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■ 湯元滑川天然温泉 「なめがわ温泉 花和楽の湯」 / 旧 「なめがわ森林スパ 花明かり」

  

湯元滑川天然温泉 「なめがわ温泉 花和楽の湯」
住 所 :埼玉県比企郡滑川町羽尾2178
電 話 :0493-57-2683
時 間 :10:00~24:00 / 不定休
料 金 :1,280円(18:00~ 1,050円、21:00~ 650円(タオルセット、岩盤浴等なし)) 会員各100円引
オフィシャルHP
紹介ページ (@nifty温泉)
紹介ページ (MAPPLE 観光ガイド)
紹介ページ (BIGLOBE温泉)
※ 営業状況、時間・料金・TELなどは、原則としてUP日時点の最新データに直してありますが、掲載内容を保証するものではありません。ご利用の際は必ず事前に各施設にご確認ください。

旧「なめがわ森林スパ 花明かり」が改称してリニューアルオープンしたもの。
2010年4月22日にオープンした「なめがわ森林スパ 花明かり」は、約1年後の2011年5月9日より休業し、8月12日「なめがわ温泉 花和楽の湯」に改称してリニューアルオープン。
遅ればせながら、リニューアル後の施設についてレポします。

 
【写真 上(左)】 サイン-1
【写真 下(右)】 サイン-2

リニューアルの理由について、公式ブログ2011年8月15日付記事で↓のように説明されています。
「小川町の『花和楽の湯』が泊まれない旅館をコンセプトにした施設に対して、滑川町の『花明かり』は、泊まれないリゾートをコンセプトにした施設でした。広大の敷地の中に、温浴棟、レストラン棟、休憩棟等を分棟形式に配置し、自由に歩いて移動できるのが特徴の施設でした。しかし、天気の良い日は良いのですが、雨の日や冬の時期等、お客様より動線の不便さをご指摘頂く事も多々ありました。そのようなお客様のお声にお応えする為、今年のGW明けから、施設全体を裸足で歩いて移動できるよう、各棟を全てドッキングする増築工事を実施してまいりました。」

 
【写真 上(左)】 門
【写真 下(右)】 ほとんど変化のないエントランスアプローチ

上記のとおり、施設内動線が大幅に変更されています。
また、全体イメージも比較的”洋”のイメージがつよかった前施設から、”和モダン”寄りにアジャストされて、和シックな「花和楽の湯」のイメージに統一されたような感じがします。

 
【写真 上(左)】 足湯
【写真 下(右)】 母屋へのアプローチ

リニューアルのポイントは、従来別棟だった浴場棟が回廊&母屋で食事処や他の付帯施設とつながれたこと。
これにより、寒い時季や雨天時の移動が格段に楽になりました。
前施設のレポ↓で、浴場棟と他施設の連結について案めいたものを書きましたが、それよりも遙かに本格的なかたちで実現されたわけです。

 
【写真 上(左)】 母屋の玄関
【写真 下(右)】 浴場~母屋間の回廊

以前の浴場棟エントランスは閉鎖され、新設された和風のメインエントランスから回廊経由のアプローチとなります。
回廊導線が見事に効いていて、まったくの別施設のよう。(→ 施設レイアウト図

位置関係からして、以前の「花*花食堂」が「お食事処 楽膳」に、お休み処「月明かり」が「ひとやすみ 一休」に変わり、それをつなぐように母屋&回廊が新設されたような気がしますが、定かではありません。
施設が点在し、「芝生&植栽の公園かゴルフ場のような空間」と書いた庭は、回廊やテラスで画されメインガーデン的に仕上げられて、雰囲気を一新しています。
ここらへんの空間づくり、「カワラリゾート」はほんとうに巧いと思います。

 
【写真 上(左)】 和シックな館内
【写真 下(右)】 夜のテラス

また、設置がなく疑問を呈した(^^)、岩盤浴もしっかり新設されています(料金内)。

浴場構成や湯づかいはほとんど変化がないように感じました。(ちょっと希釈がつよまったか?)
ただ、露天の湯口の一部がかなり強烈に赤茶変しているので、非希釈非濾過系の源泉を投入することがあるのかもしれません。

また、ロウリュのアロマオイル使用量が増え、さらにパワーアップしているようです。
わたしはロウリュ好きでいろいろと入っていますが、ここのロウリュは設備といい、アロマオイルの質といい、スタッフの技術といい、関東屈指のレベルかと・・・。
それと、ゲキ冷だった水風呂がきもち入りやすい温度になっていました。

ということで、浴場やお湯については以前のレポ↓を参照ください。
それにしても、お客の声を受け、オープン1年でリニューアルを決行した「カワラリゾート」の対応の速さにはおどろきです。

はっきりいって居酒屋にあるような”和モダン”風施設はすぐにつくれるのですが、空間構成を含めてコンセプチャルに創り込むのには相当なセンスが要ります。
ディテールやアイテムに至るまでの知識やセンスが”和シック”な大人の雰囲気につながっていくのかと・・・。
正直、”和シック”的な小ワザの効き方からすると、本家小川の「花和楽の湯」に及ばないような気もしますが、コンセプト「泊まれないリゾート」がよく表現されたいい施設かと思います。

〔 2012/04/17UP (2012/01入湯) 〕


〔 旧施設のレポ 〕
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<湯元滑川天然温泉 「なめがわ森林スパ 花明かり」>
(埼玉県滑川町羽尾2178、10:00~24:00、原則無休、1,200円(会員100円引)※18:00以降1,000円(暫定?)、0493-57-2683)
オフィシャルHP
紹介ページ (@nifty温泉)

2010/04/22オープンの、小川町「花和楽の湯」を運営するカワラリゾートの2号店です。
ONKEN21さんのレポあり。

場所は埼玉県滑川町の「国営武蔵丘陵森林公園」の東京寄り。
アプローチは旧「熊谷東松山道路」、これは2004年11月に無料化された有料道路で片側2車線の走りやすい道です。(ネズミとり注意 ^^)
関越道東松山ICからだと、ベイシア・カインズホームがある「なめがわ森林モール」の手前の交差点を左折(目立つ看板がなかったようなので要注意)、しばらく走った突きあたり。
東松山ICからのアプローチもスムーズだし、サイクリングのメッカ森林公園にもほどちかい、なかなかに絶妙な立地です。


【写真 上(左)】 エントランス看板
【写真 下(右)】 フロントへのアプローチ

Pの入口からして、はやくもリゾート的上質感を醸し出しています。
Pは巨大、Pのオペレーションで苦労している1号店のうさを晴らすかのような広さ(^^)。

エントランスの門を抜けたところにフロント「花だより」、ここで入館料を払い施設説明を受けます。
「花和楽の湯」にはナイト料金があるので、ここもあるかと思い夜に攻めたところ(^^)やはりありました。
18時以降は200円引の1,000円(会員だと900円)。ただ、これは販促物などに載っていないので暫定かも・・・。
会員入会金300円は5/31までなら無料、ここだけの会員で「花和楽の湯」ではつかえません。


【写真 上(左)】 足湯
【写真 下(右)】 「花*花食堂」

「花だより」裏手に足湯、ここはバリバリのカルキ臭でパス。

左手のおくが「花*花食堂」、その手前にお休み処「月明かり」&温泉たまご無人販売所。
右手のおくが温泉棟の「花明かり」でそれぞれ芝生&植栽の公園かゴルフ場のような空間のなかに別棟で配置されています。
「花*花食堂」は、地元の食材を活かしたメニューということで美味しそう。


【写真 上(左)】 お休み処「月明かり」
【写真 下(右)】 温泉棟「花明かり」のサイン

「花和楽の湯」とはちがった別棟構成ですが、ONKEN21さんも指摘されていたように、雨の日や寒い日は辛いかも・・・。
やはり温泉棟「花明かり」と「花*花食堂」は廊下でつないだ方がいいような・・・。

温泉棟「花明かり」はいわゆる”和モダン”系で、シャープな上質感があります。
フロントでロッカーキーとタオル・バスタオルを受け取り(6月中旬より作務衣無料貸出予定)ますが、フロント「花だより」と温泉棟で2回も受付するのが面倒。

現在でも「花*花食堂」のみの利用も可能なようですが、温泉棟「花明かり」のみで受付し、フロント「花だより」での受付をやめても別段問題ないのでは?
その方が温泉棟以外フリーとなり、「花*花食堂」の利用も増えるような?(ただし、お休み処「月明かり」のフリー利用を防ぐためには受付設置か、温泉棟と廊下で結ぶ必要あり)

フロント右手に家族風呂、左手に浴室、さらに浴室左手の廊下の先にトリートメント(手もみ・エステ・アカスリ)と休憩所。左が男湯、右が女湯で固定制のよう。
当然あると思われた岩盤浴はありません。


【写真 上(左)】 温泉棟「花明かり」
【写真 下(右)】 浴場入口

脱衣所は「花和楽の湯」と同じつかいにくい縦長ロッカーでスペースもやっぱり狭め。
ただ、「花和楽の湯」よりは浴場への出入口が広く水切りスペースもあるので、水でべちゃべちゃになることはなさそう。

内湯は手前にかけ湯(温泉?)、正面に内湯。
天井高く、窓の広い開放的な浴場で、行ったときは窓が開け放たれていたのでこもりはまったくありませんでした。

内湯は石づくりでスペース的には10人以上いけそうですが、外周があさくなっているので肩までつかれるのは6-7人か。施設規模のわりに狭めです。
セパ式カラン17の一部は内湯のすぐよこに設けられているので、シャワーを横につかったりすると内湯のお客にかかるのでは?
ここは「花和楽の湯」と同様、浴槽と洗い場をセパレートした方がよかったような・・・。
シャワー・シャンプーあり。シャンプーは「花和楽の湯」と同様、ブースによって種類がちがいます。
土曜20時で10~30人くらいとわりに空いていて、客層は若いグループ客がメイン。
ただ、30人くらいのときはやや混雑感がでたので、トップシーズンの夕方など、どういう状況になるのかちと気がかり。

露天への入口よこにサウナ。本場フィンランドの”ikiサウナ”で、県内では初だそう。ロウリュではたしかにいままで経験したことのない”熱波”が感じられたので、これは必浴かと。(男湯は毎時15分、女湯は45分くらいに実施のよう。)

露天ゾーンは手前に水風呂(16.5℃で冷たくあまり入っていない。カルキ臭。)とそのおくに露天。
石組み小石敷の露天は手前の全身浴槽とおくの寝湯浴槽にわかれていて、全身浴槽は屋根なし、寝湯槽は九州あたりにありげながっしりとした太い柱に低い屋根が掛かっています。
全身浴槽もスペース的には15人以上いけそうですが、ここも外周があさくなっていて肩までゆったりつかれるのは7-8人か?
槽内に段差があって、つまずいている客を何人か見ました。
また、石組み浴槽の宿命ですが、背当たりのいい場所が限られてしまいます。
寝湯槽は広くて20人以上か。湯面にぷかぷかと木枕が浮いています。

寝湯槽のおくに一段高くウッドデッキ、デッキチェア数個となぜかチェア&テーブルセット×2があります。ここは寝湯を経由しなくても水風呂の脇からアプローチ可。
ここからの眺めはなかなかのもので、林のなかのヒーリング露天というイメージがぴったり。「森林スパ」と謳うだけのことはあります。

内湯は、中央の石の湯口からの適温湯投入+熱め側面注入で窓側への上面排湯+側面排湯?。湯口のお湯は強塩味+苦味で消毒臭がありました。

露天は全身浴槽に4ヶ所の湯口と数ヶ所の槽内注湯。排湯はよくわかりませんでした。
A.一番手前の水風呂側から熱湯大量投入。強塩味+苦味で明瞭な磯の香。
B.Aの右手の茶褐色に色づいた湯口からぬるめの少量投入。強塩味+苦味+金気だし味、金気貝汁臭+土類系焦げ臭の質感高い味臭で、これはおそらく非加温(or微加温)、非ろ過除鉄なしのピュアな源泉でしょう。
C.奥側の大ぶりな岩組みからの投入。湯口は1ヶ所にみえるが、左手の高みと右手下側2ヶ所からの投入。
左手の高みからのやつは茶褐色に色づいてぬる湯少量投入。
Bとほとんどおなじ味臭でこれも源泉かと。ただ、こちらはかすかに消毒臭がまじっていたような・・・。
D.奥側の右手下側の湯口から熱湯投入で、お湯の感じは内湯湯口に近いもの。

強塩味+苦味はどの湯口もほとんどおなじ、成分総計14.35g/kgなりの濃度がでているので加水はほとんどないと思います。

浴槽のお湯は湯口のお湯じたいがかなりちがうので、場所によってイメージが変わります。(湯温も場所によってかなりちがう。)
ただ、内湯はよわい消毒臭、露天ではつよい磯の香が感じられました。

湯色は夜だったのでよくわかりませんでしたが、茶色にうすにごっていたような・・・。
濃いめの食塩泉らしいどっしりとした重厚な浴感と、土類食塩泉系のぺとぺととした湯ざわりが特徴。
いかにもほてりそうなお湯ですが、ほてりはさほどなく、湯切れよくさっぱりとした湯あがり感。このあたりは成分に含む重曹分(HCO_3^-=178.8mg/kg)が効いているのかもしれません。

湯脈としては「四季の湯温泉 ヘリテイジ・リゾート」に近いものかと思いますが、それより金気や土類がきいている分、お湯に個性があるような・・・。
それだけに源泉浴槽がほしいところです。

充分練り上げて設計されているのでしょうが、なんとなくつくりが平板で、飽きがきます。(個人的には「花和楽の湯」のつくりのほうが変化があって面白い。)
なんとなく気になったのはどこにいても他の客と視線がぶつかる配置になっていて、ちと落ち着かないこと。(これけっこう重要。)
また浅い浴槽が多く、冬場はかなり湯温を上げないときびしいようにも思いました。

どうしたら変化と落ちつきがでるのか、露天につかりながらつらつらと考えてみました。
● デッキのよこに人気の人工炭酸泉をつくる。
● 全身浴槽はすべてゆったりふかめにし、中央に目隠し的な置き石をおく。
● 寝湯槽をふかくして、微加温のぬる湯源泉かけ流し槽にする。
● 露天左側のスペースを寝湯にする。
● 水風呂はせめて18℃はキープする。

これで、ぬる湯源泉槽と人工炭酸泉というふたつの人気アイテムが補強でき、水風呂ももっとつかわれるようになるでしょう。
源泉の湯量不足の問題があるなら、内湯を真湯槽か加水浴槽にすればいいでしょう。

施設コンセプトは「泊まれない温泉リゾート」。
近くの「四季の湯温泉 ヘリテイジ・リゾート」も”温泉リゾート”を謳っているので、このエリアでは温泉リゾート対決が熾烈になりそうです。

ま~、浴場についてはいろいろ書きましたが(^^)、郊外の温泉リゾートとして出色の出来であることはまちがいなく、マスコミ受けもしそうなので今後人気が出ていく施設だと思います。

Na・Ca-塩化物温泉 32.0℃、pH=7.50、湧出量不明、成分総計=14.35g/kg、Na^+=4030.0mg/kg、NH4^+=3.9、Mg^2+=122.9、Ca^2+=1094.0、Fe^2+=10.6、Cl^-=8652.0、Br^-=30.7、I^-=5.2、SO_4^2-=15.6、HCO_3^-=178.8、陽イオン計=5296、陰イオン計=8883、メタけい酸=55.6、メタほう酸=87.9、遊離炭酸=25.1 <H20.4.2分析> (源泉名:湯元滑川天然温泉)

<温泉利用掲示>
加水:なし 加温:あり 循環ろ過装置使用:あり 塩素系薬剤使用:あり

■ブランドグルメ
〔 森林まんじゅう 〕
地元“滑川ひまわり会”のお母さんたちが手作りする、1日1,400個も売れるという名物まんじゅう。100%滑川産の小麦粉と厳選した小豆を使用した炭酸まんじゅうです。
森林公園内のほか、「花明かり」そばの滑川農産物直売所(滑川町羽尾1348-1、0493-56-2535)でも売っています。
(「ごちそう埼玉」などを参考。)

〔 2010/05/13UP (2010/05入湯) 〕


E139.22.14.674N36.3.19.580

【 BGM 】
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■ 真名井温泉 「真名井の湯 大井店」



真名井温泉 「真名井の湯 大井店」
住 所 :埼玉県ふじみ野市大井2-19-1 (旧 入間郡大井町)
電 話 :049-267-2641
時 間 :9:00~24:00 / 原則無休
料 金 :700円(土日祝 800円、会員各100円引)
オフィシャルHP
紹介ページ (@nifty温泉)
紹介ページ (MAPPLE 観光ガイド)
紹介ページ (BIGLOBE温泉)
紹介ページ (るるぶ.com)
紹介ページ (ぽかなび.jp)

※ 館内写真はありません。最近開設されたHPに綺麗な写真が載っているのでそちらをご覧ください。

ここは数年前にリニューアルをかけていて湯づかいが変わっているので最新情報を加えて再UPします。(2011/11)

東武東上線「ふじみ野」駅周辺エリアに以前からあるスパ銭が、2004/4/1に温泉を導入したもの。
R254(川越街道)のふじみの駅入口の少し手前を東側に入ったあたり。
川越街道に看板が出ていますが、ちとわかりにくいところにあるので夜など要注意です。
「ふじみ野」駅からバスを利用してもいけます。

閑静な住宅地のなかに広めのP。外観は典型的な和風スパ銭仕様。
玄関正面に温泉の掘削資料が誇らしげに掲示されています。


【写真 上(左)】 夜の外観
【写真 下(右)】 エントランス

館内中央には大きな食堂&休憩所。
その右手が浴場入口です。
館内は入館フリーで、浴場ゾーン入場時に課金するシステム。
入浴は1回きりですが、2階のレストルーム(別料金)を利用すると何回でも入浴可です。


【写真 上(左)】 玄関
【写真 下(右)】 井戸?

