先日納品させて戴いた119エンジン用のF/P無接点リレー。。。
お客様から動作不良のご連絡。。。
製品試験を弊社内でキッチリ行って出荷したにも拘らずである。。。
エンジンを切ってもF/Pの電源が切れずにバッテリーが上がると言うもの。。。
その故障は一番発生して欲しくない症状なのでF/Pリレーとしての適正使用をする分には絶対起こり得ない設計としている。。。(正直、この部分が一番お金がかかった。。。(笑))
弊社製品には全て製品保証付きとしていますので、アフターフォローとして対象現品を弊社まで送って戴きました。。。
で、、、早速現品の機能検査を行ったところ、、、リレースイッチの導通は死んでいて何か香ばしい臭いを発生していた。。。
で、、、分解。。。
内部の基盤は見事に焼損してスイッチングFETはスイッチング機能を失い、ONのままになっていた。。。
で、、、詳細を調べてゆくと、、、
FETの故障には何種類かあって、、、故障の状況で故障原因の察しがつく。。。
この場合は負荷短絡破壊とゲート破壊が疑われる壊れ方をしていた。。。
負荷短絡破壊とはFETでスイッチングしている負荷(この場合はF/Pモーター)が継続的に地絡、、、つまりショートした場合に起こりうる故障。
ゲート破壊とはFETでドライブ中の負荷側(この場合はF/Pモーター)から喰らう静電気(ノイズ)やキックバック電圧(サージ電圧)による故障。
更に調べてゆくと、、、
FETはプラス側をPNP半導体でハイサイドスイッチングする場合にはFETのソースを常時供給+12V電源、ドレインを負荷のプラス側端子に接続してゲート電圧のコントロールによってソース→ドレイン間をON-OFFする訳ですが、、、今回はこのソース→ドレイン間が微妙な抵抗でショート状態。。。
焦げた理由はゲート側のインピーダンスが低下した状態でFETが動作したから。。。
この状態でFETが動作すると、ソース→ドレイン間のオン抵抗(Rds)が増加してFETが発熱してFETの温度破壊(ASO破壊)なります。。。
この状況だとゲート破壊だと判断。。。
弊社製品がゲート破壊に至った原因とは?
①モーター等の誘導回転機をFETのドレイン直結で過負荷運転。
F/P無接点リレーにおいてはF/Pモーターの負荷をFET許容の70%として設計しているので過負荷は考えられない。
誘導回転機の場合のサージ電圧対策もF/Pモーターの負荷とモーター自体の検証から大きな許容を見ているのでF/Pモーターのサージ電圧によるものとは考えられない。
②F/Pモーター以上の大きな誘導回転機(モーター)をドライブした。。。
高速電動ファン等の大きな負荷&サージ電圧が発生するモーターをドライブしたら当然、無接点リレーの仕様を超えた過負荷運転になるので本製品は故障します。
又、周波数にもよりますがF/Pリレーの動作信号入力85番、86番にチャタリング信号を継続して長時間入力した場合にもFETの故障リスクは高まります。
余談ですが本製品はあくまでもF/PのON-OFFのみの動作信号のみを入力する仕様であって、PWM等の波形制御には適応しない設計になっております。
後は、、、ソース側に負荷を繋ぎ、ドレイン側に常時供給+12V電源を繋いで数分間ドライブさせてもFETの熱破壊は起きますから、、、(この場合は電流はひたすら流れっ放しになってスイッチングは出来ません。)
119エンジンはリレー端子87番に常時供給+12V、30番がF/Pモーターのプラス側という接続です。
因みに、直6の104等のモトロニック車はその逆です。
つまり、119エンジン用を直6モトロニック車に装着すると、F/Pは回転し続けてバッテリーは間違えなく上がり、無接点リレーは熱破壊により死亡します。
と、、、まあこんな検査、考察ですが、、、
「じゃあ、実際のところどーなのよ?」と、、、お客様にお話をお伺いしてみたら。。。
経年劣化していたLHモジュールとGMモジュールを某業者に修理に出す際に「無接点リレーも同時に送って下さい。」と言われて一緒にその某業者に送った。
この時、無接点リレーは未使用のままで使用はまだしていない状況だった。
モジュールの修理が終わって無接点リレーも装着したらバッテリーが上がった。
ナルホドですね。。。
弊社は出荷前検査で問題の無いことを確認して製品を出荷しておりますので、、、況してや焦げた基盤の故障品を出荷何て有り得ません。。。
