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■ 高崎中尾温泉 「天神の湯」 〔 Pick Up温泉 〕

<高崎中尾温泉「天神の湯」> (群馬県高崎市、11:00~翌10:00、630円/2h他プラン多数、027-362-1726)
オフィシャルHP

関越道前橋ICそばの市街地に立地する温浴施設。2層のスーパー銭湯のつくりで施設は充実していますが、雰囲気は和風でもなく洋風でもなくややどっちつかずかな。深夜も利用可のリクライニングシートが好評で、以前よりスペースが広くなっています。
そのよこにある食事処のメニューは、以前より貧弱なものになっていてやや不満。

浴室は多彩ですが、主なものを...。(ゆったりとした露天エリアは「日本庭園 神泉苑」とネーミング、広いサウナもあります)
1.内湯浴槽(20人以上):石造り長方形のオーソドックスなもの。熱交換をかけていてややぬるめ。
2.露天A(4.5人):二段づくりの岩づくり露天の上段。以前はゲキ熱だったが最近はやや熱めくらい。
3.露天B(10人):同じく下段。上段からの流れ込みと底面注湯でほぼ適温。うたせ湯2本あり。
4.露天C(7.8人):岩造りで水風呂。竹の湯口から投入で底面注入、底面吸湯あり。
5.露天D(4.5人):岩造りの非温調かけ流し槽。ゲキ熱48℃で鮮度抜群だが長湯不可。揚湯試験時には52℃(自己記録)を体験。

<オープン時>
お湯は、薄緑茶色透明、弱アブラ臭、重曹泉系のツルツル感があります。露天では若干のカルキ臭がまじり、ツルツル感も内湯より弱い?感じです。色・臭・浴感とも群馬温泉「やすらぎの湯」に似ていますがやや薄い感じ。ただしツルツル感は勝っています。
洗い場のうち5ケ所には源泉100%蛇口があり、アブラ臭が匂いたちます。塩味+微鉄味。

<最近>
お湯は、薄緑茶色透明で茶色の浮遊物がただよいます。以前より塩味が弱まり重曹味が強まっている感じ+微鉄味。弱アブラ臭とモール臭が混じるがむしろモール臭のほうが強いです。重曹泉系のツルすべ感も以前より明瞭で、モール泉のイメージが強まっています。

露天水風呂は、以前は強カルキ臭でしたが、いまは湯口で鉄サビ臭の強いなかなか面白いものに替わっています。井水使用かと。

熱交換システムを導入し、オープン時にくらべて全体にカルキ臭も陰を潜めて格段にいいお湯になっています。とくに内湯のぬる湯はなかなかのすぐれモノでした。高崎あたりでモール泉系に入りたくなったときは、おすすめです。

なお、同じように、最初はアブラ系食塩泉のイメージだったものが、モール泉的なイメージに変化したお湯としては、群馬温泉「やすらぎの湯」や山梨大滝温泉「おふろの国」があります。

新しい分析書が掲示されていました。以前よりパワーアップしています。
(新)
Na-塩化物・炭酸水素塩温泉 56.3℃、pH=7.6、700L/min動力揚湯、成分総計=3.147g/kg、Na^+=971.4mg/kg (93.66mval%)、Fe^2+=0.5、Cl^-=1081 (67.43)、HCO_3^-=891.5 (32.31)、HS^-=0.3、陽イオン計=1029 (45.11mval)、陰イオン計=1977 (45.22mval)、メタけい酸=73.4、メタほう酸=58.8、遊離炭酸=8.4 <H14.5.14分析>

(旧)
Na-塩化物・炭酸水素塩温泉 54.3℃、pH=7.7、360L/min、成分総計=3.098g/kg、Na^+=950.6mg/kg、Fe^2+=0.4、Cl^-=1026.0、HCO_3^-=931.1、HS^-=0.3、陽イオン計=1006、陰イオン計=1962、メタけい酸=51.9、メタほう酸=62.5、遊離炭酸=15.8 <H12.6.26試験>

〔 2002年1月13日レポに修正加筆 〕
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■ 下総温泉 「真名井の湯 千葉ニュータウン店」

<下総温泉「真名井の湯 千葉ニュータウン店」> (印西市、9:00(土休8:00)~翌1:00(休0:00)、650円(土休750円)、0476-48-4126)

2004/12にオープンした和風温泉スパ銭。埼玉大井(ふじみ野)にある同名施設とは姉妹店です。北総開発線「千葉ニュータウン中央」駅から徒歩3分。線路沿いを走るR464から一本南側に入ったところにあります。

P入口はゲート式で施設利用者は3時間まで無料、以降30分前に100円の課金制なので、施設自体に時間制限はないですが、車客にはこれが時間制限になっているかも。
T岡設計による建物は絵にかいたような和風スパ銭仕様。食事処などはフリーゾーンで浴場手前に受付、入浴1回きりなのは大井の真名井の湯ややまとの湯とおなじシステム。土曜の17時ごろに突入してしまったので、脱衣所はすごい人の量で人いきれムンムン。浴場内も100人近い大盛況。場所柄、子連れのファミリー客がメインです。