脱衣所は広くなくたいていごったがえしています。
浴室は、内湯ゾーンに白湯・深湯・バイブラバス、日替湯、ジェットバス、電気風呂、寝湯、湯腰掛など機能浴槽満載。
タワーサウナ、蒸し風呂、水風呂もあります。

露天ゾーンに人工炭酸泉(東屋付檜風呂4-5人、ぬるめ)、岩風呂(打たせ湯×1付、岩組みかげ石枠石敷15人、温泉)、壺風呂(陶製1人×2、温泉)に寝ころび処。
人工炭酸泉は温泉導入当初は温泉槽だったもので、数年前に人工炭酸泉を導入し、一躍人気浴槽になっています。

ありがちな和風スパ銭仕様ながら、全体にゆったりとして意外に和めます。
とくに奥まった立地なので、露天も閑かなのは優。

カラン31、シャワー・シャンプー・ドライヤーあり。
温泉導入時は超イモ洗い状態がつづいていましたが、最近は競合施設もできたのでやや落ちついて、平日夜などゆったり入れます。
客層も湯なれた感じのお客が増えてきました。

岩風呂は壁面づたいの投入+打たせ湯+底面大量注入、上面排湯口からの排湯でオーバーフローなし。
壺風呂は木樋の湯口から投入で、ごくかすかに底面吸湯とオーバーフロー。
人工炭酸泉は底面注入+吸湯。温泉利用時につかっていた木の湯口は停止しています。
岩風呂は一画が打たせ湯になっています。最近は当たる客はすくないですが、ここで当たられると岩風呂の方に豪快に飛び散るので、廃止するか、完全密閉式にしてほしいところ。

ほぼ適温のお湯は紅茶色透明でごくわずかに茶色の浮遊物がただようモール泉的なもの。
泉質的に湯面に泡や結晶が出やすく、たまに垢と勘違いしているお客がいるのは気の毒。
岩槻店へのローリーを休止してから湯づかいがよくなり、しばしばアワつきが感じられます。
ただ、複雑な湯づかいをしているためか、タイミングによりお湯のコンディションにムラがあるのは残念。

微重曹味?+微甘味(打たせ湯)に有機肥料のような黒湯系の温泉臭。
「ぽかなび.jp」では、盛んに”金気臭”を強調していますが、わたしはここで金気臭を感じたことはありません(^^))
重曹泉系のツルとアルカリ泉系のヌルが混ざった明瞭なツル(ヌル)すべ湯はすこぶる入り心地よく、浴後はお肌すべすべに。堂々と「美人の湯」を謳えるお湯だと思います。

意外に楽しめるのが、内湯の深湯と水風呂。
これらは、たぶん井水使用だと思いますが、これがなかなかのくせものです。
湯口にはうっすらと石膏系の析出がでて、湯中の指先がわずかに青白く発光しています。
きしきしした湯ざわりと温泉槽よりつよめのあたたまりも感じられ、うすめ硫酸塩泉のそれにちかい浴感さえ感じます。

最近はとくに気に入っていて、温泉槽よりもここにいる時間が長いこともしばしば。
カルキ気がほとんどないのも高ポイントです。

料金も安めだし、週末午後を避けていけばなかなか充実した湯浴みを楽しめる施設だと思います。

※ ここの源泉は2006年5月まで、系列の岩槻店にローリー輸送していました。
(なお、岩槻店は自家源泉(彩の月温泉)を開発、2006年5月から利用していましたが、東日本大震災の影響で廃業したという情報があります。)
また、数年前に露天檜風呂を温泉から人工炭酸泉(たぶん井水使用)に切り替えています。
利用可能湯量が増えたうえに、温泉槽をしぼったので、当然のことながら湯づかいがよくなっています。
ただ、欲をいえば露天壺風呂で源泉非加温かけ流しをしてほしいところか・・・。

〔 源泉名:真名井温泉 〕
単純温泉(Na-HCO3型) 28.9℃、pH=8.3、324L/min(1,328m掘削揚湯)、成分総計=483.8mg/kg
Na^+=124.6mg/kg (94.56mval%)、Fe^2+=1.5、Cl^-=21.0 (10.49)、HS^-=0.03、HCO_3^-=280.3 (81.64)、CO_3^2-=8.4、陽イオン計=130.8 (5.73mval)、陰イオン計=316.7 (5.62mval)、メタけい酸=29.0、メタほう酸=4.4 <H15.12.24分析>
*1,328mも掘って28.9℃とはお気の毒? でも25℃以上になってよかったですね ^^)

<温泉利用掲示>
加水:なし 加温:あり 循環ろ過装置使用:あり 塩素系薬剤使用:あり

〔 2011/11/17内容補強のうえUP (2004/04以降数十回入湯) 〕

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〔 温泉導入直後/2004年4月18日レポ 〕

東武東上線「ふじみ野」駅のそばに以前からあるスパ銭が、2004/4/1に温泉を導入したものです。
R254(川越街道)のふじみの駅入口の少し手前を東側に入ったあたり。
川越街道に看板が出ているので迷うことはないかと。Pは250台と充実ですがそれでも満車状態。「ふじみ野」駅からバスを利用してもいけます。

外観は和風のスパ銭仕様。玄関を入ると温泉の掘削資料が誇らしげに掲示されています。会員システムがあり、通常入会手数料100円のところ4/23まで無料なので入会しました。以前の500円(土日祝600円)を値上げしているのは入湯税分か温泉の付加価値分か?

和風の館内はよくあるスパ銭仕様。最近の施設はどこにいってもこんな感じなのでだんだん記憶がごちゃごちゃになってきました (^^;
館内は入館フリーで、浴場ゾーン入場時に課金するシステム。
入浴は1回きりですが、2階のレストルーム(別料金)を利用すると何回でも入浴可です。

脱衣所は広くはなくごったがえしています。5段ロッカーには辟易。
浴室は、内湯ゾーンに白湯・深湯・バイブラバス、日替湯、ジェットバス、電気風呂、寝湯、湯腰掛など機能浴槽満載。タワーサウナ、蒸し風呂、水風呂もありますが、すべて真湯でカルキ臭ただようもの。
露天ゾーンに檜風呂(東屋付、総檜造3.4人(でも常時7.8人入っていた ~~;))、岩風呂(打たせ湯×1付、岩組みかげ石枠石敷15人)、壺風呂(陶製1人)×2ですべて温泉使用。

館内は全体に「狭山やまとの湯」にそっくり、というか最近の温浴施設に共通した没個性的なつくり。
設計は大手のT岡設計ですが、この事務所の設計コンセプトが最近の温浴施設のスタンダードになっている感じがしています。

カラン31、シャワー・シャンプー・ドライヤーあり。日曜17時で露天ゾーンに30人、内湯ゾーンに30人、洗い場に30人、サウナ・蒸し風呂に20人で、しめて110人!。
こんなに混んでいる施設は初めてです。周辺はニュータウンふじみ野、人口急増エリアなのでやむなしか・・・。

露天の檜風呂は木の湯口から50L/minほど投入+底面注入。かすかな底面吸湯+上面排湯樋から流し出し。岩風呂は(たぶん檜風呂からの流し込みの)岩の湯口とかけ湯と壁面づたいの投入+底面注入で湯面排湯口からの排湯。どちらもオーバーフローはなし。
壺風呂は木の湯口から投入でごくかすかに底面吸湯?でわずかなオーバーフロー。

お湯はだいたい適温、紅茶色透明でごくわずかに茶色の浮遊物。モール?泉によくある色味です。
微重曹味?+微甘味(打たせ湯)に弱いながら有機肥料のような黒湯系の温泉臭。
この入り込み具合からすると消毒は不可欠でしょうが、温泉浴槽ではカルキ臭は感じられず。

重曹泉系のツルとアルカリ泉系のヌルが混ざった明瞭なツル(ヌル)すべのあるお湯はすこぶる入り心地がよく、浴後はお肌すべすべとなります。
堂々と「美人の湯」を謳えるお湯だと思います。
檜風呂を加熱かけ流し、あるいは内湯水風呂を非加熱源泉かけ流しにでもできれば、温泉ファンの間でもかなり評判のお湯になるのでは?

個性のない真湯さながらの単純温泉を想像してたので、いい意味で予想を裏切られました。
モール?泉系ということでは、同じ川越街道エリアの新座温泉「彩泉楼」(現在「にいざ温泉」)や武蔵野火止温泉「バーデホフ クベレ」(廃業)があり、お湯の力・鮮度感とも「彩泉楼」や「バーデホフ クベレ」には及びませんが、休日700円でこのお湯を味わえるのはリーズナブル。
こんどは日曜夕方を避けてじっくりと入ってみたいです。

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〔 2004年7月12日レポ 〕

昨日、ふじみ野の「真名井の湯」にいきました。
ここは4/18にレポしてますが、あいかわらずの大混雑でした。
入ったときは湯中にこまかな気泡が舞い、湯面には白い結晶がたくさん浮いていました。
ひょっとして、と密かに期待すると、ありましたアワつきが・・・。
温泉利用の檜風呂、岩風呂、壺風呂ともすべてありましたが、とくに岩風呂のアワつき量が多く、毛先が白くなるほど。
ゲキ混みイモ洗い状態の浴槽でのアワつき体験は初めてです (^^; 。

その後、アワつきの量は次第に少なくなり、出る頃にはほとんどなくなってしまいました。
このアワつきが鮮度によるものか、供給途中の撹拌によるものかは不明ですが、324L/minの湧出量があるので、ときおり源泉投入量を多くする湯づかいをしているのかも?
モール色をしたツル(ヌル)すべ湯で温泉らしい浴感もあり、料金もリーズナブルなのでなかなかのおすすめです。

■ブランドグルメ
〔 お茶テラ・イモテラ 〕
地元の異業種交流会で開発されたご当地カステラ。
素材の産地は不明ですが、茶(狭山茶)、芋(川越のサツマイモ)ともに名産地に近いエリアなのでそれにちなんだものでは?
桜の時季には「桜カステラ」も限定発売されます。


E139.31.20.840N35.50.54.670
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■ やまと温泉 「わらびやまとの湯」



やまと温泉 「わらびやまとの湯」
住 所 :埼玉県蕨市錦町2-7-24
電 話 :048-431-2641
時 間 :9:00~25:00 / 原則無休
料 金 :700円(土日祝 750円)、会員各100円引
オフィシャルHP
紹介ページ (@nifty温泉)
紹介ページ (MAPPLE 観光ガイド)
紹介ページ (BIGLOBE温泉)
紹介ページ (ぐるなび)

※ 館内の写真はありません。

2003/2/24から温泉を導入したスーパー銭湯。
場所は、JR京浜東北線「蕨」駅とJR埼京線「戸田」駅の間ですが、「戸田」の方が近く、徒歩でも行けます(15分弱)。
「蕨」駅からだと徒歩は厳しいですが、いまは、「蕨」駅、都営三田線「高島平」駅から無料送迎バスが運行されています。(→ 時刻表


【写真 上(左)】 遠景
【写真 下(右)】 温泉井の説明板

住宅地の中にケバ目の外観のスパ銭が忽然と出現します。
併設の食事処やヘアカットはフリーで浴場入場時に課金するシステムですが、原則1回きりの入浴です。(いまはちがうかも・・・。)
2階にある浴場は、内湯ゾーンに機能大浴槽(ジャグジー・ジェットなどいろいろ)、イベント湯(当日は海草風呂)、腰掛湯、サウナ×2、水風呂など。
露天ゾーンに露天(岩造10人位)と寝湯(3人)、足湯という多彩な構成ですが、温泉は露天ゾーンのみです。

カラン33、アメニティ類完備。
平日18時で30人位でしたが大混雑という程でもないです。

内湯ゾーンはカルキ臭がただよい感心しないので、ほとんど露天にいました。
露天は高い壁に囲まれて展望はないものの、風はそこそこ通ります。

適温の露天は、石の湯口から適温15L/min程度の投入と側面注入。
槽内排湯は不明ですが、側溝へのオーバーフローがあり、側溝のお湯を循環使用しているかも?
寝湯・足湯は湯口なく槽内注入の側溝へのオーバーフロー。

お湯は透明度5cm以下の濃~い黒湯。
味は口に含む気になれず不明ですが、茨城鉾田内房青堀に似た、化石肥料のような粉っぽいような温泉臭があります。
重曹泉特有のまとわりつくようなツルすべが強くてびっくり、新宿十二社(現在、廃業)よりもつよいように感じました。
重曹泉ですが、かなり温まりの強いお湯なので露天にはトドが大量発生 (^^;

さほど期待していなかったのですが、予想以上にいいお湯でした。
HCO_3^-=1778 (88.71)、CO_3^2-=77.3というスペックが生きている感じ。
近場で純度の高いツルすべ重曹泉が楽しめるとはなかなかに贅沢。
料金もリーズナブルだしこれは再訪必至かと。土日は混みそうですが・・・。

〔 源泉名:やまと温泉 〕
Na-炭酸水素塩温泉 28.3℃、pH=8.1、220L/min(1,200m掘削)、成分総計=2.846g/kg
Na^+=703.4mg/kg (94.12mval%)、Fe^2+=1.3、Cl^-=38.9 (3.35)、HCO_3^-=1778 (88.71)、CO_3^2-=77.3、陽イオン計=756.5 (32.51mval)、陰イオン計=1895 (32.85mval)、メタけい酸=81.2、有機物=112.0 <H14.8.23分析>

■ブランドグルメ
〔 今井のうなぎ(いかだ) 〕
埼玉南部にはうなぎの名店が多いのですが、蕨市にも創業250年以上という老舗の名店があります。
食べたことはないのですが、うなぎを丸ごと一尾丼ぶりに盛り込む「いかだ」は1日わずか5食(予約不可)の人気メニューとのこと。

