関東周辺の温泉入湯レポや御朱印情報をご紹介しています。対象エリアは、関東、甲信越、東海、南東北。
関東温泉紀行 / 関東御朱印紀行
■ 和光温泉自然の湯 「極楽湯和光店」
スーパー銭湯大手の自然堂が2004/7/28にオープンした温泉付スパ銭。笹目通り「土支田」交差点から和光陸橋方面に少し北上した左手、家電「コジマ」の並びにあります。ロードサイド店舗らしく、Pは自走式立駐3層(200台)と充実。それでも夕方行ったときは1、2層ともギッシリでした。埼玉とはいってもほとんど都県境にあるので、所沢ナンバーよりも練馬ナンバーが目立ちます。
玄関脇には少量ながらぬるめの源泉?が流されています。
フォーマット化された典型的和風スパ銭のつくりで浴場は2階。脱衣所は立地のわりに広くなく混み合ってました。(空調バランスが悪いのか蒸し風呂状態)
浴場は、内湯ゾーンに各種機能浴槽(カルキ臭ただよう真湯)、内湯(温泉、みかげ石枠タイル貼15人)、タワーサウナ、釜風呂、水風呂(カルキ臭)。露天ゾーンに檜露天(温泉、檜枠石敷10人以上)、岩露天(温泉、岩組+石枠石敷10人)と寝湯(温泉、10人位、ゲキ浅)とスパ銭らしく多彩。
カラン40以上、シャワー・シャンプー・ドライヤーあり。日曜17時で男湯80~100人と怒濤の大盛況。ベッドタウンのスパ銭らしく、子連れの若い父親が目立ちます。
内湯は、石の湯口から熱湯を大量投入+底面注入。檜露天は湯口からの投入で浴槽端側溝への上面排湯。岩露天は黒褐色に変色した岩の湯口から投入+底面注入。すべてオーバーフローはありませんでしたが、黒湯&混雑につき槽内排湯は確認できず。なぜか檜露天の湯口付近の底にのみ、黒褐色のカラ状の析出物が溜まっていました。
お湯は、紅茶色で透明度55cm程度の黒湯。檜&岩露天の湯口付近ではこまかな気泡でにごりが入っています。明瞭な塩味。
温泉臭が独特で、うがい薬臭+タール臭+燻し臭+焦げ臭の薬臭いもの。これが源泉起源のものか、消毒剤によるものか、あるいはその混合によるものかは不明ですが、なにか不自然で刺激的な臭いは、個人的にはあまり好みではありません。
ですが、浴感はなかなか侮れません。食塩泉らしい重量感のあるお湯で、これに重曹泉系のツルすべが加わります。さらに檜&岩露天の湯口付近では、かなりの量のアワつきと、これによるヌルヌル感も楽しめます。浴感的には、成田「大和の湯」に似た感じかな? アワつきの量は、岩露天>檜露天>内湯(なし)の順で、鮮度感もこの順序かと思います。浴後は少しペトペトしますが、しばらくすると爽快感がでてきます。
露天は熱めなので、重めの浴感と相まって長湯できません。実際、ほとんどの人が2分と入らずに出ていくので、回転は速いです。で、露天まわりにはトドが大発生 (^^;
ホテホテからから湯の部類に入るので、えらく発汗しのどが乾きます。場内にある冷水機が大人気。
内湯の機能浴槽ゾーンはお子ちゃま達に占拠され大騒ぎですが、露天のお湯はお子ちゃまにとってはさすがに凶暴過ぎるためか寄りつかず (^^;、比較的落ち着いて入れました。
正直、あまり期待していなかったのでかなり力のあるお湯にびっくり。
唯一、温泉臭が気に入らなかったのが残念ですが、近いし、料金もリーズナブルだし、こんどは少しでも空いていそうな午前中を狙って行きたいと思います。
なお、会員(入会金100円)になると入場料が50円引になり、10枚6,000円というお得な回数券も購入できます。
Na-塩化物温泉 40.6℃、pH=7.8、417L/min掘削揚湯(実際の汲み上げ量160L/min)、成分総計=10440mg/kg、Na^+=3600mg/kg (90.58mval%)、Ca^2+=173.3、Fe^2+=2.2、Cl^-=5793 (94.68)、Br^-=38.0、I^-=9.2、HCO_3^-=524.8 (4.98)、陽イオン計=3950 (172.9mval)、陰イオン計=6366 (172.6mval)、メタけい酸=75.4、メタほう酸=18.8、有機物=9.0 <H15.10.30分析>
〔 2004年8月8日レポ 〕
■その後、週末夕方に何度か行きましたが、駐車場待ちで渋滞を起こす大混雑、お湯もなまり気味なので平日がおすすめかと思います。
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■ 鹿沼温泉 「ウェルサンピア栃木」(華ゆらり)
オフィシャルHP
鹿沼というとこれまで「出会いの森福祉センター」があっただけですが、厚生年金施設の「ウェルサンピア栃木」が温泉を掘削、日帰り開放を開始し、しかも源泉槽があるらしいということで気になっていました。場所はHPを・・・。(かなり判りにくいところにあり看板も少ないので要注意)
