以前は「旧いメルセデスの電機屋」。。。現在は、、、「隙間風産業の超零細企業」の業務日報。。。

旧いメルセデスの電機屋のニッチな仕事のお話。。。http://jun3104.shop19.makeshop.jp/

日々多忙中〜。。。

2025-02-12 23:13:00 | 日記
先月後半から激しい業務負荷で当ブログの更新もままならず、、、

チャンスを見つけては私用を足しに外出と言う生活を送っている寅🐯です。。。

さて、先週御依頼戴いた案件の中でも特に珍しい案件。。。

W124 6cyモデルの速度計Assy ODO&TRIP不動修理。





先ずは速度計組立を摘出。。。

して、全分解してみます。。。

このタイプの速度計はATミッションからワイヤーで伝達された動力で動作している故にメーター背面で速度計ワイヤーと接続されています。

接続されたワイヤーの回転力がメーター本体のメインシャフトを回転させるので↑のダイキャストボディの中心にある円盤が手でスムーズに回る筈なのですが、、、回らね〜❗️😣

しかも手でスムーズにスポッと軸受から抜ける筈が、、、抜けね〜❗️


シャフトを軸受から叩き出してシャフトと軸受を観察すると。。。

軸受のメタルは削られて傷だらけ〜。


シャフトは微妙に湾曲していて使い物にならん状態でした。。。

コレで速度計も動いていたのかどうかは不明ですが、恐らく劣化した速度計ワイヤーがメインシャフトに挿入された継ぎ目の部分で捻れて屈折して暴れたと考えられるので速度計ワイヤーは同時交換ですな。。。

当社の措置は軸受のあるダイキャストボディとメインシャフトの清掃研磨済み品と交換してODO &TRIPメーターに動力を減速して伝達しているギヤーBOX内全数のギヤーとシャフトの清掃とグリスアップを行い再組立。。。

ダイキャストボディの背面の速度計ワイヤー接続部分に電動モーターで左回りの回転力を与えて速度計の上昇の確認とODO&TRIPの動作確認をして完了。。。

ってなワケで速度計修理は完成。。。

続きまして水温計、燃料計、油圧計のコンビネーションメーターユニットのO/H。。。

旧いのでメーターユニットを分解しただけで各計器類が接触不良に見舞われるケースもあるので今回の速度計修理を機会にこのコンビネーションメーターユニット&回転計&時計ユニットのO/Hも承りました。
因みに油圧計は不穏な指示動作をしていた様なので確実にO/Hの時期ですね。。。




基盤上のコイル全数を取り外して研磨作業。

基盤のメッキ加工してある接触部は全て研磨してピカピカに。。。

今回はウインカーモニターの動作時にするカチカチ音発生源となるラッチングリレーを駆動しているダイオードも劣化が激しく断線寸前だったので交換。
油面警告灯の積算基盤上の電解コンデンサーも膨張していたので交換となりました。
燃料計の指示の進角調整用のレオスタッドも経年劣化で酸化による接触不良が出ていた為に接点復活剤でメンテナンス。。。😊

文字盤を装着してメーター針のニュートラル位置を出してメーター針の挿入をして完成。
各警告灯の電球💡は予め点灯試験をして電球💡の燻んだガラス面を拭いて装着。
電球自体が黒ずんで末期状態或いは断線して不灯の場合は勿論交換。

余談ですがメーター照明をLED化されるオーダーがあった場合にはセット工数としてウインカーモニターL,R球、燃料残量警告灯、サイドブレーキ&ブレーキフルード液面警告灯、ハイビームモニターの計5箇所の電球💡をLED化してキレ難く仕上げます。
上記5箇所の電球💡は点灯頻度が高いので電球💡切れの頻度も高いのでキッチリと対策されたLEDにする分には警告灯の弾切れで車検場で大慌て何て事も回避出来ます。🤣
ウインカーモニターのLED化は素人さんのDIY製作或いは汎用品等では先ず間違えなく数十回の点滅で切れますので素人さんは手出ししないのが賢明です。

さて、最後に回転計&時計ユニットのメンテナンス。。。






各基盤上の電解コンデンサーが膨張してますので近い将来故障が想定されます。

よって今回は此方のユニットの基盤メンテナンスと回転計コイルのチェック、時計ユニットのグリスアップと動作チェックと言うメニューで施工します。







このユニットの分解修理に関しましては当社のノウハウの塊なので公開出来ませんので悪しからず。





てなワケでメーターAssyの修理完了です。


さて、お次は同じW124で右ウインカーモニター不灯の修理依頼です。。。


To be continued……











最新の画像もっと見る