〔 2011/09/08内容補強のうえUP (2003/06/13レポ (2003/06以降数回入湯)) 〕


E139.40.41.060N35.49.19.660
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■ 湯郷白寿温泉 「湯郷 白寿」 (旧 かんな川温泉 「白寿の湯」) 〔 Pick Up温泉 〕



湯郷白寿温泉 「湯郷 白寿」 (旧 かんな川温泉 「白寿の湯」)
住 所 :埼玉県児玉郡神川町渡瀬337-1
電 話 :0274-52-5585
時 間 :10:00~23:00 / 原則無休
料 金 :700円(平日18時以降500円)
オフィシャルHP
紹介ページ (@nifty温泉)
紹介ページ (るるぶ.com)
紹介ページ (埼玉観光案内-またたび-)
紹介ページ (温泉みしゅらん)

埼玉のみならず関東でも有数の成分濃度を誇る日帰り温泉施設。
気に入りのお湯で、2001年1月のオープン以来もう何回行ったでしょうか・・・。
以前、「10枚集めると1回無料券」があって、この無料券を何度かもらった記憶があるので、おそらく20回以上は入っていると思います。


【写真 上(左)】 サイン
【写真 下(右)】 サイン (”緑営”時代)

2003年8月、運営母体の”緑営グループ”の経営破綻により一時閉鎖していましたが数週間で再開され、現在は、東日本温泉(株)(湯郷温泉グループ)の運営となっています。


【写真 上(左)】 玄関 (”緑営”時代)
【写真 下(右)】 湯の花の説明

神流川の河川敷にほど近い、工場と住宅と水田が混在する一画で、建物もわりに無機質なもの。
1階には受付、食堂、休憩室、2階に浴場があります。
受付横に、石灰華の見本だのスケールで詰まった配管だのが掲示され、温泉の能書きもたくさん掲示されています。


【写真 上(左)】 男湯入口
【写真 下(右)】 脱衣所 (”緑営”時代)

階段(ELV)をあがって東側が男湯、西側女湯の固定制で、脱衣所はわりにゆったりとしていますが、人気施設なのでこれでも混雑することがあるほど。
構成は内湯(石枠15人以上)に露天(岩枠石敷20人以上、東屋付)とシンプル。
セパレート型洗い場24、シャワー・シャンプー・ドライヤーあり。


【写真 上(左)】 千枚田状態の内床-1
【写真 下(右)】 千枚田状態の内床-2

浴槽まわりどころか洗い場の床まで赤茶色の石灰華でこてこてにコーティングされ千枚田状態。浴槽の底は鍾乳石風肌ざわり。
お湯を抜いたら凄いことになっているのでは?


【写真 上(左)】 洗い場の床
【写真 下(右)】 露天の内床

内湯・露天とも開設当初は岩の湯口だけでしたが、後に塩ビの注入管が数本追加されました。
強烈なにごり湯につき、槽内排湯は詳細不明ですが、露天・内湯ともオーバーフローあり。(ふつう、オーバーフロー量は露天のほうが多い)。


【写真 上(左)】 ものすごい析出 (露天の切欠)
【写真 下(右)】 埼玉の温泉とは思えません(^^)

ここは何度か湯づかいを変えていて、現在は掲示類やお湯の感じからしても、加水・加温・循環・消毒だと思います。
オープン当初は露天はほとんど加温せず、ぬる湯をザンザコにかけ流ししていてこれは最高でした。(↓の記事参照)


【写真 上(左)】 内湯
【写真 下(右)】 露天

やや緑がかった赤茶色にごり湯の色味は湯づかいによって微妙に変化しますが、だいたい内湯より露天のほうが色が濃いめです。(鮮度がいいと緑茶色のうすにごりで、鮮度が落ちると茶濁がつよまり湯色が濃くなる)
客が少ないときなど、湯面にびっしりと炭酸カルシウムの結晶が浮いていることがありびっくりします。
また、塩ビ管注入のまわりはときおりシュワシュワと泡立っていますが、これが炭酸成分によるものか送湯方法によるものかは判りません。


【写真 上(左)】 内湯の湯口
【写真 下(右)】 露天の湯口

湯口では塩味+だし味で塩加減を間違えた (^^; みそ汁のような味。
微かにセメント様の臭いがしますがほぼ無臭(まれに金気貝汁臭)、湯口では新鮮な鉄分による貝汁臭があります。
湯温はたいてい内湯が適温、露天はぬるめですが、これも日によって変化します。


【写真 上(左)】 内湯の湯色-1
【写真 下(右)】 内湯の湯色-2

浴感は独特のもので、強食塩泉らしいほてり感はほとんどなく、食塩泉のほてりを重曹泉の”冷の湯”作用で相殺している感じ。
重曹分によるツルすべもあまり感じられず、どちらかというと肌に染み込んでくるような硫酸塩泉の浴感。

ほてりはないのにかなり発汗してどしっと疲れる重量感あふれるお湯で、あまり長湯できません。
浴後には肌がコーティングされたような重曹泉系のツルツル(キトキト)感と爽快感がでてきます。
見た目のイメージからして浴後もほてりそうですが、意外なほど冷えるので冬場は要注意。


【写真 上(左)】 露出配管のパイプ
【写真 下(右)】 右が泉源施設

2003年あたり、析出物で配管が詰まりお湯の供給が不安定になっていましたが、2004年12月に配管交換工事をおこない以前のような湯づかいに戻っています。(その後も何度か配管交換をしていると思う。)

2003年以降、消毒臭を感じることがあり、最近でも感じるのは残念。
じつは、露天湯口そばだけは消毒臭がよわくここがベストスポットですが、知っている常連さんも多いのでなかなかあきません。
(内湯の湯口も消毒臭はほとんどないが、ここは横から消毒臭まじりの塩ビ管注入湯が直撃してくるので、露天湯口そばのほうがよい。)

日によってお湯のコンディションの変化がはげしく、場所により消毒臭が気になるのは残念ですが、やはり埼玉屈指の名湯(というか、個性派のお湯)であることは間違いないと思います。

〔 源泉名:神流川温泉 〕
Na-塩化物強塩温泉 25.4℃、pH=6.7、130L/min(750m掘削揚湯)、成分総計=36.33g/kg
Na^+=11140mg/kg (89.87mval%)、K^+=1024 (4.86)、Mg^2+=151.6 (2.31)、Ca^2+=311.9 (2.89)、Fe^2+=11.6、Cl^-=14580 (76.03)、Br^-=24.5、I^-=5.7、SO_4^2-=1584 (6.10)、HCO_3^-=5870 (17.79)、陽イオン計=12640 (539.3mval)、陰イオン計=22070 (540.8mval)、メタほう酸=975.4、遊離炭酸=629.3 <H12.3.1分析>
※HCO_3^-=5870mg/kg、SO_4^2-=1584mg/kgもあるのに20mval%に達せず副成分にならないというのが凄い。

<温泉利用掲示>
加水:なし 加温:あり 循環装置使用:あり 塩素系薬剤使用:あり


【これまでのレポ(抜粋編集)】
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〔 2001年9月30日レポ 〕(オープン直後)
1.浴槽:
内風呂、露天ともかなり広め、埼玉方面でこれほど広い濁り湯の浴槽は記憶にありません。オープン後1ケ月なのにはやくも浴槽まわりは赤褐色に変色し、湯口付近にも黄褐色の堆積物がかなり付着しています。
浴槽の底にもタマゴのカケラ状の茶褐色の沈殿物がたくさん。
内風呂は適温。湯口付近はやや高め、露天はかなり温め。
内風呂・露天とも加温循環ながら潤沢にオーバーフローしていてきもちがよい。

2.湯色:
内風呂より露天の方が色が濃く、内風呂は伊香保、露天は相間川に似た色味。*
内風呂・露天とも湯口からは透明な湯(源泉?)が注がれているので、鉄分が酸化してだんだんに着色しているのかと・・・。
どこかのHPに「昔の八塩温泉はトマトジュース色をしていた」という話が載っていましたが、露天の湯色はそれを彷彿とさせます。
*) 今回は露天より内風呂の方が色が濃い。露天は潤沢オーバーフロー、内風呂はフローなしでしたので、やはり鮮度が関係しているようです。(2001/10/08レポ)


【写真 上(左)】 コンディションいいときの湯色
【写真 下(右)】 なまり気味のときの湯色

3.味臭:
味は塩辛く、鉄のにおいと相まって独特のものになっています。
内風呂はほとんど無臭ですが、露天は重曹泉のようなセメント系の香りがしました。
湯口の透明湯は内風呂・露天とも伊香保に似た鉄くさい臭い。
成分から化石海水系の墨のような香り(喜連川や東鷲宮百観音のような)を想像していたのですが、それ系の香りは全くなく意外な感じ。

4.浴感:
相間川や東鷲宮百観音のような”攻めてくる”印象はよわいですが、ボディブローのように効いてくるお湯でかなり疲れます。
とくに露天はぬるめなので長風呂している人が多いですが、お年寄りや子供は要注意。
また、湯口と湯槽の端でかなり浴感がちがう(当然湯口が優)ような感じで、実際、湯口付近に人が集まっていました。
入浴中はそれほどツルツル感はありませんが、浴後に皮膚がコーティングされたような独特のツルツル感が出てきます。

〔 2003年12月6日レポ 〕(運営会社変更後)
かんな川温泉「白寿の湯」に行きました。幾度となく通っている気に入りのお湯ですが、緑営グループの破綻を受け夏に経営が変わってから行くのは初めて。
玄関まわりは変化なしですが、おくの自販機の位置などが変わっています。
脱衣所のロッカーがほとんど取り払われ、脱衣カゴ方式に変更、ロッカーは100円有料式。

浴室の構成は変化ありませんが、黄土色の析出が一段と進行しスゴいことになっています。
洗い場の床は析出で千畳敷状態、浴槽の底は析出で完璧にコーティングされ鍾乳石の感触。
こんなすごい浴槽は、関東近県ではちょっとないのでは・・・?

お湯は以前と大分違っていました。
適温の内湯は緑褐色で以前よりにごりがつよいかと・・・。
湯口からの投入は停止しており、オーバーフローもわずかです。
噂されていた内湯のカルキ臭ですが、本日は感じられませんでした。

やや熱めの露天は、赤味が強いまったりとした感じのにごり湯で、悲しいかなオーバーフローはほとんどなく、かなりなまった感じでした。
露天の湯面でうっすらと金気(鉄サビ)臭を感じました。
ここの湯面で金気臭を感じたのははじめてで、相当鮮度が落ちているのでは?
浴槽の底には、ところどころ卵のカラ状の茶クリーム色の析出と泥のような赤茶の堆積物が溜まっています。

露天の湯口は、最初止まっていましたが、途中50L/minほどもドカドカ投入を始め、しばらくたつとまたピタリと止まってしまいました。
湯口のお湯は、あいかわらずの貝汁臭に塩味+だし味で泉質に大きな変化はないようです。
常連さんの話では、このところ源泉の投入がかなり不規則になっているようです。
連れによると女湯の内湯はほとんどオーバーフローなしながら、露天はザコザコ投入で大オーバーフロー状態だったとのこと。

帰りに玄関のはり紙をみると、12/17に全面配管交換工事のため休館とのこと、そうなると12/18以降は湯づかい一新で狙い目かも・・・。

〔 2006年9月17日レポ 〕
夏にひさしぶりに入った白寿の湯の近況です。
以前より消毒臭が強まっています。とくに強烈というほどではないですが、もともとこのお湯は温泉臭が弱いので、どうしても消毒臭が前面にでてきてしまいます。
湯口直下でも消毒臭はあるものの、まだしも弱いので、露天湯口まわりでは争奪戦が繰り広げられています。

鮮度感は悪くなく、むしろ以前よりオーバーフロー量は増えています。
湯口からの投入湯温は25℃くらいのぬるめ、湯温が落ちてきているのかも?
味や浴感からみて以前より加水がきつく濃度が低くなっているように感じます。
塩味がよわまっていて、そのぶん前よりおいしく(^^;)なっています。

このところ、近くの「金井の湯」の調子がいいのでどうしてもそちらに入ってしまいますが、投入湯量は多く鮮度感もあるので、消毒臭がよわまればまた通ってもいいかな・・・。
なお、4/1から料金600円→700円に値上げされています

一郷一会100名湯

■ブランドグルメ
〔 神川の生いもこんにゃく 〕
神川町観光協会のHPで特産品「神川ブランド」として紹介されているもの。
「昔ながらの製法で、生いもから手間ひまかけて作る手作りこんにゃくは、歯応えよく、味がよくしみます。」(同HP)とのことで、農産物直売所「グリーンピア」や道のオアシス神泉で販売されています。

〔 2011/08/22内容補強のうえUP (2001/09以来複数回入湯) 〕


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メインクーンです。うちの実家にもいます。かわいいよ
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■ 川越天然温泉 「小さな旅 川越温泉」



川越天然温泉 「小さな旅 川越温泉」
住 所 :埼玉県川越市上野田町41-7
電 話 :049-249-4126
時 間 :10:00~25:00(土日祝9:00~)
料 金 :750円(土日祝850円)、会員各100円引
オフィシャルHP
紹介ページ (@nifty温泉)
紹介ページ (MAPPLE)
紹介ページ (BIGLOBE旅行)
紹介ページ (るるぶ.com)
2009/12/12にグランドオープンした新顔の温泉スパ銭。
埼玉地盤のスーパーマーケット「マミーマート」系列企業の2号店で大宮の「むさしの湯」(木の湯レポ石の湯レポ)につづくもの。

場所は川越の西側、川越合同庁舎の並びのひらけた感じのところにあります。
会員(入会金100円)になると入館料金が本人・家族とも100円引なので1人でツーペイ、2人以上でお得になります。
「むさしの湯」の会員証はつかえません。


【写真 上(左)】 エントランス
【写真 下(右)】 玄関先の案内

「むさしの湯」もそうですが、ここのエントランスまわりもなんとなく質感に欠け、狭くるしい感じ。
お食事処、お休み処、カットサロン、ほぐし処などスパ銭定番施設を併設。
受付右手のおくが浴場、左手が「石の湯」、右手が「木の湯」とわかれているのは「むさしの湯」とおなじコンセプト。この日は偶数日で「木の湯」が男湯でした。


【写真 上(左)】 案内図
【写真 下(右)】 泉源施設?

