<移動式のスーツの仕立屋を営む主人公が、初めてのウェディングドレス
作りに奮闘する姿を通して、人と人とのつながりや人生の希望を描いた
ドラマ。ギリシャ最大規模のテッサロニキ国際映画祭では、
ギリシャ国営放送協会賞、青年審査員賞、国際映画批評家連盟賞の
3冠に輝いた。
アテネで36年間、高級スーツの仕立て屋店を父と営んできた寡黙なニコス。
そんな中、不況がギリシャを襲い、店は銀行に差し押さえられ、
ショックで父は倒れてしまう。途方に暮れたニコスは、手作り屋台で、
移動式の仕立て屋を始めることを思いつく。しかし、道端で高級スーツは
まったく売れなかった。そんなある日、ウェディングドレスの注文が
ニコスに飛び込んでくる。紳士服一筋だったニコスは、隣人の母子に
手伝ってもらい、女性服の仕立てを学びながら、人生初めての
ウェディングドレス作りに挑むことになるが……。
主演はギリシャのベテラン俳優、ディミトリス・イメロス。
監督は本作が長編初作品となるソニア・リザ・ケンターマン。
映画.comより>
話しは1961年頃のイタリアの「仕立て屋」さんはお高いでしょうね~。
それも男性スーツしか作ってこなかったから、お得意様は次々
亡くなってしまい、一日中店にいても誰も来なくなり、
にっちもさっちもいかなくなり、銀行に差し押さえられ、父親が倒れて
しまった。そこで、高級スーツを道ばたで売ることにしたが、高く過ぎて
全く売れなかった。あちこち移動式の仕立屋として回っていたら、
「女性物はないの?」「ウエディングドレス作ってくれない?」と言われて・・・戸惑うニコス。それでもなんとか仕事してお金を作らないと
ということでウエディングドレスを作ることに。
隣の女性とその娘10歳くらい?と一緒にウェディングドレスを作ることに。
よくしてくれる女性のデザイン画を見本に、ウエディングドレスを
作り上げていく(客の女性は値切るからね、いい値で作らざるを得ない)
お隣さんのおかげで普通の女性用のドレスを作ってみたり、街中で
ウエディングドレスの試着会などもしてみたり、そこそこでき上がりがいい。
しかし、父親が倒れて病院は2週間ほど入院とか。
父親から露天商みたいなことして・・・と怒られていた。
父親より歳上の爺さん二人が世話してくれていたらしい。よかったね。
そんな頃、店の手伝いお針子さんをしてくれた女性と一夜を
すごしてしまった。
店へ戻ると、移動式の屋台(ウエディングドレスなどを積み込んでいた)が、
メチャメチャに壊されていた。
もしかして女性の夫か、娘が壊した?
娘も愛情が欲しかったし、女性も夫との間にちょっとした隙間が
あったのかな~、それを悟られてしまったとか?
綺麗にサッパリ片付けて・・・出直すニコス。小型車に乗り換えて、
夢の出稼ぎに・・・話しはここまでなんだけど・・・
バイクに屋台風移動車をくっつけて飛ばしてた😁
そのバイクSUZUKIって入っていて思わず笑っちゃった日本製!
まさかあの小型トラックもSUZUKI製?だと思うけどね。
前向きなニコスに好感持てた。
ニコスのお父ちゃん頑固だったけどね。
見本のウエディングドレスを見て「よく作れてる」と褒めてくれていたから。
腕は確かだよお父ちゃん。
仕立屋さんは今日もアチコチ出かけているのかな~と思ったら、
なんだか嬉しかったね。
でも中途半端はいかんよ。隣の女性とのことはなかったことになったの?
お父さんは? せっかく素敵な話だったのに・・・ちょっとだけ残念。
新しい挑戦始めませんか?って背中を押してくれるような映画だった。