山林のなかに突如として豪華な大型施設が出現します。日帰りの受付は施設のフロントとは別にあります。館内はゆったりとしてハンパなリゾホより豪華です。ムーミンのライセンスを取得しているようで、館内にはムーミンのぬいぐるみがおかれ、ポスターもムーミン入り。さすがはお金持ちの厚生年金施設 (^^;;。
広めの浴室に内湯(石枠タイル貼20人以上)、ジェット槽、源泉槽(総檜造3.4人)、イベント湯(円形1人)、ミストサウナに露天(岩枠石敷8.9人)。
露天は軒下タイプながら緑がのぞめ雰囲気はいいです。
カラン25、シャワー・シャンプー・ドライヤーあり。週末夕方で20人以上と盛況。
内湯は、黒みかげ石の湯口から大量投入+槽内注湯で浴槽脇の排湯溝への流し出しですが、底面吸湯もあり、お湯の感じからみても循環かと。
源泉槽は、檜の湯口から投入で量は変動しますがおおむね少ないです。槽内注排湯はなく時折オーバーフローの少量かけ流し。タイミングにより鮮度の差が出るのが難です。(女湯の源泉槽はほとんど溜め湯状態だったらしい、やはりこの湧出量で源泉かけ流しはきびしいか?)
露天は、石の湯口からぬる湯を間欠投入で側面注湯&底面吸湯がありますが、オーバーフローもけっこうあって湯づかい不明。
やや熱めの内湯のお湯は、かすかに黄色がかった透明で味不明、弱カルキ臭ですが、それなりのヌルすべ感あり。
ややぬるめの源泉槽は、緑茶色ささにごりで湯口で微甘味+僅微たまご味+僅微重曹味でごくかすかに甘いイオウ臭。明瞭なヌルすべ感ととろみ感があります。
適温の露天は、無色透明無味で、秩父あたりでよくある紙のような乾いた感じの臭いがします。どちらかというとキシキシ系で硬めの浴感ながら少量のアワつきがあります。これは源泉槽や内湯とは全く異質の浴感に思えるので、温泉ではなく井水では?
温泉稀少のエリアなのでかなり混んでいますが、500円で豪華施設と源泉が味わえるなかなかの施設ではないでしょうか。1階のレストランもそれなりに美味しいです。
アルカリ性単純温泉(Na-HCO3型) 40.5℃、pH=8.5、94.3L/min掘削揚湯、成分総計=0.808mg/kg、Na^+=231.7mg/kg (97.64mval%)、Fe^2+=2.0、F^-=24.0、Cl^-=38.8 (10.42)、HS^-=0.2、HCO_3^-=437.1 (68.10)、CO_3^2-=19.3、陽イオン計=237.9 (10.32mval)、陰イオン計=535.9 (10.51mval) <H14.7.15分析>
〔 2004年7月19日レポ 〕
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■ 野田七光台温泉 「七光台温泉」
オフィシャルHP
イオン系のデベロッパーが開発したショッピングセンター(SC)「ロックタウン野田七光台」内にオープンした日帰り施設で、静岡の「焼津黒潮温泉」運営企業が運営するもの。大型SC内の温泉では「太田安眠の湯」 (イオン太田SC内)につづくものでロケーションや客層も似ています。
建物は典型的なスパ銭仕様で、1階は受付&食事処、浴場は2階にあります。
浴室は、内湯(黒みかげ石枠10人以上)、機能浴槽群(真湯、カルキ臭)、水風呂(カルキ臭)、サウナ、薬草蒸し風呂。露天ゾーンに大露天(鉄平石造20人位)、源泉槽(同3.4人、円形で浅め)、壺湯(陶&石製1人×3)と多彩。うち、温泉槽は、内湯、大露天、源泉槽と壺風呂。ここも全体に明るく、露天はゆったりとしています。
カラン27、シャワー・シャンプー・ドライヤーあり。土曜17時で50人以上と大盛況。
内湯は、石の湯口から大量投入で浴槽脇側溝への流し出し。大露天は、石の湯滝からの大量投入+源泉槽からの流し込みで浴槽脇側溝への流し出し。源泉槽は、石の湯口から投入+底面注入で大露天への流し出し。壺風呂は竹筒風樹脂パイプからの投入+底面注入でオーバーフロー。
源泉槽と他の温泉槽では、若干お湯が違います。
源泉槽は、かすかに緑黄色がかった透明で白い浮遊物あり。強塩味僅微苦味+微薬味で弱タール臭にかすかな磯の香がまじります。
他の浴槽は、無色透明でかなりはっきりとした塩味+微薬味にタール臭。Fe^2+=5.3なのに湯口の変色もなく金気も全く感じられないので除鉄しているかと。
どちらも特別な湯ざわりはなく、何となく硬い感じの浴感。成分総計=23880mg/kgを思わせる迫力やほてり感は感じられず、しっかりとした塩味と奥行きのない軽い浴感が素直に結びつきません。残念ながら個人的には、”源泉槽”でも面白味は感じられませんでした。
でも、施設は充実しているし、そこそこの浴感はあるし、このエリアで時間制限なし700円ですから、良しとすべきなのかな?