【 木の湯 】
アプローチ途中で露天が全開的にみえてちょっとびっくり(^^)。超開放的なつくりです。
さほど広くない脱衣所からも露天がよくみえます。
当然、採光はよく、内湯はスケール感こそないものの、天井高くあかるくて、空いていればいごこちはよさそう。

「木の湯」の浴槽はほとんど木枠木目調磁器タイル仕上げの入りごこちのいいもの、投入湯口は木づくりです。
浴槽ごとに番号と七福神の名称がふられ、浴槽をまわりながら七福神巡りができるようになっています。

内湯ゾーン窓側に「源泉ぬる湯」(六番布袋、15人以上、温泉、適温)と、となりあって「源泉高濃度炭酸風呂」(七番弁財天、8人、温泉?)の2槽に塩サウナ。
「源泉高濃度炭酸風呂」はかなり強烈で炭酸泉の浴感充分。気に入ったので2回入りました。

露天は内湯側から時計まわりに、「源泉寝ころび湯」(五番福緑寿、5人、温泉、ぬるめ)、「替わり湯」(三番大黒天、真湯?、4-5人、当日はヒアルロン酸風呂)、「源泉ぬる湯」(二番寿老人、15人以上TV付、温泉、適温~ややぬる)といちばん奥の高みに「源泉高見の湯(あつ湯)」(一番毘沙門天、10人、温泉、適温~やや熱)。
折り返して、高温サウナ、水風呂(かなり深い)ととなりあって「生源泉掛け流し」(四番恵比寿天、8人、温泉、ぬるめ)。

露天ゾーンは広めですが、なんとなく無機質で和風の空間も劇場のセットのよう。
あまりに開放的すぎてなんとなく落ちつかない感じもしました。

露天の「源泉ぬる湯」は、15人以上いけそうな広さですが、TVサイドには入れない雰囲気(^^)なので実質7-8人か。
水風呂は16℃ほどでかなり冷たく、弱とろみ、弱青白発光、白い浮遊物があってたぶん井水ですが、強カルキ臭が残念。
高温サウナでは、最近人気のロウリュサービスがあります。

カラン22+セパ式5の計27、シャワー・シャンプー・ドライヤーあり。
土曜15時でかるく50人以上とけっこうな盛況。

各槽とも湯口と槽内注吸湯のある循環仕様ですが、露天の「生源泉掛け流し」は木の湯口からややぬる湯を投入で切欠から流し出すかけ流しかと。
「生源泉掛け流し」は冬季以外非加温のようですが、この日は加温があったと思います。
また、かけ流しは「生源泉掛け流し」だけかと思っていましたが、「源泉高見の湯」のお湯が想定外によく、槽内吸湯もなかったので、「ひょっとすると?」と思い温泉利用掲示を確認すると、「源泉高見の湯」は循環・ろ過:無となっていました。

お湯はうすく黄茶がかってわずかにうす茶の浮遊物。
色味は「生源泉掛け流し」がいちばんつよいものの大差ありません。
温泉槽はどれもそれなりの塩味があって、加水はほとんどないと思います。
「生源泉掛け流し」だけは弱塩味に微苦味+αがまじる、びみょ~に複雑な味がします。
ほとんどの浴槽で弱カルキ臭がしますが、「源泉高見の湯」ではほとんど感じませんでした。

ギシギシとひっかかるような独特な湯ざわりがあって、源泉名は「美肌の湯」ながら、すくなくとも湯ざわりからはそのイメージは感じとれません。
ほてり感はよわいものの、しっかりとあたたまり、意外に力のあるお湯とみました。

浴後、かなりの湯づかれ感がでましたが、これが温泉によるものか、「高濃度炭酸風呂」によるものかは不明(^^)

「生源泉掛け流し」のお湯は、やや湯色が濃いくらいで、他の温泉槽とさしてちがいはありません。
悪くいうと「生源泉掛け流し」が力不足、よくいえば他の温泉槽が健闘しているかと・・・。
(このフレーズ、たしかどこかで書いたなぁ? と思ったら宮沢湖温泉「喜楽里 別邸」でした。)

このお湯は、ぬる湯よりあつ湯のほうが真価を発揮するような気がします。
じっさい、このときは、”かけ流し好き”で混みあう「生源泉掛け流し源泉」より、熱めなので空いていた「源泉高見の湯」のほうが浴感的にも気に入りました。
上にも書いたとおり、ここは浴槽案内からすると、「生源泉掛け流し源泉」だけがかけ流しのような感じがしますが、「源泉高見の湯」もかけ流しの可能性があり、しかもこちらのほうが消毒がよわいような気がしました。

「生源泉掛け流し源泉」はたしかにかけ流しかと思いますが、しっかり調製されていて、源泉特有の雑味に欠けるようなイメージ。

また、これはあくまでも個人的持論ですが、成分総計1.5~3g/kgあたりの食塩泉はお湯の個性を感じ取りにくいということがあるかも・・・。
食塩泉は1.5g/kgぐらいまでだと、塩気よりむしろ他の成分(重曹や土類など)を引き立てます。
また、3g/kgを越えてくると食塩泉本来の「熱の湯」の本性を発揮しはじめます。
1.5~3g/kgぐらいだと、他成分は塩気に抑えられているものの、食塩泉本来の個性を発揮するに至らず、どうも中途半端な濃度という感じがしています。
成分のバランスによってもちがうので、一概にはいえないですが、これまでの経験則から得たひとつの持論です。

【 石の湯 】
ここはこれまで5回ほど入っていますが、不思議といつも「木の湯」で、2011年の夏、初めて「石の湯」に入りました。

アプローチ途中で露天がみえるのは「木の湯」と同じ。
脱衣所は「木の湯」よりゆったりした感じか?
浴場も内湯・露天とも「木の湯」よりゆったりしていて、わたしはこちらの方が好きです。

内湯(六番布袋、温泉、適温)は木枠伊豆石仕上げで20人はいけそう。
となりに名物の高濃度炭酸風呂(七番弁財天、温泉、ぬる湯)があります。
↑ではふれていませんでしたがここは温泉をつかっているようで、炭酸濃度も相当につよい(大量アワつきはもちろん、炭酸冷感さえ感じられる)ので、ぬる湯に任せて長湯するとしっかり湯づかれします。

カラン23+セパ式5の計28、シャワー・シャンプー・ドライヤーあり。
平日20時で30人以上とかなりの入り。

「石の湯」も浴槽ごとに番号と七福神の名称がふられ、浴槽をまわりながら七福神巡りができるようになっています。

露天はゆったりとして雰囲気のいいもの。
”劇場のセットのよう”と酷評(^^)した「木の湯」とうってかわって、こちらは空間を巧みにつかった構成で面白みがあります。
また、ここは植栽の管理がいきとどいていて、木々がいきいきとしているのも気分がいいです。

内湯側から時計まわりに、「生源泉掛け流し」(四番恵比寿天、三波石風石枠鉄平石敷7-8人、温泉、ぬるめ)、水風呂(ゲキ冷、カルキ臭)、高温サウナ(ロウリュサービスあり)、「源泉ぬる湯」(二番寿老人、石枠鉄平石敷15人以上TV付、温泉、適温~ややぬる)、「源泉 壺湯」(三番大黒天、陶製1人×4、ややぬる)、「源泉寝ころび湯」(五番福緑寿、5人、温泉、ぬるめ)、といちばん奥の高みに「源泉高見の湯(あつ湯)」(一番毘沙門天、10人、温泉、熱め)。

水風呂は「木の湯」より広めで水温計は15℃を割っていましたが、体感からしてもおそらく14℃台かと・・・。
わたしは水風呂マニア(笑)で、これまでたくさんの水風呂を制覇してきましたが、これほど冷たいのは、大谷田温泉「明神の湯」(14℃)以外、ちょっと記憶にありません。
でもって当然入る人はすくなく、入ってもすぐにでてしまいます。
人が入らないから冷たいのか、冷たいからさらに人が入らないのか・・・、タマゴとニワトリのようなものか。

それにしても夏場で14℃台はやはり井水の可能性が高いですが、あまりの冷たさに浴感を確かめるすべもなく退却を余儀なくされたのは無念。(「木の湯」と同じ井水だと思う。ただここまで冷たいと水風呂の機能を果たさなくなるので、温泉を加えて若干加温するのも手では?)

各槽とも湯口と槽内注吸湯のある循環仕様ですが、露天の「生源泉掛け流し」は石灰華&茶変した石の湯口からややぬる湯を投入でオーバーフローするかけ流しかと・・・。
「生源泉掛け流し」は冬季以外非加温のようで、この日は非加温だったと思います。
「生源泉掛け流し」のお湯は、成分濃度3Kgの食塩泉とは思えない硫酸塩泉的な軽くやわらかな浴感があり、ひょっとすると、これがこの源泉の個性なのかもしれません。

こちらも「源泉高見の湯」のお湯のできはいいですが、かなりの熱湯なので入っている人はまばらでした。
(「石の湯」でも「源泉高見の湯」に”かけ流し”掲示はないですが、脱衣所掲示の温泉利用掲示を確認すると、こちらも「源泉高見の湯」は循環・ろ過:無となっていました。)

お湯は「木の湯」とほぼ同様。
うすく黄茶がかったお湯にはわずかにうす茶の浮遊物。
色味は「生源泉掛け流し」がいちばんつよく、若干のにごりもあります。
温泉槽はどれもそれなりの塩味があって、加水はほとんどないと思います。
「生源泉掛け流し」と「源泉高見の湯」の湯口ではしっかりとした塩味に微苦味で、ひょっとして塩味は以前より強まっているかも・・・?。
ほとんどの浴槽で弱カルキ臭がしますが、「生源泉掛け流し」と「源泉高見の湯」ではほとんど感じませんでした。

お湯のよさは、「生源泉掛け流し」 > 「源泉高見の湯」 > 「源泉 壺湯」 > 「源泉ぬる湯」 > 内湯の順かな?

「生源泉掛け流し」はギシギシとひっかかるような独特な湯ざわりがありましたが、「源泉高見の湯」では若干のツルすべも感じられました。
あいかわらずかけ流し系浴槽でも湯の香はよわめで、これが源泉の個性なのか、湯づかいによって消失しているのかは不明。
それでも適度な濃度感があって、ほてり感はよわいもののしっかりとあたたまり、意外に力のあるお湯ではないかと思います。

施設もまあまあ悪くないし、お湯もそこそこ楽しめますが、温泉好きがわざわざ遠くから入りに行くほどの個性はあるかな・・・?
でも、このあたりは埼玉ではめずらしく、ピンポイント的に競合関係がよわいところで、施設の性格も足元デイリー客狙いと思われるので、十分やっていけると思います。

〔 源泉名:川越天然温泉 美肌の湯 〕
Na-塩化物温泉 34.6℃、pH=7.7、712L/min(1,200m掘削揚湯)、成分総計=3151mg/kg
Na^+=998.7mg/kg (82.59mval%)、Ca^2+=131.3 (12.45)、Fe^2+=0.9、Cl^-=1740 (94.02)、Br^-=6.3、I^-=0.9、HCO_3^-=185.1 (5.80)、陽イオン計=1169 (52.69mval)、陰イオン計=1933 (52.21mval)、メタけい酸=40.1、メタほう酸=8.2 <H19.10.26分析>

<温泉利用掲示> 加水:なし 加温:あり(生源泉掛け流しは冬季のみ加温) 循環ろ過:あり(生源泉掛け流し、高見の湯は無) 塩素使用:あり

■ブランドグルメ
〔 川越の醤油 〕
小江戸川越の”食”をささえたアイテムのひとつに醤油があります。
川越で約250年つづく松本醤油商店は文政十三年建造の蔵でいまなお製造をつづけ、江戸時代からつかいつづける杉桶が40本!
昔ながらの伝統的な手法によってこの木桶で製造しているとのことで、埼玉県産の小麦と川越産の大豆をつかい、3日かけてつくる麹と蔵に棲みついている「蔵酵母」にも味の秘訣があるようです。
主力ブランドの「はつかり醤油」はつとに有名です。
川島町の「笛木醤油」の”金笛”ブランドも川越醤油を代表する濃口銘柄として広く知られています。
また、すこし離れますが、坂戸の弓削多醤油も根づよいファンをもっています。
(松本醤油商店のHPなどを参考)

〔 2011/07/26 (2011/07入湯)/2010/01/18 (2010/01入湯) 〕


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■ 熊谷温泉 「熊谷温泉 湯楽の里」



熊谷温泉 「熊谷温泉 湯楽の里」
住 所 :埼玉県熊谷市月見町211
電 話 :048-525-4126
時 間 :9:00~25:00 / 原則無休
料 金 :750円(土日祝 800円)※ともに会員100円引
オフィシャルHP
紹介ページ (@nifty温泉)
紹介ページ (MAPPLE 観光ガイド)
紹介ページ (ぐるなび)

ここはオープン時(2005年春)にレポしていますが、そのときと湯づかいが一変しているので、最新(といっても昨年12月ですが・・・)のレポを入れときます。
なお、プロフィールや浴場構成などは、↓のオープン時のレポを参照ください。

〔 最新の状況 〕 (2010/12入湯)
ここはオープン以来4回ほど入っていますが、壺湯はいつのころからかカルキがつよくなり、まったく感心できないお湯になっています。

露天岩風呂も湯口でカルキ臭がありますが、湯面ではそ~でもなく壷湯よりはまし。
露天檜風呂は濃度感うすく真湯(井水)使用では?
ただ、内湯や内湯座湯や水風呂もたぶんそうですがこの井水はかなり強力で、石膏泉系の浴感が感じられます。
洗い場カランもおそらく井水で、そこかしこにうっすらと石膏系の析出がでています。
また、水風呂はほとんどカルキを感じず、鮮度感もあってすばらしいものになっています。(かなり冷たいですが・・・。)

でも、なんといってもいいのは寝湯&段滝座石。
浴槽まわりには石灰華がつきはじめ、とくに座湯の湯口そばの成長がいいので、この湯口はコンスタントに非希釈源泉を入れているかも。

お湯はうす茶にうすにごり、うす茶の浮遊物がただよいます。
ほこほことした石膏泉系の湯の香に、ベビーパウダーのような独特な臭いがまじり、カルキはまったく感じません。
湯ざわりはさして特徴なくとろみもさほどではないものの、どこかフックのあるお湯で湯温も絶妙なのでクセになります。
おまけにこの浴槽は伊豆石をつかっていて肌ざわりよく、入っていてすこぶる快感。

相当にデリケートな浴感で、以前より重炭酸土類泉のイメージがつよまっている感じ。
これはまったくの推測ですが、純重曹泉系の本泉に石膏泉系の井水が混入して、重炭酸土類泉&石膏泉的な泉質になっているのでは?

オープン時にくらべると壷湯はアウチになっていますが、寝湯&段滝座石は格段によくなっています。
壷湯よりレギュラー浴槽のほうが好きなので、個人的にはポイントは上がったかな。

ここはWeb情報をみるとお湯の評価のバラツキが大きいですが、これだけお湯のイメージや湯づかいが変わっていれば、ふつうにそうなるかと・・・(笑)
それにしても寝湯&段滝座石のお湯のできは出色で、さすがに「温●博■」になんども出稿するだけのことはあります(^^)。


【写真 上(左)】 外観
【写真 下(右)】 案内板

---------------------------------
〔 オープン時レポ 〕 (2005/04入湯)
2005/03/18に自家源泉の温泉を導入したチェーン系スパ銭。
東京方面からだとR407で荒川大橋を渡り、2つめの信号を左折し県道75へ入ってすこし走った右手、華屋与兵衛やユニクロと隣接してあります。(秩父鉄道「石原」駅の近く)
Pも共同のようなのでたぶん一体開発かと・・・。


【写真 上(左)】 エントランス
【写真 下(右)】 玄関

典型的和風スパ銭で入館課金制です。
浴場入口まわりはわりにゆったりしていますが、脱衣所と内湯ゾーンは普通。
露天はゆったりとしたスペースどりになっています。

おくが男湯、手前が女湯でたぶん固定制。
内湯ゾーンにジェットバスなど真湯の機能浴槽群にサウナと水風呂。
水風呂はカルキ臭はよわいもののなまり臭が鼻につきイマイチ。

カラン34、シャワー・シャンプー・ドライヤーあり。
週末の夜だとたいてい50人以上はいる盛況で、客層は若いです。

露天ゾーンに、スチームサウナ(女湯は塩サウナ)、岩風呂(鉄平石伊豆石貼7-8人)、寝湯&段滝座石(座湯)(同10人くらい)、檜風呂(4人)、壷風呂(陶製1人用×4)とねころび湯。
上越新幹線高架のすぐ脇にあるのでときどき走行音がしますが、熊谷駅通過のが多いのでほんの一瞬です。

岩風呂は、石の円筒状湯口から非加温or弱加温源泉と思われるぬる湯を投入で上面排湯口からの排湯。
寝湯&段滝座石は、岩の湯口+座湯背面からの流し込み+底面熱湯注入でごくよわい底面吸湯と岩風呂への流し出し。
檜風呂は、木の湯口からカルキ臭のお湯を大量投入で底面排湯?
壷湯は、樹脂パイプからたぶん加熱源泉を少量投入で少量のオーバーフロー。(よわい底面排湯あるかも?)

