最近、、、自然故障で増加中のGMモジュール内部のリレー不良。。。
W124の500Eですとモジュールの中に機械式リレーが3つ入っていて、イグニッションONと同時にその3つが同時ONになりますが。。。
たまに、1つだけONにならなかったり。。。1つだけ遅れてONになったり。。。
症状的にはABSやASRランプが点灯して、、、
CP診断機をかけると「F1断線」とか「F2断線」とか出てくれて、「N16/1オープン」とか出たりもします。
こういった場合に疑わしきGMモジュールを単品で検査依頼戴くケースが増加傾向にあります。
机上では各ピンアサインに従って模擬電流を流してGMモジュールの制御状態を診るのですが、同時にGM側で積算され出力される電気信号の状態も詳細にチェックします。
で、、、内蔵されている機械式リレーの仕業でEFPコントロールに必要な電源やLHと各モジュール間の通信電源が正規に供給されていない等の原因を突き止めてご依頼者様に御報告となります。
この機械式リレーは部品単品の供給は無いので、通常はリレー故障=GMモジュール交換という図式になります。
が、、、しかしですね。。。
GMモジュールは本国での生産、供給が終了してますので新品の入手は厳しいと共に、、、中古品は近未来にまた同じ故障に見舞われるという可能性が高いので更なるリスクを背負いかねません。。。
そこで、弊社では過去積み重ねた技術力で機械式リレーを撤去して電界効果トランジスタ(FET回路)による無接点リレー化を行い機械式リレーに比較して高耐久性、高効率、長寿命といったメリットを生かすことに成功致しました。
お陰様で比較的需要の多い中部、北陸地域のユーザー様より好評を得ております。
自然故障してしまったGMモジュールは修復、O/Hを行い現在の技術を適用することで未来の故障リスクを軽減出来ますので現在不安を抱えてらっしゃるユーザーさんは早目の対処をお奨め致します。。。
一番怖いのは、モジュール過熱時にエマージェンシーストップをかける安全装置の回路までが熱暴走してしまうパターンです。
こうなると、修復不能の死亡宣告になりかねませんのでご注意下さいませ。。。