最近特に修理依頼の多いW124 後期モトロニックモデルのHFMモジュール。。。
エアマスやO2センサーの数値読取誤差が大きくなってエンジン不調ってお話も実に多いが、そんな自然劣化に起因するリペアならば大騒ぎにはならないのです。。。
ところが、、、点火系統に絡むフォルトコードがメモリーされてまうと、、、そりゃあもう大騒ぎですねん。。。
☆画像は診断機による点火系のフォルトコードです。。。
↑上記エラーは点火ステージでのミスファイヤを示していて、、、つまり着火しとらんよと言う背筋も凍る故障内容って訳です。
何故に着火しなくなっとるんか❓解説しましょ。。。
メインハーネスの劣化に因るショートでHFMモジュール内蔵のイグナイター&パワートランジスタを飛ばしたケースが原因で一番多く、後はタペットカバーパッキンのエンジンオイル漏れを放置した挙句にプラグホールにエンジンオイルが上がってサープレッサーがエンジンオイルに浸かってダイレクトイグニッションコイルがショート‼️→絶縁破壊を起こして一次側に高電流が流入してHFM内蔵のイグナイター基盤を破壊、トランジスタを焼損ってクチ。。。
つまりは点火プラグを正常に着火させられんばい、ミスファイヤが出とると言う話ですたい。😱
では、『イグナイター基盤&トランジスタをやっつけてしまったらどうすんの❓』と言うお話になりますが、、、W124が現行車種或は製造終了後20年のモデルだった頃はDさんでHFMモジュールを新品交換。。。
現在はHFMモジュールに関してはメーカー供給終了。リペア対応以外に道は無い。。。
日本🇯🇵では新品部品交換が通常の修理方法として認知されていてリペアと言う手段は昨今の旧車ブームで漸く日の目を見た選択肢と言う具合です。。。
米国🇺🇸や欧州諸国では高価なモジュールユニット等はリペアと言う文化が確立していてリペアに対応する為の部品の流通も結構有ったりする。
昨今の旧車ブームによって毒車も例に漏れずメーカー供給終了品の電装ユニットに関してはリペア需要も増加中である。
しかし、、、現在の社会情勢と世界的な景気はリペアパーツの製造供給を終了させて電動カーの部品製造に力を入れる方向にスイッチした企業政策に動いておりまんねん。。。
よって、、、毒車のリペアパーツも例に漏れず続々と製造終了。供給終了に。。。
今回のお話のHFMモジュール内蔵のイグナイター基盤に関しましても世界的に非常に品薄で入手が非常に困難になって来ております。。。
今回は点火ステージの逝ってしまったHFMモジュールのリペアの為にイグナイター基盤&トランジスタを米国🇺🇸から輸入して対応致しました。
調達部品も相場が爆上がりに円安も手伝って既にプレミアム品ですばい。。。
では、点火制御パートを全分解。。。
最初にパワートランジスタを三ケ交換。。。
次にイグナイター基盤を載せる。。。
点火系統のリペアが完了したらその他の制御パートも同時にチェックして実装部品の交換。
コレにて完成〜。。。
危うく産廃ゴミと化してしまう故障品のHFMモジュールの復活です。。。