お湯は、壷湯と他の浴槽でぜんぜんちがいます。
檜風呂と岩風呂はプール並みの強カルキ臭の湯ざわり硬いお湯で、わたしには温泉らしさは感じられませんでした。
寝湯&段滝座石の湯口は赤茶に色づき、とくに寝湯側の岩の湯口ではカルキの気配は感じられずアブラ臭があるので、これは源泉かもしれません。
ただし、湯面ではカルキ臭がつよく、たいしたお湯ではありません。

壷湯は38℃くらいのぬる湯で、色不明ほぼ透明。
湯中にはこまかな気泡が舞っていてかなりの量のアワつきがあります。
かすかな重曹薬味とよわいながらミシン油系のしぶいアブラ臭が香ってびっくり。
パンフに”源泉かけ流し”とあり、お湯の鮮度感からしてもかけ流しかと思います。
両端の二槽に入りましたがお湯の感じはほぼ同じでした。

重曹泉系のお湯ながらツルすべはよわめですが、清涼感の高いお湯で浴後はお肌すべすべになります。
壷湯には”源泉”表示はないものの、それでも大人気。
常連さんや温泉好きらしき人は何十分でも入ってますが、湯慣れてない人や子供さん連れはぬるくて落ち着かないらしく、わりあい早くに出ていくので、そのあたりを見定めて近くに陣取って待つのが攻略法かと・・・(笑)

壷湯はなかなかに渋いお湯ですが、あまりに渋すぎて「これって温泉?」状態の人も多いかも・・・ (^^;。
むしろ山奥の一軒宿でこんこんと湧いていたら”名湯”の評価を得られるお湯かもしれません。

〔 源泉名:湯楽の里 熊谷温泉 〕
単純温泉(Na-HCO3型) 36.5℃、pH=7.6、634L/min(1,385m掘削揚湯)、成分総計=566.7mg/kg
Na^+=107.7mg/kg (84.38mval%)、Fe^2+=0.6、Cl^-=1.0、HS^-=0.04、HCO_3^-=331.3 (90.78)、陽イオン計=125.0 (5.55mval)、陰イオン計=357.0 (5.98mval)、メタけい酸=66.4 <H17.1.21分析>

<温泉利用掲示>
加水:なし 加温:あり 循環ろ過装置使用:一部あり 次亜塩素酸ソーダ使用:あり

■ブランドグルメ
〔 五家宝 〕
五家宝(ごかぼう)は埼玉を代表する和菓子のひとつで、とくに熊谷(&加須)の銘菓とされます。
また、草加煎餅、川越の芋菓子とともに「埼玉三大銘菓」のひとつに数えられます。
あまりにもメジャーなアイテムゆえ、起源や名前の由来は諸説あるので割愛しますが、材料となる”五穀”は家の宝なので「五家宝」という説がよく知られています。
(以前は「五嘉棒」「五嘉宝」「五箇宝」などの字も当てられていた。)
うすく伸ばしたもち米を乾燥粉砕して煎った「種」と、水飴と砂糖に水を加え煮立たせた蜜ときな粉を混ぜてこねた「生地」。
「種」と「生地」を伸ばして棒のようにしたもので、独特の食感があります。
(「熊谷市HP」などを参考。)

〔 2011/02/22内容補強のうえUP (2005/04/26レポ (2005/04以来数回入湯)) 〕


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【BGM】
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■ 新座温泉 「ゆとりの郷 にいざ温泉」



新座温泉 「ゆとりの郷 にいざ温泉」
住 所 :埼玉県新座市本多2-1-5
電 話 :048-479-4126
時 間 :10:00~25:00(最終入館受付 23:30)
料 金 :1,200円(土日祝 1,300円)(タオル・バスタオルレンタル付)
オフィシャルHP
紹介ページ (@nifty温泉)

※ 館内の写真はありません。こちらをご覧ください。

2007/11/6、経営主体の破綻により突如閉館したにいざ温泉「彩泉楼」が、経営主体がかわって2010/6/14にリニューアル・オープンしたもの。

料金の高さで有名だった「彩泉楼」。
新施設も平日1,200円(土日祝 1,300円)という強気の料金設定なので行く気はありませんでしたが、先日、800円入浴クーポンが折り込みチラシで入っていたので入湯してきました。

関越道の脇にある日帰り温泉施設です。
経営主体は「むさし野温泉 彩ゆ記」(いまは「埼玉スポーツセンター天然温泉」に改称している模様)を経営する埼玉スポーツセンターに移行というWeb情報が多数ありますが、オフィシャルな裏はとれず。
ただ、オフィシャルHPで埼玉スポーツセンターにリンクが貼られていたり、「埼玉スポーツセンター天然温泉」のイベントノベルティでここの入浴無料券が配布されたりするので、やはりなんらかの関係があるのでは・・・。


【写真 上(左)】 サイン
【写真 下(右)】 エントランス

関越道の側道沿い、鉄道だと東武東上線「志木」駅、JR武蔵野線「新座」駅、西武池袋線「清瀬」駅から路線バス。
現在テスト的に「清瀬」駅北口から無料送迎バスを運行しています。
「彩泉楼」は典型的な健ラ系でしたが、かなり手が入れられて都市型の温浴施設的な装いになっています。
以前は1階フロントで受付し、館内のブースで入浴セットを受け取るという複雑な入浴システムでしたが、今回はフロント一括受付ですっきり。(後精算制)

以前地下のフロント側にあった、「五色の湯」の湯とプールは閉鎖され、いまは、旧「天平の湯」のあった場所に浴場が設置されています。
内装などはすべて綺麗になっていますが、天井が低く、窓がほとんどないのでいまいち閉塞感があります。

たしか以前は右が男湯、左が女湯でしたが、いまは逆になっています。
脱衣所はまーまーゆったり。

浴場は男女逆なのではっきりとはわかりませんが、メイン浴槽は以前のものを活かしてつくられているようです。(浴槽脇の巨石群に見覚えがある。)
入って左が洗い場。右にサウナとアカスリ。
左手おくに主浴槽「ゆとり湯」(鉄平石造20人位、温泉)、相対して右に水風呂、そのおくに「絹湯」(マイナスイオンの白濁した気泡湯、真湯、弱カルキ)、さらに右手おくに「圧注湯」(タイル貼3人、ジェット付、温泉)、「寝湯」(同3人、ジェット付、温泉)という構成。

一部三角屋根のサンルーム状になっているものの大部分の天井は低く、湯気がこもってやや圧迫感があります。
何本も走っている梁からときおり水滴がポタポタ落ちてきて不快。

「ゆとり湯」は数ヶ所からの側面注入で湯口投入がないのは残念。
よわい底面吸湯と上面排湯口への潤沢な流し出し。
「圧注湯」&「寝湯」は側面&底面注入で槽内排湯ありのオーバーフローなし。

湯温は「ゆとり湯」で適温~ややぬる。「圧注湯」&「寝湯」でぬるめ。
濃度感は、「ゆとり湯」 > 「圧注湯」 > 「寝湯」の順で、お湯は「ゆとり湯」がベストです。
「圧注湯」&「寝湯」も循環湯としては悪くなく、いい感じのぬる湯ですが、人が入るとセンサーで強制的に強力ジェットが作動していまい、落ちついて入れないのは残念。

カラン20、シャワー・シャンプー・ドライヤーあり。
ただ、この料金なら洗い場はセパレート型がほしいところ。
平日の21時、800円の割引期間中ながら男湯は4~8人程度と空いていました。
ここのサウナはロウリュサービスがあるのですが、なんとロウリュ独占!。
もちろんロウリュ独占ははじめてですが、なんか妙に落ち着かないものがあります(笑)


【写真 上(左)】 泉源?&浴場上部
【写真 下(右)】 泉源?

お湯は「ゆとり湯」のみレポします。
紅茶色の黒湯系で透明度70㎝くらい。
味不明、有機肥料臭とお香系モール?泉とアンモニア臭が入りまじった香りがしますが、「彩泉楼」時代のほうが強かったような・・・。
「彩泉楼」の湯口にあった荒けずりな温泉臭が感じられないのは「揚湯後にメタンガスを抜いて安全な状態で施設に導入」(脱衣所掲示)しているためかもしれません。

重曹泉特有のまとわりつくようなツルすべとはっきりとしたとろみがあり、”美人の湯”のキャッチにいつわりなし。
適度な濃度感もあってよくあたたまるお湯です。
「ゆとり湯」のお湯は黒湯としてはふつうにいいですが、やっぱり「彩泉楼」時代のほうがお湯に切れがあったような気も・・・。

じつは「むさし野温泉 彩ゆ記」はこのところ埼玉でも屈指のすばらしい湯づかいになっているので、密かに期待していったのですがちと期待ハズレ。
浴場の真上の位置に泉源らしきものがあり、しかもこのスペックなので本気になればかなりの湯づかいができるはず。
泉温26.0℃で湯量もあるので、非加温のかけ流し槽がほしいところ。

水風呂はかなりいいです。
おそらく半循でわずかに消毒臭を感じますが、19℃くらいでとろみのあるもの。
水中の指先がよわく青白に発光し、きしきし感もあるので硫酸塩成分を含んでいるかもしれません。
「ゆとり湯」との浴感のコントラストが絶妙で、何度か冷温交互浴を楽しみました。

ビジホのお湯として考えるなら充分な内容ですが、高料金の日帰り温泉として考えるとどうかな?
とくにこの料金で露天がないのはかなりきびしいような・・・。
埼玉のこのあたりは回数券割引キャンペーンなどが頻繁に打たれ、熾烈な価格競争が展開されているところ。
日帰り温泉に1,000円以上払う客層はそうそうおらず、なんとも中途半端な料金設定です。

競合施設は、王様温泉(志木の湯)「おふろの王様 志木店」、真名井温泉 「真名井の湯」所沢、湯の森温泉「湯の森所沢」、所沢温泉 「湯楽の里 所沢店」、みずほ温泉 「むさし野温泉 彩ゆ記」あたりで、どれも露天をもち、源泉槽かそれに近い浴槽をもっているのでよけいに不利。
このあたりのお客の指向はたぶん和風スパ銭にあるので、ポジションどりがむずかしいところ。
1日過ごせる施設というなら、「彩泉楼」にあったプールやミニシアターは武器でしたが、それもなくなっています。
文句なしの「美人の湯」なので、そのあたりにポイントを絞って運営していくなど、4ケタを支払う仕掛けがいるような気がします。
せっかくの良泉、新座温泉が復活したのだから、しっかり固定客をつかんでつづいて行ってほしいと思います。

〔 源泉名:新座温泉 〕
Na-炭酸水素塩・塩化物温泉 26.0℃、pH=8.0、300L/min(1,500m掘削揚湯)、成分総計=2.501g/kg
Na^+=707.8mg/kg (97.19mval%)、NH4^+=0.8、Fe^2+=2.9、F^-=**.*、Cl^-=311.0 (28.30)、Br^-=1.1、HCO_3^-=1333 (70.47)、CO_3^2-=10.1、陽イオン計=732.5 (31.68mval)、陰イオン計=1656 (30.99mval)、メタけい酸=73.0、メタほう酸=13.4、遊離炭酸=25.9 <H22.5.13分析>

〔 源泉名:新座温泉 〕
Na-炭酸水素塩・塩化物温泉 39.8℃、pH=7.95、460L/min(1,500m掘削揚湯/MAX620L/min)、成分総計=1.574g/kg
Na^+=455.0mg/kg (96.58mval%)、Fe^2+=1.9、Cl^-=307.8 (44.81)、HCO_3^-=640.7 (54.21)、CO_3^2-=2.1、陽イオン計=476.8 (20.49mval)、陰イオン計=955.0 (19.37mval)、メタけい酸=102.6、メタほう酸=17.5、有機物=13.6 <H8.5.7分析>
分析>
※ 旧分析にくらべると、泉温が落ち、湧出量も減少していますが、成分濃度(とくに重曹成分)は濃くなっています。

■ブランドグルメ
〔 野火止わいん 〕
埼玉県南部では意外にブドウが栽培されています。
新座市野火止産の地元のブドウを甲州種等とブレンドして勝沼で醸造される稀少なワイン。
野火止用水が清流対策事業により整備されたことを記念してつくられたもので、秋に出す地元ブドウ100%の人気の新酒ロゼタイプもあるそうです。
(「地域でがんばる元気な商店」(埼玉県産業労働部商業支援課)などを参考。)

〔 2011/02/04UP (2011/01入湯) 〕


E139.33.19.203N35.47.0.387
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■ 湯の森温泉 「湯の森所沢」 〔 Pick Up温泉 〕



湯の森温泉「湯の森所沢」
住 所 :埼玉県所沢市下安松945-1
電 話 :042-945-1826
時 間 :10:00~翌9:00 (朝風呂5:00~8:30(受付~7:30)/ 不定休
料 金 :800円(65歳以上、6:00~18:00:500円)、土日祝900円、朝風呂600円
オフィシャルHP
紹介ページ (@nifty温泉)
紹介ページ (MAPPLE 観光ガイド)
紹介ページ (BIGLOBE温泉)
紹介ページ (じゃらんnet)

2002/08/11にレポしていますが、2010年に再入湯して湯づかいがだいぶん変わっていたので再レポです。


【写真 上(左)】 サイン
【写真 下(右)】 外観

県道179号所沢青梅線沿いにある複合施設「ヒューマックスパビリオン所沢」内にある2002/04温泉導入の日帰り温泉施設。
JR武蔵野線「東所沢」駅から徒歩15分。
Pは556台とたっぷり。P店2階のフロントへエスカレーターでのアプローチ。


【写真 上(左)】 エントランス
【写真 下(右)】 温泉の案内

食事処、マッサージなどが併設されていて、雰囲気はスパ銭というより健ラ的。
奥側の「岩の湯(紅葉くれないの湯)」と手前の「ひのきの湯(春がすみの湯)」は日替わりの男女交替制で、この日の男湯は「岩の湯」でした。


【写真 上(左)】 浴場入口
【写真 下(右)】 内湯

脱衣所はひろびろでつかい勝手よいもの。
内湯はドリームバス、ローリングバス、バブバンドル、エステバス、リラックスバス、バイブラバスなど真湯の機能浴槽全開。
スペースじたいはさほど広くないので、浴槽をぎっしりと詰め込んだ感じ。
でも、天井高めでこもりがないのと洗い場がセパレートされているのは優。

高温サウナ、スチームサウナ、ソルティサウナとサウナ系も充実。当然水風呂も。
ただ、人気の人工炭酸泉がないのはちとさびしいところか・・・。
カラン31、シャワー・シャンプー・ドライヤーあり。
土曜15時で10~40人と夕方に近づくにしたがって混んでいきました。
客層はほとんど常連さん的でサウナが人気。年輩客が目立ちます。


【写真 上(左)】 露天
【写真 下(右)】 内湯の湯口

扉の外に坪庭風の露天。塀と屋根に囲まれているので開放感はないものの、風は通ります。

温泉利用はたぶんこの露天だけです。
青鉄平枠石敷10人弱の浴槽に石灰華系の析出のでた青鉄平の湯口から大量投入で、巨大切欠からのザンザコ排湯。
湯口のおくにはパイプが2本あって、右のは止まっていました。
HPには「源泉掛け流し」とあり、お湯の感じからしてもかけ流しかそれにちかい湯づかいかと思います。

適温~ややぬるのお湯はうすく茶黄がかって、こまかな気泡とうす茶の浮遊物がただよいます。
かすかな甘味、僅微苦味によわい重曹味。やわらかな湯の香のうらにかすかな消毒臭。
重曹泉系のツルすべが明瞭で、よわいながらとろみも感じられて”美人の湯”の看板にいつわりなしかと・・・。
前回(2002年)にくらべると湯づかいが格段によくなっていて、かなりの満足度。
ただ、それだけに人気もあって週末や夕方は込み合いそうなのが難点か。