内湯ゾーンに内湯+機能浴槽群でたぶんすべて真湯(カルキ臭はほとんどなし)。他にサウナ、水風呂(カルキ臭なし)。カラン27、シャワー・シャンプーあり。スパ銭なのにドライヤー有料(5分20円)はセコいです。
露天ゾーンには、大露天(鉄平石+岩枠石敷、座湯・屋根付25人以上)、上段に小露天(岩枠6.7人)。檜薬湯(強カルキ臭)、つぼ湯×2(カルキ臭)、寝湯、樽湯、お子様用つぼ湯と多彩。このうち温泉を感じたのは大露天と小露天(樽湯は順番待ち状態で入れず不明)。連れによると女湯のつぼ湯も温泉だったとのこと。

大露天は、小露天からの流し込み+座湯側壁面からの流し込み+側面注入。排湯は不明ですがオーバーフローはなし。
小露天は、木樋の湯口から30L/min程度の投入+底面からの熱湯注入で、槽内排湯は見あたらず下段大露天への流し出し。木樋の湯口は38℃くらいで加熱の源泉では? 投入湯より湯面のほうが温泉臭は弱いので循環湯底注の半循環にも思えますが、お湯の鮮度感はけっこう高いです。
大露天は色不明ささにごりでほぼ無臭。温泉らしい浴感はあるもののお湯の感じからして希釈の循環と思われ、小露天よりだいぶ劣ります。

小露天はたぶん茶系のにごり湯(透明度60cmくらい)で、かなり強い塩味と粘土系アブラ臭+金気臭は、東鷲宮百観音に似た味臭。しっかりと重曹分のきいたツルすべと強食塩泉特有の重厚な浴感があり、ホテってのどがカラカラになります。かなり凶暴なお湯なので、お子様や温泉に不慣れな人にはキケンかも・・・ (^^
ここははやりの”源泉表示”がなく目立たないところにあるうえ、長湯できず回転が超はやいので、けっこう空いています。湯温をかなり熱めに設定しているのは残念ですが、温泉ファンにはおすすめの浴槽です。

施設自体はありきたりのスパ銭ですが、小露天では東京近郊でも上位に入るレベルの高いお湯が楽しめると思います。

Na-塩化物強塩温泉 36.2℃、pH=7.6、217L/min掘削揚湯、成分総計=31030mg/kg、Na^+=10850mg/kg (89.89mval%)、K^+=377.4、Mg^2+=292.3、Ca^2+=375.9、Sr^2+=10.6、Fe^2+=7.5、Cl^-=18210 (97.26)、Br^-=108.8、I^-=20.6、HCO_3^-=626.7、陽イオン計=11920 (525.0mval)、陰イオン計=18970 (525.4mval)、メタけい酸=78.5、メタほう酸=16.9 <H16.2.27分析>

〔 2005年4月20日レポ 〕
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■ 赤城高原温泉 「山屋蒼月」

<赤城高原温泉「山屋蒼月」> (前橋市(旧宮城村)、15:00~18:00(事前確認要)、700円、027-283-5211)
オフィシャルHP

「山屋蒼月」は、以前の「赤城高原ホテル」をリニューアル改称したもので、いくどとなく前を通っていますが、いまだに未湯でした。
外観、館内とも純和風にまとまったなかなか風流な佇まいのお宿で、男女別の浴室は長い廊下を渡った奥にあります。脱衣所は畳敷きです。



浴場は、内湯と庭園にゆったりと配置された露天の2槽。露天からは、手前に池、その向こうに関東平野が広がる一種独特な眺望があります。夜は関東平野の夜景がきれいでしょう。
適温の内湯(木枠石敷5.6人)は、木の湯口から30L/min強を投入で、オーバーフローはなく、窓側の側溝への上面からの流し出し+底面吸湯。
ぬるめの露天(岩枠石敷3.4人)は、木の湯口から25L/minほどを投入で、ここもオーバーフローはなく底面吸湯。露天まわりには少量ながら灰色の析出がでています。
カラン4、シャワー・シャンプー・ドライヤーあり。土曜15時で独占~3人。



無色透明のお湯には、こまかな気泡が舞っていて、露天では焦げ茶色の浮遊物がありました。
ほぼ無味で、露天ではほのかにおだやかな温泉臭が香り、露天のほうがお湯の鮮度がいい感じ。
成分が薄くpHも6.9と中性なので、個性的な浴感はないですが、カルキ臭がないのは立派。お湯もやわらかです。
全体にゆったりとしていて、湯づかいも悪くなさそうなので、大人むけの穴場のお湯ではないでしょうか。



HPによると「湯口から出ているお湯は、敷地内の二つの源泉を混合した物を使用して」いるとのことで、5,000坪の広大な敷地内に源泉があるそうです。
温泉分析書にも「手の湯・島の湯の混合泉」とあります。

規定泉(メタけい酸含有)(Ca-HCO3型) 14.5℃、pH=6.9、湧出量測定不能(自然湧出)、成分総計=0.25g/kg、Na^+=8.19mg/kg (15.45mval%)、Ca^2+=29.4 (62.14)、Fe^2+=2.55、Cl^-=8.03 (9.84)、HCO_3^-=120 (85.71)、陽イオン計=47.7 (2.36mval)、陰イオン計=134 (2.30mval)、メタけい酸=53.2 <H8.8.6分析>

〔 2005年3月13日レポ 〕
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