風野氏の「新大江戸定年組」の三巻目を読み終えた。
一巻、二巻も読み終えているが、いつ読み終えていたかな~😵
仲良し三人組藤村、夏木、仁左衛門は幼なじみ。
しかし、50歳を越え身分を離れた身になるとどうしようかとそれぞれが
思いをはせて、一軒の家を隠れ家として悠々自適の生活を始めたが、
町なかのさまざまな悩みが持ち込まれて、次々と解決していく様は読み終えて、スッキリしたり、それはどうなの?と思いつつ面白く読み終わった。
三巻目の「変身の牛」は面白かった。奈良屋の次男坊がいなくなって、
別宅には牛がいて・・・そこに次男坊がいたはずというのだ。
まさか次男坊が牛に変身?なわけないやんと突っ込む。
二階には書庫のようになっていて、難しい本がたくさん並んでいる。
「戯作本や艶本の類いは一冊もないな~」と藤村がぼやいた。
ぼやき方がまたいいね。普通男の人ってそう言う本のほうが面白がって
読みそうな気がするから😁
つまり次男坊は頭がいいのだろうと誰しもが思うこと。
仁左衛門は小間物屋の隠居なのだが、俳句の師匠と逢瀬を重ねていた。
おさかんなことで・・・😁 俳句の師匠かな女は早春工房に入りたいことを
人左衛門に頼むが・・・仁左衛門は何か不穏な感じを読み取っていた。
しばらくして夏木が牛のことで聞き回っているうちに息子の洋蔵と出会う。
洋蔵と奈良屋の三男坊(耕次郎)は発掘したツボで知り合ったとか。
耕次郎は掘り当てることには独特の勘があるとか。
洋蔵曰く「女に惚れられて困っていた、相手を傷つけないように、
諦めさせようとしていた」というのだ。だから耕次郎が牛に
なったと思わせたかったのか~。😁 こういう所が甘ちゃんなんだね😀
女は旗本の息女・・・ここで「初秋亭」の夏木と藤村が動いて・・・
チャンチャンでトントン拍子で話しが進みハッピーエンド。
こんなことかよツッコミたくなるが。
さすがに書き慣れているな~と関心する。流れを途切れさせない工夫が
施されているのが絶妙。仁左衛門は一人、蚊帳の外だったので後ろめいた
気分なのかな~😁
「玩具の牙」は竹とんぼの話し、これで人を殺せるか?ってことで😦
結局心臓発作で亡くなったらしい。殺すことはしなかったが、
相手を驚かせようとしただけの話しだったが😖
他、短編二編入っているのでどこから読んでも面白いです。
最後は地震が来るところで終わっているので、続編あると思っています。