【写真 上(左)】 露天の湯口&湯色
【写真 下(右)】 内湯小浴槽

じつはこれだけではありません。
問題の浴槽は、浴場入口脇にこぢんまりとある3人くらいのみかげ石枠タイル貼の小浴槽です。
ここはおそらく真湯(たぶん井水)が湛えられているのですが、底面注入でザンザンのオーバーフローはおそらく加温かけ流しと思われます。


【写真 上(左)】 内湯小浴槽の豪快なオーバーフロー
【写真 下(右)】 内湯小浴槽の湯色

ややぬるめのお湯は、ごくわずかに懸濁し白いこまかな浮遊物を浮かべています。
味不明でほぼ無臭(カルキはまったく感じず)。
温泉槽とは対照的なきしきしとした湯ざわりと指先の青白発光があって硫酸塩成分を含んでいる可能性があります。
軽めの浴感ながら染み入るようないいお湯で、じつは温泉槽よりこちらの方にながくいました。

このエリアは、ほとんどの施設がかけ流し槽をもっているので、やはり対抗上かけ流し導入をしたのかも・・・。
お湯のイメージはモール泉で、お湯の資質じたいは同系の彩ゆ記(埼玉スポーツセンター)に及ばないものの、井水かけ流し槽がここの価値を高めています。
ホームグラウンドの彩ゆ記や志木おふろの王様などに飽きたときなど、レパートリーに入れてもいいお湯だと思いました。

〔2002夏のレポ〕
--------------------------------------------
お盆近くの猛暑の昼下りで空いてるかと思いきや、男湯20人以上とけっこう盛況。
温泉は露天(岩風呂 or 檜風呂)のみで、本日の男湯は岩風呂でした。
湧出量450L/minということでかなり期待してたのですが、強カルキ臭にガッカリ。
これほどのカルキ風呂は久しぶりです TT

岩風呂は7.8人の大きさで、鉄分で赤く色づいた石の湯口から大量注湯。
大量のオーバーフローをグレーチング側溝で受けており、かけ流しかもしれませんが、このカルキ臭からするとこれを循環しているかと思います。(槽内吸湯はないみたい)
時折、側溝で排出しきれなくなり、床全体にあふれてきますがこれは非循環でしょう。

熱めのお湯は、淡黄色透明で細かな白い浮遊物、微かな甘味、強カルキ臭で弱いツルすべ。
でも、温泉らしいやさしい浴感は感じられます。
くせのない素直な泉質なので、カルキ臭に蹂躙されてよさが消し飛んでいる感じ。

さほど大きくない浴槽だし、その気になれば源泉かけ流しはできると思います。(揚排湯規制がキビシイのかな?)
自宅から近いし安いので、強カルキ臭がなければ通いのお湯になるのにとても残念です。

〔 源泉名 : 湯の森温泉 〕
単純温泉(Na-HCO3・Cl型) 泉温・pH不明(弱アルカリ性)*、450L/min(1100m掘削)、成分総計=0.695g/kg
Na^+=178.8mg/kg (93.72mval%)、Fe^2+=1.5、Cl^-=67.0 (22.58)、HCO_3^-=352.1 (68.94)、CO_3^2-=19.8、陽イオン計=190.2 (8.28mval)、陰イオン計=441.2 (8.37mval)、メタけい酸=53.3、メタほう酸=9.8 <分析日不明>
*やませみさんの資料によると、33.4℃ pH=8.3。

■ブランドグルメ
〔 所沢の焼だんご 〕
所沢の名物として知られる『焼きだんご』。
一説に、太田道灌が武蔵野で鷹狩りをした折、いまの所沢あたりで地元の人がだんごを焼き、醤油をつけて出したのが始まりとも伝わる歴史あるもの。
所沢の焼きだんごは、荒挽きした米粉を熱湯で練って丸めて蒸したものを竹串に刺して炭火で焼き、煮詰めた生醤油で付け焼きしてつくられます。
芳ばしい醤油の香りと歯ごたえがあり、名物”狭山茶”との相性も抜群です。
もともとは4本刺しですが、いまは3本や5本刺しのものもあります。
市内には多くのお店が点在しています。
(所沢市観光協会「ところのチクコミ情報」などを参考。)

〔 2010/12/31、2010/02の入浴にて内容補強のうえ再UP (2002/08/11レポ (2002夏入湯)) 〕


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■ 彩の国さくらそう温泉 「ラフレさいたま」 〔 Pick Up温泉 〕



彩の国さくらそう温泉 「ラフレさいたま」
住 所 :埼玉県さいたま市中央区新都心3-2 (旧 与野市)
電 話 :048-601-2525
時 間 :平日9:00~23:30(土10~22、日祝10~20) / 原則第2・第4月休
料 金 :(平日)1,100円(クア施設のみ)
料 金 :(平日以外)2,100円(クア施設+フィットネス施設)
オフィシャルHP
紹介ページ (BIGLOBE温泉)
紹介ページ (Yahoo!トラベル)
紹介ページ (楽天トラベル)
紹介ページ (ぐるなびトラベル)
紹介ページ (るるぶトラベル)
紹介ページ (じゃらんnet)

※ 館内撮影不可につき、館内写真はありません。

”さいたま新都心”にある「簡易保険総合健康センター(ラフレさいたま)」内の豪華な都市型クア施設です。
「ラフレさいたま」は、2009年1月オリックスへの「かんぽの宿」一括譲渡問題の対象施設だったため、議員の視察が相次いで有名に(?)なりました。
ちなみにここは「簡易保険総合健康センター」で、「かんぽの宿」ではありません。

メインがフィットネス&クア施設で料金もけっこうお高いので、温泉好きのあいだではあまり話題になりませんが、「彩の国さくらそう温泉」という自家源泉をつかっています。

現在、この施設がどういう位置付けにあるのかわかりませんが、セントラルスポーツのHPの全国店舗案内に載っているので同社に運営委託かと。(施設の名称は「ウェルネスクラブ21ラフレさいたま」)

JR「さいたま新都心」駅徒歩7分・JR埼京線「北与野」駅徒歩7分。
専用駐車場(185台)は施設利用者は2時間まで無料、以降30分毎に200円の延長料金がかかるので、2時間以上の車客は料金面ではげしくプレッシャーがかかります。

2003年に入湯したときは800円/2hでしたが、最近TEL確認したところ、料金体系が↑のように変わっています。(HP掲載ともちがう)
料金内でタオル類はついておらず、入湯には水着と水泳用キャップがいるので要注意。
(タオルとキャップはレンタル有)

これは2003年夏に入湯したときのレポです。

猛暑の日曜に行ったので、入場待ちがありました。
受付のお姉さんに、「1時間弱の待ち」と脅されましたが (^^; 、15分くらいで入れました。
施設じたいはけっこう広いものの、ロッカー台数で制限されてしまうようです。

6Fがプールフロア、7Fがジム&エアロビ、8Fがウォーキングコース(→ フロア図)で、たぶんクア施設料金で6F、フル料金で全フロアの利用だと思います。

ハダカで入れるのは脱衣所よこの浴室のみで、あとは水着着用ゾーン。
メインは25mプールでこれは真水。それ以外はすべて温泉をつかっています。
脱衣所横浴室には浴槽(石枠タイル貼10人以上)、サウナ、水風呂がありますが、狭くて居ごこちはいまひとつ。
洗い場&あたたまり湯と割り切るべきかな。
シャワー・シャンプー・ドライヤーあり。

メインの水着ゾーンにある温泉槽「アクティビティプール」は、クア浴槽(石枠タイル貼20人以上)とウォーキングプール(ジャグジー槽付)の構成で、よこにミストサウナもあります。
露天エリアにクア浴槽(タイル貼20人以上)と上段に円形ジャグジー槽(同7-8人)。
内湯(?)は温泉というよりスポーツ施設のプールのイメージ。
露天は意外に広々としていて、風もとおってヒーリングモード。

脱衣所よこ浴室の浴槽(石の湯口から投入)以外はすべて槽内注入で、露天エリア2槽はオーバーフローがあり浴槽脇の側溝に流し込みですが、たぶんこれを循環しているかと思います。
他の浴槽は槽内吸湯ありの循環仕様なので、おそらくかけ流し槽はないのでは・・・?

黄緑色透明のお湯は、塩味でよわいながらタールがかったアブラ臭がありますが、カルキ臭が混じっているかも・・・?。
かすかにツルすべ感があり、土類が多いせいか浴後はかなりペトペトします。
そこそこの浴感はあるものの、スペックほどの濃度感はないような・・・。
お湯は露天ゾーンのクア浴槽が一番よく、脱衣所よこ浴室の浴槽はうすい感じでカルキ臭もつよくて感心しませんでした。

源泉の素性はかなりよさげなので、温泉好きとしてはハダカで入れる浴室をもっと充実&湯づかい改善してほしいところですが、まわりに温泉スパ銭がたくさんできたいま、これはこれでいいような気もします。
これだけの豪華施設を「当日に限り何度でもご利用いただけます。」(HP)なので、1日ゆったり過ごすスポーツ施設として考えれば2,100円は高くないかもしれません。

館内撮影不可で、分析書は浴場内掲出なのでメモも難しいですが、受付でお願いしたら分析書コピーをもらえました。

Na-塩化物強塩温泉 34.0℃、pH=7.5、261L/min(掘削揚湯)、成分総計=18200mg/kg
Na^+=6070mg/kg (84.42mval%)、Mg^2+=345.9 (9.10)、Ca^2+=356.3 (5.69)、Sr^2+=2.5、Fe^2+=10.3、Cl^-=10930 (98.48)、Br^-=38.7、I^-=12.0、HCO_3^-=256.9、陽イオン計=6865 (312.7mval)、陰イオン計=11240 (313.1mval)、メタけい酸=56.4、メタほう酸=10.4、遊離炭酸=32.5 <H12.3.3分析> (源泉名:彩の国さくらそう温泉)

<温泉利用掲示(HPより)>
当館6階にある温泉プールは、源泉に加水、加温しています。
また、レジオネラ属菌の発生を防ぐなど、安心してご利用していただけるよう、循環ろ過し、塩素系薬剤を注入し、衛生管理に努めています。

■ブランドグルメ
〔 七越製菓のだるませんべい 〕
旧与野市にあるせんべい屋さんの名物アイテム。
越谷(武州)だるまにあやかって企画開発されたもので、個袋の達磨で願掛けができるので、記念品や引き出物、合格祈願などにつかわれているそう。
上質な国内産うるち米生地をオリジナルの煎餅焼機をつかい、職人さんが焼くように機械が1枚1枚ひっくり返して鏝押ししながら時間をかけて焼くので風味と旨味が増すそうです。
しょうゆ、黒ごま、のり、ザラメ、七味、ねぎみその6種類あり、「彩の国 優良ブランド品」にも認定されています。
「七越製菓」HPなどを参考。)

〔 2010/11/11内容補強のうえUP (2003/09/06レポ (2003/08入湯)) 〕


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■ 延寿乃湯・大竜寺源泉 「本陣寿旅館」 〔 Pick Up温泉 〕



延寿乃湯・大竜寺源泉 「本陣寿旅館」
〔廃業、以下は営業時のデータ〕
住 所 :埼玉県秩父郡小鹿野町小鹿野314
電 話 :0494-75-0079
時 間 :時間要問合せ
料 金 :600円

明和二年(将軍吉宗公の時代)、代官の出役所に由来する創業350年のこの老舗旅館は、歌舞伎(いまはわらじかつ丼)で有名な小鹿野の街なかにありました。


【写真 上(左)】 看板が下ろされた現在の外観 (2010/09)
【写真 下(右)】 外まわりの渋い造作

先日、小鹿野を訪れたとき、廃業となっていました。
ここは、男湯に独自源泉の「延寿乃湯源泉」をつかっていたので、この源泉にはもう入れないことになります。


【写真 上(左)】 由来書
【写真 下(右)】 小鹿野歌舞伎

江戸末期築の代官の間、秩父事件の間(武士の間)などがある重厚な館内は江戸風情を感じる独特な雰囲気で外人客に人気があったようです。(行ったときにも外人客が泊まっていた。)
また、日本棋院指定の囲碁の宿でもありました。
以下は、2003/02に入湯したときのレポです。


【写真 上(左)】 玄関
【写真 下(右)】 客室

男女別内湯のみの浴場があり、“千成風呂”に大竜寺源泉、“二槽風呂”に延寿乃湯源泉の2つの源泉を使用。
毎日23時に男湯と女湯が入れ替わるので、泊まれば両方の源泉が楽しめます。


【写真 上(左)】 浴場入口
【写真 下(右)】 “二槽風呂”へのアプローチ

この日は女湯“千成風呂”に「延寿乃湯」の看板が掛かっていて、男湯”二槽風呂”には看板なし。
館内掲示は、”二槽風呂”は「延寿の湯」とあるので、大竜寺源泉のローリー輸送をやめ、延寿乃湯源泉のみをつかっていたのかも・・・。
うがった見方をすると、使用源泉を入れ替えていた可能性もありますが、”二槽風呂”まわりには大竜寺源泉使用を示す掲示はなかったので、「延寿乃湯源泉」攻略済みということにしておきます(笑)。(なぜか聞き忘れた・・・。)


【写真 上(左)】 ”二槽風呂”入口
【写真 下(右)】 脱衣所

男湯(二槽風呂)は、上段に”殿の湯”(石枠タイル造底面スノコ貼、3人、適温)、下段に”控の湯”(同 10人以上、ぬるめ)のふたつの浴槽。
どちらも湯口はなく、”殿の湯”のスノコの下から高温のお湯を注入で他にジェット2本。”控の湯”は”殿の湯”からの大量の流れ込みとジェット5本。


【写真 上(左)】 ”二槽風呂”
【写真 下(右)】 “千成風呂”

オーバーフローはなく底面吸湯×2(内1はジェット用)があって、循環仕様かと・・・。
パンフでは窓から庭園が見えるようですが、なぜか目隠しされて外が見えず残念。
カラン8、シャワー・シャンプー・ドライヤーあり。
土曜13時で男女湯とも独占。

女湯は瓢箪形のタイル造5-6人で、こちらは湯口がありますが、連れによるととりたてて特徴のあるお湯ではなく、(三田川)大竜寺源泉使用の「羽黒山温床温泉」よりヌルすべはよわかったとのこと。


【写真 上(左)】 殿の湯
【写真 下(右)】 控の湯

男湯のお湯は、無色透明味不明でおだやかな温泉臭がありカルキ臭は感じられませんでした。
浴感は薄いですが、温泉らしいやさしい湯ざわりがあり、やはり「羽黒山温床温泉」よりヌルすべはよわいように感じました。
(なお、「羽黒山温床温泉」も休業or廃業している模様。)


【写真 上(左)】 殿の湯から控の湯
【写真 下(右)】 殿の湯から控の湯への流し込み

お湯じたいにはさしてインパクトはないですが、泊まりや会食で館内の雰囲気もあわせて楽しむ宿だったように思います。
また、”代官料理”という名物料理もあったようです。

”インバウンド”というかけ声だけはかまびすしいですが、その陰で和の情緒あふれるこのような良宿がなすすべなく消えていってしまうのは、本当に残念なことです。

分析書は掲示、フロントともにありませんでしたが、「小鹿荘」で掲示されていた「大竜寺源泉」のデータを揚げておきます。
なお、気になる「延寿乃湯源泉」はアルカリ性単純温泉とのこと。

規定泉(メタほう酸)(Na-(CO3)・HCO3型) 19.7℃、pH=10.52 *、成分総計=0.330g/kg、Na^+=104.5mg/kg (98.48mval%)、F^-=1.5、Cl^-=1.5、HS^-=0.3、HCO_3^-=100.7 (34.23)、CO_3^2-=65.4 (45.23)、SO_4^2-=5.8、メタけい酸イオン=39.5、メタほう酸イオン=7.9、陽イオン計=105.8 (4.62mval)、陰イオン計=224.3 (4.82mval) <H8.6.5分析> (源泉名:(三田川)大竜寺源泉)

