ブックオフで<タイムスリップ・ミステリー>と書いてあって
思わず買ってしまった(108円だったので・・・
)
私はタイムスリップ物は大好きなのだ。
(もしかしてだけど子供向けかもと思っていたが、読みやすいが中身は濃かった)
内容は実に濃かった。
女子大生の麻美は18世紀のヨーロッパにタイムスリップしてしまう。
最初に出逢ったのは下品な男で、なんと超有名な作曲家モーツァルトだった
モーツァルトの家で家政婦として働くことになった麻美。
本来は簡単にタイムスリップできるタイムスコープがないとタイムスリップが
出来ないのだ。
前回タイタニックでタイムスコープを落としてきてしまっていた。
(そのニュースをテレビでやっていたのを見て慌てたのだ)
彼女はタイムスリッパ-だったが、タイムスリッパーを監視するタイムパトロール
にスカウトされた。しかしタイムスリップし続けたために行動を怪しまれ、
監禁されることもあったという。
タイムパトロールからは脱したが、監視され続けているという。
タイムスコープがタイタニックから見つかって、タイムパトロールの隊員の男性達が
麻美がいる場所を突き止めて追いかけてきた。ピンチ麻美
商店街を走り回って、結局バイト先の店に飛び込んだ。その瞬間麻美はタイムスリップ。
気づいた時は周りは見知らぬ所。
そこへ酒の臭いをプンプンさせながらきた男が近寄ってきた。
この男こそモーツァルトだったのだ。
彼女はドイツ語、英語、他何カ国語を日常的には使いこなせていたという
そこからモーツァルトの家政婦(ただ働きだが・・・
)
をすることになった。どこへも行く場所もなく・・・タイムスリップしてきたんなて
言えるわけもなく・・・(しかし信じてもたうためある程度未来からきたことを
彼に話した部分もあった)
モーツァルトの人間関係は広い。
音楽家としての才能をみとめられていたわけだけだから・・・
でも死ぬ三ヶ月前にやってきた事実を知る麻美。
稼ぎがないモーツァルト、何で凌いでたかって?
「魔笛」の興行収入の半分をもらっていたという。
エマヌエル・シカネーダが持ってきた。
この人はフリーメーソン
出た~フリーメーソン。いかにも怪しい集団
しかし本来は怪しい集団ではないのだ。
(一般的に言われているだけ
)
モーツァルトはビリヤード台に五線紙を置いて音符をいきなりかいていたらしい。
頭の中で音符が行き来しているのをそのまま音符にしていた。
ここはこうなると思うとメロディーを口ずさんでいたという。
麻美は聞き耳を立てていた。
麻美が家政婦になったがモーツァルトは日増しに顔色が悪くなっていった。
まさかヒ素でも入っているものをたべたのでは?という考えになってしまった。
妻は温泉旅行に行って帰って来ない。
こんなに酒浸りになっているモーツァルトを助けたいと思うようになるが、
それは許されない。
妻のコンスタンツェがコーヒー豆にヒ素をいれていたのでは?と思うようになっていた。
妻が帰ってきたら麻美が疑われた。
(何せモーツァルトは女好きで有名だった)
裁判所書記官フランツ・ホーフデーメルの妻と不倫したことは周知していた。
12月も入りモーツァルトの容体が激変して息を引き取ったのは5日だった。
「レクイエム」は未完成で終わった。
その後葬儀の後に話会いの場でわかったこと。
女遊びがたたって梅毒になった。梅毒を治すために処方された水銀毒が回って、
死んだという。定説?
自殺だったと言う話は聞いたことはあるが・・・梅毒ね~
謎めいた紳士サリエリはタイムパトロールだったようで・・・
麻美を捕まえようとしたが彼女は合気道の技で彼を投げ飛ばし、自分は雪道を
逃げ走った。
そこへ馬車が突っ込んできて・・・
気づいたらバイト先の「名曲喫茶ガロ」の床だった。
商店街の<クニユロ>に入って元の格好に戻った。
しかし背広姿の外国人が立っていたのを目撃する麻美。
サリエリに似ているようだというじゃないか・・・
フリーメーソン現る
彼は麻美を捕まえようとしているタイムパトロールの一員。
続きが読みたいな~。簡単に読めるし、感情移入も簡単にできる。
しかし登場人物やら、モーツァルトの必死で譜面に書き起こす作業の話には
説得力があるね。かなり研究しているな~と関心する。
1つのテーマに幅をもたせるにはその人物の伝記など熟読しないと書けないよね。
さすが作家さん。わたしには無理だな~
単調な話に何を盛り込ませるかくらいしか考えてないから。
エッセー集くらいなら書けるかな~。
(語彙が少ないからだめか?
)
とにかく面白い作品に出会えた。
このシリーズまたブックオフで出会ったら買うつもりでいる