画像:前足の足首の関節にぐるりとナイフを入れ皮膚と腱を切っているところ。
毛の処理が完了するといよいよ解体です。最初に足と首をはずします。
●前足:前足は足首の関節のところをぐるりと一周ナイフで切り込みます。最初に皮を切るわけです。次に足先を動かし腱を確認しつつ切断します。あるていど腱が切れたら足先をにぎり力を込めてぐるりとねじります。グキと音がして関節が外れグルグルとまわると後は簡単です。少し引っ張って残った筋を切れば足が外れます。
画像:後足首の上をノコギリで切断しているところ。
●後足:関節からはずすのは前足ほど簡単ではありません。後ろ足の関節は複雑なのか少し手間がかかります。が、長野流ですと簡単です。ノコギリでちょん切ります。余談ですが、私のワナは仕掛けの形状から括る足はほとんどが前足です。括った際ワイヤーが前足の関節にかかっていたらこれが危ないのです。上記のナイフの役割をワイヤーがやって(当然イノシシの怪力も作用して)イノシシがヒトをめがけて突進したとき等に足首から切れてしまって襲われるということがたまにはあるのです。しかし、後ろ足がかかっている場合は関節からとんでしまうということはほとんどありません。
最初にアキレス腱を出来るだけ上から斜めにかかとまで切り取ります。それから前足と同様ぐるりと皮を切ります。次はかかとから少し上の頸骨・腓骨をノコギリで挽ききります。イノシシのふくらはぎには腓骨があるため足首の関節から切断するとこの腓骨が抜きにくくなります。
これで足の切断は完了です。
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