*):「羽黒山温床温泉」掲示データ

○ 元レポは「みしゅらん掲示板 特集クチコミ情報」でもご紹介いただいています。

■ブランドグルメ
〔 秩父かぼす 〕
カボスといえば大分ですが、小鹿野の隣町、旧吉田町阿熊・上吉田地区でも栽培され、生産組合(秩父カボス生産組合)もあって「秩父かぼす」としてブランド化されています。
2004年にカボス大産地、大分県から苗を取り寄せ植栽。当初は苗木を枯らすなど苦労したようですが、年々植栽する農家が増え、現在は35aに687本の栽培規模になっています。
なんでも「当時の小鹿野署長が九州出身で、『料理にも、健康にも良いので植えてみたら』」と勧められたのが切っ掛け」らしい。(「秩父市ふるさとメール」HPより)
2009年から本格的に販売を開始し、ジャムなど加工品も製造販売されています。
食べた限りでは、やや皮が厚めで果汁が少ないような気もしますが、関東では貴重なカボス産地、順調に生産が伸びるといいですね。
収穫時期は9月~11月。「道の駅 龍勢会館」などで販売されています。
(「吉田特産物推進協議会」「JAちちぶ」「秩父市ふるさとメール」HPなどを参考。)

〔 2010/10/22UP (2003/03/16レポ (2003/02入湯)) 〕

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■ 神川温泉 「かんなの湯」 〔 Pick Up温泉 〕



神川温泉 「かんなの湯」
住 所 :埼玉県児玉郡神川町小浜1341
電 話 :0495-77-5526
時 間 :9:30~23:00 / 第2火、2・7月の第2水・木休、8月無休
料 金 :1,200円(会員980円)
オフィシャルHP
紹介ページ (@nifty温泉)
紹介ページ (MAPPLEガイド)
紹介ページ (BIGLOBE温泉)
紹介ページ (じゃらんnet)

2001年秋、埼玉県営施設として鳴り物入りでオープンした「アカシアの湯」は、経営不振により2006年3月末に閉鎖。4月末に一般競争入札が実施され、秩父土建(株)が落札、リニューアルを経て同年9/23に「かんなの湯」として再出発しました。
お湯についてあまりいい評判を聞かなかった「アカシアの湯」。行きそびれているうちに閉鎖となり、「かんなの湯」になってからも未湯となっていましたが、先日ようやく入湯。

神流川右岸の河川敷を活用した41haの総合レクリエーション施設「神川ゆ~ゆ~ランド」内にある温泉施設。
料金内には、タオル・バスタオル・館内着レンタル&岩盤浴を含み、会員(年会費300円)になると当日から980円。
初年度年会員が無料になるクーポンが提供されているので、実質980円で利用することができます。


【写真 上(左)】 サイン
【写真 下(右)】 夜のエントランス

かなり大がかりな施設で、浴場の他、岩盤浴、酸素バー、手もみ処、エステ、あかすり、ヘアカットサロン、各種休憩所など施設充実。
2ヶ所の食事処の他、宿泊施設も併設しています。

蔵をモチーフにした「鮮菜ダイニング神蔵(かぐら)」は地場素材にこだわったメニューで、味もなかなかのうえにリーズナブル価格でおすすめ。
岩盤浴は予約制で25分毎の交替制です。


【写真 上(左)】 館内
【写真 下(右)】 こんな感じの仕上がりです

全体に木を活かしたデザイン&調度でつくり込まれていて、センター系の無機質なイメージは払拭されています。
運営は建設会社(秩父土建㈱)ですからこのあたりはお手のものか・・・?

廊下のおくに月替わり交替の「岩」「檜」の2つの浴場ととい面に2つの岩盤浴(「角閃の間」「癒温の間」)で、浴場入口あたりは廊下が狭く、ちとせせこましい感じ。
この日の男湯は手前の「岩」で、「岩」と「檜」の浴槽配置はほぼおなじです。

脱衣所は施設規模のわりには広くなく、天井が低いのでやや圧迫感があります。
カラン20(うちセパ型17)、シャワー・シャンプー・ドライヤーあり。
お盆の夜でファミリー層メインに50~20人と盛況でした。

窓が広くて天井高く、スケール感のある浴室ながらなぜかこもり気味なのは残念。
入って左に洗い場、左から時計まわりに「泡湯」(石枠平石敷15人以上、ジャグジー付、適温~ややぬる)、「薬石の湯」&「マッサージ湯」(黒みかげ石枠伊豆石貼15人以上、適温~ややぬる)、寝湯×3、水風呂、サウナと中央にかけ湯&「神川温泉の湯」(同12人位円形、熱め)。

露天は庭園づくりの雰囲気あるもの。
手前から時計まわりに「若返りの湯」(石枠平石敷10人以上、屋根付、ほぼ適温)、「絹肌エステの湯」(木樽づくり2-3人、東屋付、気泡浴で白濁、アワつきあり)、「薬湯」(石枠石敷10人位の半洞窟風呂、この日は”しょうが湯”でうすく白濁)、「歩行浴」(冷水)、「岩塩低温サウナ」と打たせ湯×2。

うち、おそらく温泉使用と思われたのは内湯の「泡湯」と露天の「若返りの湯」。
微妙なのは「神川温泉の湯」と「薬石の湯」&「マッサージ湯」でこの4槽をレポします。

A.「泡湯」
槽内の石がクリーム色の石灰華でコーティングされていてびっくり。
石灰華&赤茶に変色した石の湯口からぬるめの湯を投入&槽内熱湯注入の底面吸湯でオーバーフローなし。
うすく懸濁したお湯には白い浮遊物があり、舌のうえを上すべりするような硬水っぽい味とわずかな重曹味で塩味は感じられず。
消毒系と思われるよわめのシャープな臭いと、そのうらにわずかな西上州系のセメント臭があるかも・・・。
重曹泉系のツルすべはあるものの、本質は重炭酸土類泉的なぎしぎしと引っかかる湯ざわりで、若干のとろみも感じられる。

B.「若返りの湯」
ここも槽内の石が石灰華で見事にコーティング。
槽内注吸湯でオーバーフローなしの循環仕様。
わずかに懸濁したお湯に少量の白い浮遊物。
味不明でプール並のつよいカルキ臭。
湯ざわりは「泡湯」と同系ながらやや濃度感に欠けるような・・・。

C.「神川温泉の湯」
かけ湯から熱湯を流し込み、槽内上部スリットからの流し出し。
かけ湯には「神川温泉の源泉」との掲示があるが、濃度感はあきらかにA.Bに劣り石灰華の析出もほとんどない。
だだ、鮮度感はそれなりにあって消毒もよわめ。
ちなみに「アカシアの湯」時代はこの浴槽のみ温泉使用だったらしい。

D.「薬石の湯」&「マッサージ湯」
石の湯口から湯量湯温変動のお湯を投入&側面注入&底面吸湯でオーバーフローなし。
濃度感、鮮度感ともいまいちでカルキもつよくほとんど入らず。

濃度感は、A > B > C > D
鮮度感は、C > A > B > D の順かな?

ここでいいのは水風呂。
井水使用の水風呂は、Aをうすくしたような肌ざわりがあって、20℃くらいの絶妙な温度。
カルキも感じられないので、じっさいのところ、ここにいちばん多く入りました。

また、「絹肌エステの湯」と「薬湯」(しょうが湯)もけっこう肌なじみよく、これもおそらく井水使用かと思います。
また、洗い場カランと打たせ湯も感じからして井水使用では・・・?

おそらく、本泉と井水がイメージの近い泉質(井水は鉄分含みか?)で、しかも本泉を井水で希釈していると思われるので、ピュアな非加水源泉のイメージがつかめません。
また、お湯のキャラは西上州系の重曹泉かと思いますが、この系統で3g/kg程度の濃度の源泉は入ったことがないので(ふつうはもっと濃い)、ますます加水加減の見当がつきません。
欲をいえば非加温非加水の源泉槽がほしいところ。
ただ、Aについてはそれなりの濃度感はあったかと思います。

あたたまり感は本泉使用と思われるA.Bよりむしろ井水使用の浴槽の方がつよく、浴後はぺとぺと感がでてほてりが残る土類泉系のもの。

それにしても、センター系をここまでの施設につくり変えた営業努力には拍手。
もともと建物じたいに金がかかっているので、意匠や調度、さらに施設オペレーションによってそれらの本領が引き出されているような感じ。
また、「アカシアの湯」には(たしか)なかった宿泊施設が補完され、温泉施設が有効に活用されているのも正解のような・・・。
ここは公共施設民営化の成功例といえるのでは?

「アカシアの湯」の売却額は6億300万円。建設費は27億だったので、土地代と償却を考えなければ差し引き20億円以上の売却損を出してこの埼玉県初の県営温泉施設の後始末は終わりました。
しかし、ピーク時には40万人、2005年度でも32万人超の年間入り込みがありながら、なぜに経営不振?。
過剰投資とオペレーションコストの高さが損益分岐点を吊り上げていたのでしょうか・・・。

県営施設といえば、神流川対岸の群馬県営「桜山温泉センター・うしおの湯」が、やはり経営不振から2002年3月に閉鎖、鬼石町(現藤岡市)へ移管され同年4月末に再オープンしています。
「アカシアの湯」も当初神川町への移管を打診し、拒否されたためやむなく民間への売却となったようで、これは結果オーライだったかも・・・。

はなから期待薄で突入しましたが、西上州系らしいクセもの湯と佳品の水風呂が楽しめてそれなりに満足。
ただ、お湯そのものというよりは、多彩なメニューをゆったりと楽しむ施設のように感じました。
これだけ多彩なメニューを時間制限なしで楽しめて週末でも980円は、考えようによってはリーズナブルかもしれません。

Na-炭酸水素塩・塩化物温泉 *1 26.6℃、pH・湧出量不明(1,500m掘削揚湯)、成分総計=3053mg/kg
Na^+=883.8mg/kg (91.00mval%)、Ca^2+=45.0 (5.33)、Fe^2+=0.4、Cl^-=718.8 (47.99)、Br^-=2.4、I^-=2.1、NO^3-=5.2、SO_4^2-=68.5 (3.39)、HCO_3^-=1227 (47.62)、CO_3^2-=7.2、陽イオン計=957.9 (42.25mval)、陰イオン計=2033 (42.23mval)、メタほう酸=26.3、遊離炭酸=14.1 <H13.10.12分析> (源泉名:神川温泉 アカシアの湯)
*1) スペックからするとNa-塩化物・炭酸水素塩温泉では?

使用源泉については「新源泉を掘削し、従来から利用していた源泉と混合で利用するため湯量が増えたそうだ。」(「温泉ニュースBlog」さん記事より)という情報があります。
また、オープン直後のスペックは、「源泉26.6℃、pH8.0、溶存物質総量10810㎎/㎏のナトリウム-炭酸水素塩・塩化物泉ですが、湧出量が27.0L/分しかありません。」(「温泉みしゅらん掲示板」、投稿者:ガウスさん、投稿日:2001年10月12日より)とのこと。

■ブランドグルメ
〔 神川の梨 〕
明治時代から栽培されているという「神川の梨」。
品種は幸水と豊水がメインで旬の8月上旬から9月下旬にかけては町内の道路沿いに直売所が並び、「梨街道」とも呼ばれます。
(「神川町観光協会」HPなどを参考。)

〔 2010/08/17UP (2010/08入湯) 〕


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所沢 「湯楽の里」 やや復調

先日、所沢「湯楽の里」にいきました。
前回いったのが昨年2月(→レポ)なのでじつに1年数ヶ月ぶりです。

”所沢 湯楽の里”でググると、このレポがオフィシャルHPのつぎにでてくるので、ひょっとして、湯楽の里サイドで閲覧して湯づかい改善してるかも? とかすかに期待しつつ。

平日の22時、館内はかつてないほどに空いていました。
これは、湯づかいのせいというより、「小さな旅 川越温泉」オープンの影響が大きいのでしょう。

さて、問題の源泉槽です。
結論からいうと、かなり復調していました。
よわい消毒臭はしているものの、お湯じたいの質感やあたたまり感はかなりもどってきていました。(むろん、以前の好調時にはくらぶべくもありませんが・・・)
湯口はよわい重曹味+微苦味に弱薬品味。この弱薬品味がなくなるときが、たぶん本格的な復調を果たすときでしょう。
なので、今回はまだ回数券は買いませんでした。

それにしても、ここはとくに広いわけでも、つくりが凝っているわけでもないのに、なんでこんなに居ごこちがいいのでしょう。コンパクトながらすべてが過不足なくまとまっています。
それに水風呂は19.5~20.0℃の絶妙水温、カルキはほとんど感じず、これまででベストかも?
真湯槽もこれまでになく湯質のいいものになっています。(こんなによかったか?? と思いかえすほど・・・)
これで源泉槽が復調すれば、以前よりさらにパワーアップした施設になることはまちがいありません。

ここの源泉はやっぱりすばらしい資質をもっていますが、ひじょ~にデリケートなお湯なので、ちとつよめの消毒をくらうとひとたまりもありません。
「彩ゆ記」「おふろの王様 志木店」「真名井の湯」「サイボクまきばの湯」など、競合施設の湯づかいはこのところさらによくなってきていますが、このお湯が本気だせば(=消毒を感じない以前の湯づかいに戻れば)湯質的には十分対抗できると思います。

復調まであとすこし。
なんといっても、ダントツに回数入っている気に入りのお湯だったので、ここまでくるとふたたび応援したくなります。
すくなくとも、「さよなら 所沢『湯楽の里』」は撤回しときます(^^)


こりゃ、民主党!、緊急株価・為替対策会議開いておいて「(具体策は)特にありません。」って、それはないわな。よけいに株価落ちるじゃろが。
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■ 和銅鉱泉 「ゆの宿 和どう」 〔 Pick Up温泉 〕



<和銅鉱泉 「ゆの宿 和どう」>
(埼玉県秩父市黒谷822-1、11:00~15:00(混雑時日帰り入浴不可、要問合せ)、840円、0494-23-3611)
オフィシャルHP
紹介ページ (@nifty温泉)
紹介ページ (BIGLOBE温泉)
紹介ページ (じゃらんnet)
紹介ページ (楽天トラベル)

”秩父七湯”にも数えられる歴史ある和銅鉱泉の“薬師の湯”。
(”秩父七湯”とは、ふつう新木の湯・鳩の湯・柴原の湯・千鹿谷の湯<以上現存>鹿の湯(白久)・梁場の湯・大指の湯を云うらしいですが、和銅や不動の湯が入っていることもあり、はっきり定まっていないようです。)

これまで何度となく前をとおっているものの、なんとなくお湯がいいイメージがなく、未湯だったお湯。
外観はさしたることもないですが、館内はかなり手が入れられていて高級宿の趣。
フロントの対応もしっかりとしたもので想定外の好感度。


【写真 上(左)】 看板
【写真 下(右)】 浴場フロア

フロント階からELVで降りた階下に浴場があります。
左が秩父地方で産出される秩父蛇紋岩を敷きつめた岩風呂「岩鏡」、右が樹齢二千年の古代檜を使った木風呂「檜扇」でそれぞれ露天つき。毎日23時に入れ替えがあるので、宿泊すると両方入れます。この日は「檜扇」が男湯、「岩鏡」が女湯でした。


【写真 上(左)】 「檜扇」内湯-1
【写真 下(右)】 「檜扇」露天-1

脱衣所はまあまあゆったり。
ここは大浴場のほかに貸切風呂や貸切岩盤浴(別料金)があり、日帰りでも入れるよう。若いカップルの姿が目立ったのはそれ狙いか・・・?。

「檜扇」やや暗めながらなかなか雰囲気のある浴室で、扉の向こうに露天があります。
露天の向こうに横瀬川の流れ。
カラン7、シャワー・シャンプー・ドライヤーあり。
日曜13時で4人~独占。


