でリークする為にHFMモジュール内部のパワートランジスタやイグナイター基盤にも大きな負担を掛けて終いには完全に此れらをやっつけます。。。😱
メインハーネス以外にもタペットカバーからのエンジンオイル漏れを放置した挙句にHFMモジュールをやっつける事案も結構多いので如何に定期的点検が重要かお判りかと。。。
ナインボールのHFMモジュール内部の点火系統をやっつけた時点でトータルの修理コストは片手じゃ賄えない事を覚悟しましょうね‼️😎
HFMモジュールだけ治しても点火イグナイター基盤やパワートランジスタを飛ばした大元の根本原因が解消されない限りはHFMモジュールは当然に即刻壊れ続けるだけです。。。
以前、オイラに散々警告を受けた筈の馬鹿なOSSAN修理屋が修理品返却と同時にやらかしました❗️😤
いきなりクレームじみた口調で『治ってねえよ❗️』の電話。。
此方が『HFMモジュール外の外的要因について説明しましたよね❓適正化修理されましたか❓』と、問えば『お客がお金が無いからやってない❗️』とか偉そうに曰わったので『其れはクレームにはなりません❗️当社では再修復はお受け出来ません❗️』と、ピシャリで終了❗️
だってそんな話に付き合いたくねーんだもん。。。
是非『当社は安いです❗️早いです❗️業界No.1です❗️』と派手に広告している業者様へどうぞ‼️🤣🤣🤣
又、レアケースと致しましてT/LLRモジュールの劣化によって燃調が濃くなると言う現象が御座居ます。。。
コレもT/LLRモジュールの動作状況を診断機で判定しなければ何とも言えませんが妙なエラーがメモリーされている時点で燃調制御に異常を来している事も多いです。。。

燃料の過剰供給によって点火プラグをかぶらせて果てはプラグと接続されているサープレッサーやダイレクトイグニッションコイルでストレスリーク‼️
このリークが最初は微細な状態から段々と大きなリークになってHFMモジュール内部の点火イグナイター基盤やパワートランジスタを殺害した事例も御座居ます。。。
つまり、一箇所の劣化が後々一気に基本で100万円コースになりかねない毒性の強い毒車なので日頃のプロによる定期点検は重要だってお話に行き着く訳であります。。。
よって、結論。。。
HFMモジュール不良によるエンジン不調の原因はかなりの高確率でほぼほぼ人災と言う事になりますので悪しからず。。。😩