土佐レッドアイ

アカメ釣りのパイオニアクラブ

第7回アカメ釣り大会(予定)

2015-07-21 17:50:00 | アカメ釣り大会
 第7回アカメ釣り大会とアカメフォーラム

 今年も釣り大会とアカメフォーラムを開催(予定)します.

 第7回アカメ釣り大会と第7回アカメフォーラムの日程が決まりました.9月21日(月,敬老の日)~9月22日(火,国民の祝日)のシルバーウィークに開催予定です.


 2007年に第1回アカメ釣り大会を開催しました.日本ではじめてアカメを対象にした釣り大会です.以来,毎年開催(台風で2回中止)しています.
 アカメフォーラムは第3回アカメ釣り大会から毎年続いています.こちらも様々な角度からアカメだけを対象にしたフォーラムとして世界に例を見ないユニークな催しです.
 
 釣り大会とフォーラムの目的
 
 釣り大会は,釣ったアカメのデータをとって標識放流をおこないます.将来再捕することにより,アカメの生態を明らかにしていくという活動です.
 わたしたちのアカメ釣り大会は,アカメ釣りという文化を楽しみながら生態調査に参加していただくことで,自然に親しみアカメと自然を豊かにすることに感心をもっていただきたいということを目的としています.

 釣り大会前にアカメフォーラムをおこないます.
 フォーラムでは、日本のアカメとともに,世界のアカメ属の釣りなど,釣りからみたアカメのこと,また,アカメの新たな発見など研究成果,それらを釣り人と研究者から講演していただき論議していきます.


 アカメフォーラムには,釣り人だけでなく研究者,アカメに関心のある方,自然について知りたいという一般の方も参加する,他に例を見ないような公開討論会であり,学習の場です.
 とても有名でありながら,あまりにも知られていないアカメ.アカメの本当の姿を広くしっていただき,その魅力を共有していきたいという目的で開催しています.
 今年も全国からたくさんご参加していただけるようお待ちしています.

 ―フォーラムの日程などー

日時:9月21日(月 敬老の日) 午後1時~4:30

場所:高知市自由民権記念館

参加費:無料

1)フォーラムのテーマ(案):いつまでもアカメとつきあえるために

2)講師と講演テーマ

  *釣り人から*


 ●村田 基さん プロ釣り師(デモンストレーター),シマノオフトフィールドテスター.潮来つり具センター店長,全国管理釣り場協会会長,霞ヶ浦北浦湖面調整委員会副会長,ウォーターランドインターナショナル代表.
日本のバスフィッシングやトラウトフィッシングなどルアーフィッシングにおける先駆者的存在で, 自称「日本一忙しい釣具屋のオヤジ」.



 ●弘瀬伸洋さん パープルヘイズデザイン代表,写真データから美しい魚拓の作成を実現,釣り人のイメージであの時の感動を再現します.

   *研究者から*

 ●Sara Gonzalvo Marro 東京大学大気海洋研究所(博士過程):バイオテレメトリーで四万十川でのアカメの行動を研究


 ●未定


   -第7回アカメ釣り大会日程など―

 日時:9月21日(月,敬老の日)午後5時~22日(火,国民の祝日)午前5時まで釣り,5時30分
    から9時まで表彰や催し
 
 〈台風などで開催不能の場合,釣り大会は来年まで延期します.アカメフォーラムはよほどの悪天でないかぎり開催します.〉

 場所:浦戸湾とその水系

 大会本部:高知県立種崎千松公園

 参加費:1500円(レクレーション保険・飲み物付き)
 
 フォーラムも釣り大会も当日,フォーラム会場受付と大会本部で参加を受け付けます.フォーラム会場でも,釣り大会への参加申し込みができます.

 釣り大会本部:種崎千松公園駐車場では午前10時から当日受け付けます.
 
 フォーラム会場での釣り大会参加受付は当日,午後12時から受け付け開始です.




「猪変」

2015-07-20 09:26:00 | 狩猟とナイフ


「この本は,新聞記事を元に仕上がっている.中国地方を主な発行エリアとする地方紙,中国新聞(中国新聞社,本社,広島市)が二00二(平成十四)年十二月からほぼ半年にわたり,その朝刊紙面で連載した企画報道「猪変」である.
 :本書「はじめに」より.

 広く浅くではあるが,実に多岐にわたって取材されていて,さすが新聞記者の本気のルポルタージュだと読ませてもらいました.

コジュケイの親子

2015-07-10 07:03:00 | 生き物色々
2015年6月21日,田圃の近くにしかけた害獣対策のワナを見回りに行く道中,ここ数日必ずコジュケイの親子に出会います.「チョットクエ」「ちょっとくえ」と鳴き声も賑やかに聞こえるのです.

 親とこども各1羽


 道路の上の方を懸命に走って逃げる2羽のこども

 コジュケイは子どもを連れて歩くとき母親か父親かわかりませんが,1羽の親鳥が先頭に立ち5~6羽の子どもがヨチヨチ続きしんがりにもう1羽の親がついて歩いて行きます.見ていると本当に微笑ましい光景です.