【写真 上(左)】 析出
【写真 下(右)】 「檜扇」内湯-2

浴場の内床にはクリーム色の析出がでています。
内湯、露天ともクリーム色の析出のでた湯口から投入で、露天のほうは湯量・湯温ともに変動。ともに底面注入&吸湯ありでオーバーフローなし。
また、露天湯口の手前には別にお湯を入れているところがあって、ここのお湯はより源泉にちかいような感じがしました。


【写真 上(左)】 「檜扇」露天の湯口
【写真 下(右)】 「檜扇」露天の別の湯口

お湯は内湯と露天で若干ちがい、露天のほうが濃度感がありお湯がいい感じ。


【写真 上(左)】 露天
【写真 下(右)】 内湯の湯口

内湯は適温でほほ無色透明で浮遊物なし。
露天はうすく懸濁し白い浮遊物あり。味不明、ほぼ無臭でカルキは内湯、露天ともにほとんど感じず。
かなりしっかりとしたヌル(ツル)すべのやわらかなお湯で、よわいとろみも感じられます。
よわい青白発光と奥行きのある浴感があり、硫酸塩が存在を主張しているのかも・・・。
浴後はすっきり涼やかに収まるなかなかにいいお湯で、いい意味で予想を裏切られました。

秩父の日帰り施設は週末混みますが、ここはゆったりしていて空いているので、穴場的につかえる一湯だと思います。

規定泉(メタほう酸)(Ca・Na・Mg-HCO3型) 10.5℃、pH=7.7、3.5L/min自然湧出、成分総計=0.53g/kg、Na^+=38.1mg/kg (26.32mval%)、Mg^2+=19.8 (25.94)、Ca^2+=59.6 (47.28)、Fe^2+=0.08、Cl^-=23.6 (10.33)、HS^-=0.4、SO_4^2-=41.1 (13.37)、HCO_3^-=294 (75.26)、陽イオン計=119 (6.29mval)、陰イオン計=361 (6.41mval)、メタけい酸=27.6、メタほう酸=9.0 <H17.1.13分析> (源泉名:和銅鉱泉)

※ 名称は「和銅鉱泉」ですが、メタほう酸=9.0mg/kgを含むれっきとした温泉法上の温泉です。

〔 HP掲載 〕
秩父七湯のうちで最も古い歴史を持つ和銅鉱泉の“薬師の湯”。
和銅鉱泉は武田信玄公が和銅金山を開始した当時より開業したと称する古き歴史を有しております。
昔この鉱泉を近郷の人々が目薬や切傷に使用し特効したと伝えられており、当和銅鉱泉が“薬師の湯”と呼ばれるようになりました。

■ブランドグルメ
〔 秩父のしゃくし菜 〕
秩父地方でふるくから栽培されているしゃくし菜は、正式名を体菜(たいさい)といい、明治初期に中国から伝来した非結球白菜系の野菜です。葉のかたちが杓子(しゃくし)に似ているので秩父ではこう呼ばれます。おもに漬物(しゃくし菜漬け)として製造・販売されていますが、最近では秩父のブランド産品化をめざし、いろいろなメニューが考案されています。
収穫期は10月末から11月で、秩父の晩秋の風物詩として広く親しまれています。
(『SAITAMAわっしょい!』HPなどを参考。)

〔 2010/04/11UP (2008/12入湯) 〕


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■ 上尾温泉 「極楽湯 上尾店」



久しぶりに(^^;) 新設の温泉です。

<上尾温泉 「極楽湯 上尾店」>
(埼玉県上尾市大字上尾村500-1、9:00~翌2:00、700円(土日祝800円)会員各50円引、048-779-2641)
オフィシャルHP
紹介ページ (ぱどナビ)

2009/8/14にオープンしたスパ銭。
上尾市は温泉のオープンラッシュで、2/20に「HANASAKI SPA」もオープンしています。

場所はJR高崎線「北上尾」駅南東のR17「緑丘」交差点を東方向に入ってしばらく走った右手(上尾消防署手前)。ロードサイドなのですぐにわかります。(→ここ
なお、ここは地番表示エリアなので(大字上尾村!(^^;))、ナビや地図ソフトでは出てこない可能性があります。


【写真 上(左)】 エントランス
【写真 下(右)】 何?

典型的和風スパ銭で、どこをとってもどこかで見たような・・・(笑)
食事処、ほぐし処、千円カットなどの定番アイテムに浴場。

連休の夕方に行ったのでPはほぼ満車。館内もいたるところで人があふれ返っています。
脱衣所は人口の多い上尾市にしては狭くつくりすぎたのでは?

浴室は掛け湯の奥に「天然温泉 自然の湯」(石タイル造10人位、適温)、右手に機能浴槽群(たぶん真湯)、サウナに水風呂(えらく冷たい、よわいとろみあって井水かも・・・)。
サウナは入口は内湯側にあるものの、内部は露天に面したなかなか気の利いたつくり。

扉を出た露天ゾーンの右手に「天然温泉 露天岩風呂」(石枠鉄平石造10人位、適温)、左に温泉蒸気浴とその奥に「天然温泉 くりぬき風呂」(石造2人×1、同3人×1、適温)、さらに右手奥の階段をのぼると「炭酸檜風呂」(檜造10人位、屋根付、ぬるめ)。
露天は塀に囲まれているものの風はとおります。

さして広くもないスペースによくぞこれだけ盛り込んだな~と思うくらい、効率的に浴槽群が配置されています。
とくに「炭酸檜風呂」まわりの雰囲気はなかなかのもの。

「露天岩風呂」と「くりぬき風呂」はあきらかに温泉、「自然の湯」と「炭酸檜風呂」は温泉掲示がありますが、温泉かどうかはよくわかりませんでした。

カラン30、シャワー・シャンプー・ドライヤーあり、日曜18時で100人もいる修羅場的大混雑。例によって、しつけのわるいガキ、もといお子様たちが傍若無人に暴れ回っています。(大人客のマナーもいまいち)

「自然の湯」は肌のうるおいを取り戻すといわれるヒアルロン酸風呂で、甘酸っぱいような独特な臭い。
適温のお湯にはよわいとろみが感じられ、温泉かどうかは不明ですが、正直いってほかの温泉槽よりも浴感を感じました。

温泉槽はすべて循環仕様と思われるので湯づかいは省略。

温泉槽はお湯はどれも大差なく、わずかに黄色がかって湯口そばでは白い気泡が浮いています。
思いのほかしっかりとした重曹塩味に消毒臭。
消毒臭はいわゆるカルキ臭ではなく、次亜塩素酸ナトリウム以外の薬剤をつかっているのかも・・・。

重曹系のツルすべはあるものの、そのうらで強消毒湯特有のしめつけてくるようなあざとい湯ざわりを感じます。
重曹がきいているためか、塩味のわりにあたたまりは強くありません。

「炭酸檜風呂」はぬるめなので回転がわるくやたらに混んでいます。
それでも鮮度はいちばんいいように感じ、炭酸濃度はさほど強くはないですが入りごこちもここがベストでした。

極楽湯チェーンはかけ流し槽がすくなく、湯づかいもいまいちの施設が多いですが、残念ながらここも例外ではありませんでした。
集客力の高いお店が多いので、しっかり循環消毒しないとまずいのかもしれず・・・。
じっさい、この日もぎっしりと人で埋め尽くされた浴槽をみて、「さすがに消毒なしじゃ、こわくて入れんわな・・・」と思いました(^^;)

ただし、ここは湧出量300L/minもあるのだから、かけ流し槽ひとつぐらいつくってもバチはあたらないと思いますが・・・。

ま~、オープンしたての連休夕方に行って、混雑や湯づかいの悪さをあれこれあげつらうのはアンフェアな気もするので、このくらいでやめておきます(^^)。

個人的には、源泉の資質じたいも、競合施設の「HANASAKI SPA」「さいたま清河寺温泉」にくらべてややよわいように思います。
でも、高崎線沿線は東上線や伊勢崎線沿線にくらべ、人口のわりに温浴施設はまだまだすくないので、温泉施設というよりみぢかなスパ銭として、まわりの住民を固定客にすれば充分やっていけるのでは・・・。

Na-塩化物・炭酸水素塩温泉 34.0℃、pH=7.8、300L/min(1,500m掘削揚湯)、成分総計=1.774g/kg、Na^+=520.5mg/kg (89.59mval%)、Fe^2+=0.6、Cl^-=591.4 (65.93)、HCO_3^-=519.3 (33.54)、陽イオン計=573.1 (25.27mval)、陰イオン計=1117 (25.30mval)、メタけい酸=67.8、メタほう酸=9.4 <H20.3.10分析> (源泉名:上尾温泉 自然の湯)

<温泉利用掲示> 加水:一部あり 加温:あり 循環ろ過装置使用:あり 塩素系薬剤使用:あり

〔 2009年10月2日UP (2009年9月入湯) 〕

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■ (上尾)天然温泉 花咲の湯 「HANASAKI SPA」



<(上尾)天然温泉 花咲の湯「HANASAKI SPA」> (埼玉県上尾市大字原市570番地、 10:00~25:00、無休、800円(土日祝日850円)、048-723-3726 )
オフィシャルHP
紹介ページ (@nifty温泉)

※ 館内撮影禁止なので、外観の写真しかありません。

2009年2月20日にオープンした日帰り温泉施設。
場所は埼玉新都市交通(ニューシャトル)「原市」駅の近く、第二産業道路とR16東大宮バイパスが交差する原市陸橋のそばです。
意外にアクセスがやっかい。第二産業道路から「原市」駅前を通って突きあたりを左折するのがいちばん行きやすそうです。


【写真 上(左)】 壁面サイン
【写真 下(右)】 エントランス

250台の大型Pにガーデニングショップや100円ショップを併設する大がかりな施設です。
よくある和風スパ銭ではなく、外観・館内ともベトナムをコンセプトとするイメージでまとめられ新味あって女性ごのみ?
ちなみに、ここは江戸中期の天保からこの地で農業資材、農産物の集荷・販売を業としていた星野又右衛門商店が中核となるホシマタグループの経営で、園芸ショップが本業、温浴は新業態のようです。

高崎の「湯都里」や埼玉大井の「彩ゆ記」そして「清河寺温泉」など、近年オープンした非スパ銭チェーン系の施設には、ワンランク上の仕上がりでお湯もバッチリなのに、料金はリーズナブルな施設がけっこうあってポイントが高いです。

ミニモール風のエントランスからのアプローチ。
館内は明るくエスニック。
1階に岩盤浴房「彩」「華」、アイスルーム「涼」、ヘッドスパ、エステ、タイ式マッサージ、ボディケアなど(別料金)にレストラン「LOTUS CAFE」&寝ころび座敷&テラス。
レストランはエスニックメインでメニュー豊富。味はふつうですが、スパ銭の食事処としては美味しいほうかな。
無料の休憩所が不足気味ですが、土日祝日850円なのでいたしかたなしか。

浴場は2階。左手が男湯、右手が女湯の固定制。
脱衣場はまあまあゆったり。
内湯ゾーン右手にロウリュサウナ。左手手前から水風呂、ぬる湯、あつ湯(電気風呂付、43℃ほどもあってホントに熱い(笑))と右手露天側にジェットバス×6でありがちなつくり。
水風呂はカルキほとんどないものの16℃くらいで冷たすぎ。
真湯槽はきもちとろみがあって入りごこちよく、井水使用かも?

カラン27、シャワー・シャンプー・ドライヤーあり。
土曜20時で常時40人はいましたが、予想よりゆったり入れました。

露天ゾーンはコンセプチャル。
アジアンエスニック調の庭園を配したつくりで、右から高濃度炭酸泉(10人、TV付)、その奥に「寝ころび湯」(7人位)とその右側に「つぼ湯」(陶製1人×2)とデッキチェア×4(人気)。その手前に「源泉かけ流し槽」(10人弱、屋根付)とさらにその手前に「露天温泉」(15人位)。露天は炭酸泉以外すべて温泉使用、浴槽はすべて石づくりで、はやくもところどころ茶褐色に色づいています。

露天は雰囲気よく風もとおって気持ちいいですが、まわりの幹線道路を走り回る改造車のマフラー爆音がウザいのは残念。せっかく造りこんだヒーリング空間なのに気の毒。
でも、マフラー改造は規制強化の方向に向かっているので、近いうちに解消されるのでは?

高濃度炭酸泉はさして強くはないですが、TVがあるので一番人気。TV付浴槽はほんとうに人気がありますね。

パンフによると「露天温泉」「つぼ湯」「寝ころび湯」は、加温・循環、「源泉かけ流し槽」は、原則加温・循環なしのかけ流し。
「源泉かけ流し槽」は石の湯口からかなりのぬる湯を投入で、槽内注排湯はみあたらず、下の「露天温泉」への大量流し出し。
「露天温泉」「つぼ湯」の湯口は加温していて「源泉かけ流し槽」より熱いです。


お湯は「つぼ湯」&「露天温泉」と「源泉かけ流し槽」でかなりちがいます。
「つぼ湯」&「露天温泉」は、うすく茶色に懸濁してうす茶の浮遊物。
かなり強い塩味+微重曹味。消毒臭はほとんど感じられず、クレヨンっぽい鉱物臭がよわく香ります。カルキは感じず湯づかいは悪くありません。土類食塩系のギシギシした湯ざわりに重曹系のツルすべが混じります。
かなりの濃度感があるので加水はないと思います。

「源泉かけ流し槽」は透明度50cmの緑がかった茶褐色のにごり湯で30℃前半の入りごろ。これは超人気の「清河寺温泉」のぬる湯源泉槽をヒントにしたものかもしれません。
ただ、清岸寺のぬる湯槽よりややあつめで浴感も強いので、清河寺ほどのオキテ破り的長湯客はみあたりません。

金気貝汁臭と粘土系アブラ臭と天然ガス臭と(たぶん)臭素臭とヨウ素臭が渾然一体となって匂い立つ、典型的な南関東の化石海水系食塩泉の臭いですが、成分総計=6g/kg程度でここまで臭うのにはおどろき。
しっかりとした塩味と重曹味と金気系だし味が混じってけっこう美味(笑)
湯ざわりは上の2槽とほぼおなじ。ぬる湯なのでさほどほてらず、攻めてくるような凶暴さもないのでまったりと入れます。

かなりの量の源泉を投入しているのに、さほど鮮度感が感じられないのは、今はなき太田の湯源郷と似た印象。
浴槽が広く鉄分つよめなので、鮮度がよくてもどうしてもこんなイメージのお湯になってしまうのでは・・・?

人気施設「清河寺温泉」とは直線距離で5kmとはなれておらず、しかも新大宮バイパス経由でひと走りなので商圏は完璧にバッティングします。
純和風の「清河寺温泉」に対し、こちらはアジアンエスニックでどちらもいい仕上がり。ともにぬる湯源泉槽をもち、それぞれお湯に個性があって甲乙つけがたく熾烈な競合関係が展開されそうです。

Na-塩化物温泉 38.5℃、pH=7.6、300L/min(1,500m掘削揚湯)、成分総計=6.114g/kg、Na^+=2028mg/kg (88.87mval%)、NH4^+=9.1、Mg^2+=43.4、Ca^2+=131.5、Fe^2+=2.3、Cl^-=3214 (90.95)、Br^-=12.9、I^-=3.9、HCO_3^-=532.1、陽イオン計=9137 (412.2mval)、陰イオン計=3767 (99.68mval)、メタけい酸=85.4、メタほう酸=13.7 <H20.3.10分析> (源泉名:天然温泉 花咲の湯)
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