2湯がオープンした守谷~野田エリアは、ジョイフル本田(スーパーホームセンター)、ハーブハーモニーガーデン(関東有数のハーブ園)、茨城県自然博物館(けっこう面白い)など、さりげにレジャースポットもあるので、温泉をからめて一日楽しむのにいいエリアとなりました。
Na-塩化物強塩温泉 44.3℃、pH不明(中性)、湧出量不明、成分総計=23880mg/kg、Na^+=8147mg/kg (86.84mval%)、Mg^2+=243.4、Ca^2+=614.6、Fe^2+=5.3、Cl^-=14310 (98.98)、Br^-=72.4、I^-=5.8、HS^-=0.03、HCO_3^-=191.0、陽イオン計=9119 (408.1mval)、陰イオン計=14580 (407.8mval)、メタほう酸=91.9 <H15.12.24分析>
〔 2004年6月29日レポ 〕
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■ 水海道市 「きぬの湯」
オフィシャルHP
「天然温泉のかけ流し施設は県内初」ということで、気になっていた2004/6開業の日帰り施設。常総ニュータウンきぬの里内にあり、県道3つくば野田線に面しています。東京方面からだと、常磐道谷和原ICで降りてR294を水海道方向に1kmほど走り、「小絹」駅の少し先の「役場入口」交差点を左折して県道3に入って約1km。看板完備で判りやすいです。
料金1,200円と高いですが、近くのコンビニに割引券*ありという情報をGetし、探したところ、県道西側にあるファミリーマートで1,000円入浴券を売ってたのでこれで突入。
真新しい建物の玄関よこに源泉?が流され、岩が赤茶けています。よこに分析表の掲示もあって、”かけ流し”ということで何となくアル単を予想してたのですが、成分総計=6856mg/kgの食塩泉にびっくり。
館内はわりあいゆったりとしていて、明るく気持ちがいいです。1階に受付、レストランと浴場、2階に休憩コーナーとシンプルな施設構成。
浴室は、男女湯ほぼシンメトリな造り、内湯(黒みかげ石造8.9人)、寝湯×3(真湯)、機能浴槽(真湯)、水風呂、サウナ×2(温度違い)、塩サウナ。露天ゾーンに大露天(足湯付、岩組鉄平石貼25人以上)、檜風呂(東屋付、3人)、壺湯(陶製1人×2)、流水浴槽と多彩。うち、温泉槽は、内湯(かけ流し)、大露天、檜風呂(かけ流し)、壺風呂(かけ流し)。
全体に明るく、とくに露天はゆったりとしていていい感じです。カラン35、シャワー・シャンプー・ドライヤーあり。土曜14時で10~30人とまあまあの入り。
かけ流し浴槽群は、湯口からの投入で、槽内注排湯は確認できず相当量のオーバーフロー。大露天は、槽内注吸湯あり、オーバーフローなしの循環仕様。
かけ流し浴槽のお湯は、緑茶色、透明度35cmのにごり湯で、しっかりとした塩味+微薬味。泥臭+ボンド臭+海苔臭?の個性的な温泉臭があり、これは好き嫌いのわかれる香りかと・・・。「やっぱり温泉は臭いが違うなぁ」というお客の声を何回もきいたほど特徴の際だったもので、異臭ファン (^^; は必浴か。微ツルすべがあって、食塩泉らしい重さとほてり感のあるお湯です。
鮮度感のつかみにくいタイプのお湯なので、鮮度感については何ともいえませんが、なまった感じはありません。総硫黄=0.8mg/kgながらイオウ臭は感じられず。
大露天は、黄色がかった透明で浴感弱く、これは希釈湯でしょう。
井水使用の水風呂は、微黄色透明無味無臭でやわらかな浴感のすぐれもの。ほてった身体を冷ますのに最適。
多くの浴槽に「37℃の源泉かけ流しにつきぬるくなっています」との旨の掲示がありますが、だいたい39~41℃くらいだったので加熱をかけているのかな?(受付では”非加熱かけ流し”とのこと)ほてる泉質なので、37℃くらいの源泉槽があるといい具合なのですが・・・。
かなり個性的で好き嫌いのわかれるお湯かと思いますが、常総エリアで充実した浴感を味わえるなかなか良質な施設だと思います。
1,200円は温泉稀少エリアでコストのかかるかけ流しなのでやむなしか? 1,000円入浴券か回数券(@1,000円)使用なら、それほど抵抗のないレベルかな?
