いよいよ人気シリーズの完結編。このシリーズも終わり。
孫が産まれてそのたびに孫の桃子をおぶって散策したりして、ご近所では
有名な愛坂桃太郎というじいさん。しかしかつては同心だったが、
息子に譲る。
桃子の為にかいがいしく悪をはねのけてきたが・・・😀
ここにきてねらわれることに。やくざがらみの事件なに巻き込まれる。
江戸の親分衆が四十人ほどいるがその一部が子分もつれて来る。
相当な人数が一カ所に集められて・・・
千吉という人物が自分の縄張りを広げるために、一気にやくざ衆を片付けよう
と魂胆した今回の会合。会合場所の鶴舞亭という料理屋の二階は火の車。
しかし桃太郎や同心雨宮はそれを見ているしかなかった。
虎蔵(やくざの親分だった人)が親分衆の18人を助けた。14人は命からがら
逃げ出せたが、8人が亡くなった。火消し衆もご苦労様。
虎蔵さんもご苦労様。
と思っていたらフイに変な錯覚を覚えた桃太郎。
「音無し京市」という殺し屋に遭遇し、声掛けて一瞬で倒した~。
音出しをしていたヤツは別にいて・・・(壺ふりの練習だって😀)
それが、カラカラと音を出していたことが解った。
町方が音無し京市を茅場町の大番屋の牢に入れて、取り調べを行ったらしい。
それを桃太郎に報告にきてくれた与力の松島という人物。
与力や町名主などで縄張りの約定を内密に行うとのことで、これでやくざの
もめ事もなくなるだろうという話し。
珠子ねえさんがお座敷が出てこないことを心配した。
いい人でも出来たんじゃないか?
江戸を出たと思っていた千吉が戻って来て、桃太郎に金200両を渡し、
蟹丸に渡し欲しいと言われた。その直後、千吉は他のやくざに滅多斬りされて・・・桃太郎と他の人はやくざを峰打ちにしたりして追い払った。
蟹丸(芸子)は豆腐屋に匿われている間に豆腐作りに精をだしていた。
豆腐屋の又蔵は雨宮の所で岡っ引きをやっている1人。
蟹丸は芸者を辞めて豆腐屋の又蔵と一緒になる。
珠子は同心雨宮の求愛を受け桃子を連れて・・・
じいじ泣きたいところだが・・・女の幸せを祈る愛坂桃太郎の恋は
終わったのだ。桃子が雨宮のことを気に入ったみたいだった。
蟹丸との恋も終わったし・・・50代の恋だから仕方ないが。
こういう終わり方になるとはね~。想像してなかった。
風野氏の心温まる時代小説は安定感があって好きです。