現に弊社製品が焦げたとあっては尋常では無い話なので詳細を調査の上、煩い位お客様より事情を聴き取りさせて戴きましたが、今回は製品につきまして弊社の責でもお客様の御使用における責でも御座居ませんね。。。
今後の為にハッキリと申し上げておきます。
モジュールの修理にF/Pリレーは必要御座居ません。例え、モジュール故障によるF/Pリレーのチャタリングが発生していてもF/Pリレー単体の故障でチャタリングは発生しません。
過去、コンピュータ等のモジュール修理を謳った業者が顧客に対してモジュール修理と同時に無接点リレーをモジュールの修理品と同時に送らせて、無接点リレーを調べてコピー品を作ろうとした挙句に無接点リレーを壊してしまい、、、どうにもならなくなった腹いせに、、、
顧客に対して「無接点リレーが壊れていた事が原因してモジュールも壊れていた。」などと嘘八百の言い訳をしてモジュールの修理代金がハネ上がったって話もありました。。。
勿論、対象の無接点リレーを分解検査したら人為的に分解した形跡があり、弊社には何の責も及ばず、、、
モジュール修理で無接点リレーを同時によこせ等と言う業者には御注意下さい。
無接点リレーの中身を見て考えることはどうせロクな目的でもなくモジュール修理には全く関係御座居ません。
もっと言うならば他の使用目的にお客様の所有物をモルモットにして試してみたりして、壊れたら黙って返却、、、或いは「無接点リレーが壊れていました。だからモジュールが壊れたんです。」などと言い訳してバックレ。。。
でもね、、、そんなの調べりゃ判るのよ。。。(笑)
無接点リレーのブラックな中身を把握してコピーを製作したがる方々は過去に結構居ましたが、、、
そんなに作りたきゃ自分で勉強して大金使って開発してウチの製品より上のモノを造りゃあええやん。。。
まあ、車屋業界の種別の違った馬鹿ばっかの所以である。。。既に大陸化。。。(笑)
どうしてもリレーを同時に送れと言う業者にモジュール修理を依頼するならばノーマルリレーを同梱してやればいいことです。
殆どは無接点リレーを壊して適当な言い訳をされて終了です。
この場合は弊社も保証対応は無理です。御了承下さい。
もう一度言います。
モジュールの修理に無接点リレーは必要御座居ません。
以上。御注意下さい。
お客様から動作不良のご連絡。。。
製品試験を弊社内でキッチリ行って出荷したにも拘らずである。。。
エンジンを切ってもF/Pの電源が切れずにバッテリーが上がると言うもの。。。
その故障は一番発生して欲しくない症状なのでF/Pリレーとしての適正使用をする分には絶対起こり得ない設計としている。。。(正直、この部分が一番お金がかかった。。。(笑))
弊社製品には全て製品保証付きとしていますので、アフターフォローとして対象現品を弊社まで送って戴きました。。。
で、、、早速現品の機能検査を行ったところ、、、リレースイッチの導通は死んでいて何か香ばしい臭いを発生していた。。。
で、、、分解。。。
内部の基盤は見事に焼損してスイッチングFETはスイッチング機能を失い、ONのままになっていた。。。
で、、、詳細を調べてゆくと、、、
FETの故障には何種類かあって、、、故障の状況で故障原因の察しがつく。。。
この場合は負荷短絡破壊とゲート破壊が疑われる壊れ方をしていた。。。
負荷短絡破壊とはFETでスイッチングしている負荷(この場合はF/Pモーター)が継続的に地絡、、、つまりショートした場合に起こりうる故障。
ゲート破壊とはFETでドライブ中の負荷側(この場合はF/Pモーター)から喰らう静電気(ノイズ)やキックバック電圧(サージ電圧)による故障。
更に調べてゆくと、、、
FETはプラス側をPNP半導体でハイサイドスイッチングする場合にはFETのソースを常時供給+12V電源、ドレインを負荷のプラス側端子に接続してゲート電圧のコントロールによってソース→ドレイン間をON-OFFする訳ですが、、、今回はこのソース→ドレイン間が微妙な抵抗でショート状態。。。
焦げた理由はゲート側のインピーダンスが低下した状態でFETが動作したから。。。
この状態でFETが動作すると、ソース→ドレイン間のオン抵抗(Rds)が増加してFETが発熱してFETの温度破壊(ASO破壊)なります。。。
この状況だとゲート破壊だと判断。。。
弊社製品がゲート破壊に至った原因とは?