Na-塩化物温泉 36.6℃、pH=7.6、229L/min(981m掘削揚湯)、成分総計=6856mg/kg、Na^+=2131mg/kg (82.84mval%)、Ca^2+=308.1 (13.74)、Fe^2+=1.7、Cl^-=3687 (92.85)、Br^-=15.1、I^-=3.3、HS^-=0.6、HCO_3^-=471.7 (6.90)、陽イオン計=2513 (111.9mval)、陰イオン計=4179 (112.0mval)、メタけい酸=43.2、メタほう酸=72.1、硫化水素=0.2 <分析年月日不明>
〔 2004年6月27日レポ 〕
*) なお、現在、割引券は廃止となっているようです。
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■ 秩父吉田温泉(星音の湯) 「ばいえる」
オフィシャルHP
秩父の旧吉田町の町はずれ、札所33番菊水寺にもほど近いところにあるリゾート(プチ)ホテルの温泉施設を日帰り解放するもの。自家源泉を開発し、2004/4から温泉を導入したようです。この辺りでは珍しい洋風の建物で、ウェディング施設も併設。一見、日帰り入浴できる施設にはみえませんが、建物のまわりにミスマッチな日帰り温泉入浴ののぼりが乱立しています (^^;
かなり重厚なエントランス、フロントで受付し細い廊下を通って奥の浴場へ向かいます。
浴室の手前には休憩室もあって、日帰り客の受け入れに積極的な様子。
浴場入口に分析表が貼ってあり、成分総計=3.91g/kgのスペックにびっくり。秩父では大滝温泉の5347mg/kg(5.347g/kg)に次ぐ成分濃度ではないでしょうか。
男女別の浴室は、内湯(檜枠石敷3.4人)、露天(檜枠伊豆石?敷4.5人)にサウナ。
高台にある露天は山々が眺められなかなか開放的。ゆったりと配置されチェアーも置いてあります。カラン4、シャワー、ドライヤーあり。
内湯は、木の湯口から大量投入で側面吸湯ありオーバーフローなしの循環仕様。
露天は、木の湯口からこれも大量投入で槽内注排湯は未確認ですがオーバーフローはなく鮮度感からいっても槽内排湯の循環では。(ともにカルキ臭は感じられませんでした)
かすかに翠がかった?透明のお湯はほぼ適温で、内湯の湯口で微塩味微重曹味。浴室には浴槽材の檜の香が立ちこめていて判りにくいものの泥臭がかった生ぐさいような臭いが感じられました。
露天湯口はほぼ無味で青臭い香りに新木鉱泉やクアパレスおがので感じられるような燻し臭が混じった感じのもので、内湯とは若干ニュアンスが違う臭いかと。また、Br^-=9.7mg/kgですが、臭素臭は感じられませんでした。
かなり明瞭なツル(ヌル)すべがあってなかなか温まるお湯ですが、成分総計4g/kgほどの濃度感は出ていないようにも思いました。
でも、きれいで落ち着いた浴室だし、料金も500円と秩父にしては安く、温泉らしい浴感は充分に感じられるので、近くに行ったら立ち寄ってみる価値はあるかと思います。
Na-塩化物・炭酸水素塩冷鉱泉 18.2℃、pH=8.3、32L/min動力揚湯、成分総計=3.91g/kg、Na^+=1299mg/kg (99.33mval%)、Fe^2+=0.04、Cl^-=1137 (57.07)、HCO_3^-=1374 (40.06)、CO_3^2-=41.6、Br^-=9.7、陽イオン計=1307 (56.9mval)、陰イオン計=2566 (56.2mval)、メタほう酸=21.9 <H15.7.15分析>
*やませみさんの訊き込みによると深度300mほどの温泉井らしいですが、この深度でこの濃度が出るのはちょっと不思議な気もします。
〔 2004年5月26日レポ 〕
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