 軽トラに乗っている私はいつもあまり驚かさないようにそうっとついていくのですが,そのうち写真に撮ろうと思いつきました.被写体が小さいのでズームにしても小さすぎます.接近しようと近づくと隊列はばらばらにばらけて我先に藪の中に走り込みます.コジュケイの隊列の揃ったものはどうしても無理で,何と
か写ったものは2羽だけでした.

捕まえた

2015-07-10 06:44:00 | 狩猟とナイフ

 早稲のコシヒカリを植えている田圃の中に大小のイノシシとシカの足跡がありました.田圃の直ぐ上の耕作放棄されたよその人の土地にはヤマモモが今年たくさん生っていました.収穫されないヤマモモは熟すと後は落下するのみ.それを目当てにイノシシなどが集まります.



 イノシシたちにはもうすぐ食べ物の最も少ない季節です.タケノコはすでに終わり,今,竹の根の先端部を掘り起こして食べています.葛葉カズラの根も掘り起こして食べています.

 稲のみのりを待ちわびるのは人間よりもイノシシのほうかも.

 田圃の近くに仕掛けたワナに小さなイノシシがかかっていました.

本 「山怪 山人が語る不思議な話」

2015-07-09 10:23:00 | 狩猟とナイフ
 これまで何度か取材を受けた田中康弘さんから,山での怪しい出来事の話を集めているので一度話を聞かせて欲しいと連絡があった.全国の狩猟について,たくさんの猟師に話を聞いてきた.その中で実にたくさんの不思議な話,怪しい話や出来事,体験について多くの山人が語ってくれた.それを纏めてみたいとのことであった.



 私は怪談は好きではあるがまるっきり信じていないし,それほど不思議な体験もないとお断りしようとしたが,まあ一度話を聞かせてということで我が家においでた.以前から感じていたのだが,何とフットワークの軽い,機動性の高い人だろうとの思いをさらに強くした.

 私の子どもの頃のたわいもない話までもが本で紹介されている.なにも知らなかった子ども時代の不思議は今はほとんど自分で説明できる.

 この本を読んでいて思い出した.未だに自分で説明がつかない,本当に不思議な体験があったことを.

 もう60年近くも昔の話だ.

 私はその時6~7歳だったろうか.いつものように,お祖父さんの炭窯(炭焼き小屋)に遊びにいった時のことだ.当時山間の農家はほとんど自給自足の生活をしており,塩以外の調味料(醤油・砂糖・味噌など)は各家で造っていたし,豆腐もこんにゃくも自家製であった.

 今だからこんな場所にも書けるが,ひそかに酒も造っていた.我が家では簡単なドブロクしかつくらなかったが,集落の何軒かは本格的な焼酎,それもほとんどが芋焼酎で,造って密売をしていた.それで財を成したという人もいたようだ.郵便屋さんが,自転車の荷箱の底に氷枕をしのばせて,それに仕入れて帰っていたと聞いたとこともある.郵便屋さんが仲買をしていたのである.長閑な時代ではあったがみんな生きるために苦労をしていたのだろう.猟の仲間が「この辺りに焼酎の蒸留所があった.ときどき税務署の手入れがあったそうじゃき,どこぞこの近くへ一升瓶が埋まっちゅうかもしれん.いま出てきたらたら,超古酒になってなんぼかうまいろうなあ」と,ワナでの獲物の「出し」の途中の山で聞いた事がある.

 木炭は薪とともに燃料であったし,重要な換金製品でもあった.出来の良い炭は販売し,燃すと煙が出るような不良品とか細かく割れたものが家庭用だった.
 家から1キロほど山に入った所に炭窯はあった.お祖父さんが一人で働くここへ来ると,焼き芋を焼いてくれたり,鉄砲で鳥撃ちに連れていってくれたり,山の果実の取り方,遊び方を教えてくれたりと楽しい思い出がたくさんある.
 炭窯にお祖父さんの姿はなかった.しばらく一人で遊んでいたと思うがお祖父さんは帰ってこないので,山を下りることにした.その帰り道,突然笛の音が鳴りだしたのである.それも美事な音色で.今思うと横笛のような音色ではなかったかと思う.お祖父さんは笛は吹かない.持っているのを見たこともないし吹いているのも見たことがない.当時20戸ほどの小さな集落だったが笛吹きは誰1人としていなかった.しばらく呆然とその笛の音色を聞いていたのだが,突然恐ろしくなった.私はその時,これは天狗だ.と思ってしまったのだ.下り坂の山道をどんなに辿ったのか,家に帰ってどんなふうに説明をし話をしたのかは今は記憶がない.笛の音の旋律さえ覚えていないがあの時の恐怖だけは今も記憶の中にある.

 今,考えると集落には確かに笛吹きはいなかった.これは断言できる.あれほどの名手であれば,集落のお客(宴会)や集いで聞けたはずだし,話題にもなったはずだ.しかし,よそから来たお客さんがあって,その人が笛の名手であり吹いていたという可能性はあるのだが.何しろ道も険しいそれも山の中なので.


 「山怪 山人が語る不思議な話」

 田中康弘著
 
 山と渓谷社