KEジェトロのモジュール類で故障すると結構厄介な構造の種。。。
R129の500SLの1990y〜1994y 9月期生産モデルに採用されていたKEモジュール。。。
最近補修依頼が無いのでもう消えてしまったかと安心していたら、、、(汗)💦
遠くは四国の愛媛県から補修依頼が。。。😅
故障の症状もこのKEモジュールにあってはコールドスタートバルブが不動、フューエルガバナーコントロールが効かない。。。で、御依頼が来るケースがほぼ100%なのです。
この時代のKEモジュールは設計に問題、、、所謂メルセデスが電気化過渡期に入る頃の設計なので市場でトラブルも多かった様ですわ。。。
W126のV8モデルから更に制御を細分化した設計思想でM119エンジンをコントロールしようと言う発想で生まれたこのシステムは1992y 10月期にLH制御にバトンタッチするまでV8エンジンのブレインを担って参りました。。。
現在は残存しているタマも年々僅少となっている故お目に掛かる機会も激減致しましたが、、、
何故かウチには最低年に一回のペースで補修依頼が舞い込んで来ます。。。
殆どのケースは大容量の電解コンデンサーの劣化による膨張、液漏れでマザーボード上が悲惨な事になって、、、電解コンデンサー周辺の基盤や素子に影響を及ぼしているのが常。。。
通電試験の後、基盤分解して先ずは基盤洗浄。
電解コンデンサーの漏れた液体の浸食箇所を特定して補修。。。
コレが構造上狭い上に嫌なトコに損傷が及んでたりするんだ。。。😱
イグニッション電源スイッチのTrもよく逝くんだ。。。
勿論、同型のTrはメーカー製造中止で供給終了。。。
国産メーカーの代替品で対応するけど現行品も選択肢が実に狭い。。。
まあ、兎に角このタイプのKEモジュールは補修には結構な手間が掛かります。
オマケにこのモジュールの他にASRコントロールに影響する複雑怪奇なE-GASモジュールが居たりして妙なトラブル症状に見舞われる事もあります。
現在ではこのKEジェトロのシステムに関する資料も僅少で整備の現場でのトラブルシュートも難しさを増している様です。
ある意味ではLHシステムより難しさは遥かにデイープなのがこのM119制御を行うKEジェトロかもですね。。。😅