梅雨☔️の中休みに比較的静かな週末を過ごしている寅🐯です。。。
時節柄、エアコン絡みのユニット類の修理が多いですが、、、
最近少しずつ増えているのがASR装着車でのASRランプ点灯。。。
それもよくある原因とは異なりスロアク、ホイールセンサー、コンタクトスイッチ、ATインヒビターSW等の定番箇所と全く異なる原因が多くなって来てます。。。
更にタチが悪いのが突然のASRランプ点灯時にエンジン不調にも陥ると言うオマケ付きの例もありました。。。
ASR機能はメルセデスが1990年代のモデルから積極採用したホイールスピンによる横滑り防止機能でメルセデスが電気化プロジェクトの過渡期のシステムです。
ASR機能がON時にスロットルのパワー抑制と駆動輪の回転抑制を行うと言う性格上、ASRシステムにはスロットル制御とブレーキ制御の両系統にネットワークを網羅する必要がある訳です。
新車の量産終了から30年近くが経過したモデルにあっては、これまで『定番』とされて来たスロットル制御系統に絡むパーツの経年劣化によってASR警告灯⚠️点灯によるフェイルセーフと言うのが定番でした。。。
ところが最近、、、ASR警告灯⚠️点灯も定番の域を超す原因が結構出ています。。。
それは安全装置の中でも制動制御、、、つまりブレーキに絡むお話。。。
ASRのホイール回転抑制には油圧が用いられています。
ASR作動時に駆動軸の回転抑制を図る為にスロットル制御の抑制、全輪ホイールの回転抑制を図ります。
このホイール回転抑制時にブレーキキャリパーに前後バランスの整った油圧を掛ける事で車台の横滑りを防止します。
油圧を掛ける肝はABS/ASRハイドロリックポンプユニットです。
ホイール回転抑制システム的にはASR動作時にASRコンピュータから信号を貰い、リレーをONにして電源モジュールからの動力電源をハイドロリックポンプモーターに印加させてハイドロリックポンプモーターを回転させて、油圧を掛ける。→同時にユニット内部のソレノイドをONにして当該の各キャリパーにブレーキフルードによる圧力を掛ける。
と、言った原理ですがASRハイドロリックポンプユニットはABS/ASRの制御機能に自己診断によって問題が発見されると休止します。
ここでまたケースバイケースなのですが、、、
エンジンスタート→正常
アイドル数分間→ASR警告⚠️点灯
何てケースはハイドロリックポンプユニットに問題があるケースが多々です。
新品で2,980,000円也。。。現在メーカー供給終了の様です。。。
因みにこの場合はABSは機能していますのでASRだけの問題ですが、どの道ハイドロリックポンプユニットの分解を要しますので相応のコストは掛かります。。。😝
ABS/ASR警告灯⚠️同時点灯の場合。。。
どちらかと言うとW124 500Eに多いケース。。。
先述のエンジン不調も出るケース。。。
スロットル制御系統は新品。。。
ハイドロリックポンプユニットのポンプモーターの寿命と言うのがありますが、、、少ないです。それよりもリレー不良orターミナル基盤不良が多いですね。。。
このターミナル基盤不良が原因の場合には電源供給元のGMモジュールもダメージを被っていますので修復を要します。😅
と、、、まあハイドロリックポンプユニット絡みのトラブルが段々と増加してますのでASR付きの毒車ユーザーさんには頭の痛い時代になって参りました。🤣
Good Luck‼️😆