①モーター等の誘導回転機をFETのドレイン直結で過負荷運転。
F/P無接点リレーにおいてはF/Pモーターの負荷をFET許容の70%として設計しているので過負荷は考えられない。
誘導回転機の場合のサージ電圧対策もF/Pモーターの負荷とモーター自体の検証から大きな許容を見ているのでF/Pモーターのサージ電圧によるものとは考えられない。
②F/Pモーター以上の大きな誘導回転機(モーター)をドライブした。。。
高速電動ファン等の大きな負荷&サージ電圧が発生するモーターをドライブしたら当然、無接点リレーの仕様を超えた過負荷運転になるので本製品は故障します。
又、周波数にもよりますがF/Pリレーの動作信号入力85番、86番にチャタリング信号を継続して長時間入力した場合にもFETの故障リスクは高まります。
余談ですが本製品はあくまでもF/PのON-OFFのみの動作信号のみを入力する仕様であって、PWM等の波形制御には適応しない設計になっております。
後は、、、ソース側に負荷を繋ぎ、ドレイン側に常時供給+12V電源を繋いで数分間ドライブさせてもFETの熱破壊は起きますから、、、(この場合は電流はひたすら流れっ放しになってスイッチングは出来ません。)
119エンジンはリレー端子87番に常時供給+12V、30番がF/Pモーターのプラス側という接続です。
因みに、直6の104等のモトロニック車はその逆です。
つまり、119エンジン用を直6モトロニック車に装着すると、F/Pは回転し続けてバッテリーは間違えなく上がり、無接点リレーは熱破壊により死亡します。
と、、、まあこんな検査、考察ですが、、、
「じゃあ、実際のところどーなのよ?」と、、、お客様にお話をお伺いしてみたら。。。
経年劣化していたLHモジュールとGMモジュールを某業者に修理に出す際に「無接点リレーも同時に送って下さい。」と言われて一緒にその某業者に送った。
この時、無接点リレーは未使用のままで使用はまだしていない状況だった。
モジュールの修理が終わって無接点リレーも装着したらバッテリーが上がった。
ナルホドですね。。。
弊社は出荷前検査で問題の無いことを確認して製品を出荷しておりますので、、、況してや焦げた基盤の故障品を出荷何て有り得ません。。。
現に弊社製品が焦げたとあっては尋常では無い話なので詳細を調査の上、煩い位お客様より事情を聴き取りさせて戴きましたが、今回は製品につきまして弊社の責でもお客様の御使用における責でも御座居ませんね。。。
今後の為にハッキリと申し上げておきます。
モジュールの修理にF/Pリレーは必要御座居ません。例え、モジュール故障によるF/Pリレーのチャタリングが発生していてもF/Pリレー単体の故障でチャタリングは発生しません。
過去、コンピュータ等のモジュール修理を謳った業者が顧客に対してモジュール修理と同時に無接点リレーをモジュールの修理品と同時に送らせて、無接点リレーを調べてコピー品を作ろうとした挙句に無接点リレーを壊してしまい、、、どうにもならなくなった腹いせに、、、
顧客に対して「無接点リレーが壊れていた事が原因してモジュールも壊れていた。」などと嘘八百の言い訳をしてモジュールの修理代金がハネ上がったって話もありました。。。
勿論、対象の無接点リレーを分解検査したら人為的に分解した形跡があり、弊社には何の責も及ばず、、、
モジュール修理で無接点リレーを同時によこせ等と言う業者には御注意下さい。
無接点リレーの中身を見て考えることはどうせロクな目的でもなくモジュール修理には全く関係御座居ません。
もっと言うならば他の使用目的にお客様の所有物をモルモットにして試してみたりして、壊れたら黙って返却、、、或いは「無接点リレーが壊れていました。だからモジュールが壊れたんです。」などと言い訳してバックレ。。。
でもね、、、そんなの調べりゃ判るのよ。。。(笑)
無接点リレーのブラックな中身を把握してコピーを製作したがる方々は過去に結構居ましたが、、、
そんなに作りたきゃ自分で勉強して大金使って開発してウチの製品より上のモノを造りゃあええやん。。。
まあ、車屋業界の種別の違った馬鹿ばっかの所以である。。。既に大陸化。。。(笑)
どうしてもリレーを同時に送れと言う業者にモジュール修理を依頼するならばノーマルリレーを同梱してやればいいことです。
殆どは無接点リレーを壊して適当な言い訳をされて終了です。
この場合は弊社も保証対応は無理です。御了承下さい。
もう一度言います。
モジュールの修理に無接点リレーは必要御座居ません。
以上。御注意下さい。