関東周辺の温泉入湯レポや御朱印情報をご紹介しています。対象エリアは、関東、甲信越、東海、南東北。
関東温泉紀行 / 関東御朱印紀行
■ 湯宿温泉 「湯本館」 〔 Pick Up温泉 〕
<湯宿温泉「湯本館」>(みなかみ町(旧新治村)、時間要問合せ、600円、0278-64-0011)
オフィシャルHP
湯宿温泉の旅館では「金田屋旅館」は入ったことはありますが、ここは未湯でした。めがねさんとナイジェルさんのレポあり。温泉街の奥にある老舗の旅館です。
外観はレトロでもなく純和風でもなく、やや個性に欠けるものの、佇まいは落ちついています。暗めの館内、廊下を歩いていくと中庭に屋根掛けされた泉源があります。そのすぐ横に男湯(混浴説もあり)、廊下を挟んで女湯と家族風呂があります。家族風呂は日帰りでも入浴可のようですが、入りませんでした。(後日確認=別料金)
男湯の脱衣所はゆったりとして老舗の湯宿らしい落ち着きがあります。さらにいいのが浴場。脱衣所より一段ひくく円形10人くらいの湯船(石縁、タイル壁面、石敷)が鎮座しています。天井が高く湯気の抜けがいい居ごこちのいい浴場です。
カラン6、シャワー・シャンプー・ドライヤーあり。土曜15時でタイミングよく男湯独占(入るとき脱衣所に3人いた)、女湯3人、家族風呂入浴中でした。湯治宿なので連泊客が昼間に入ることも多いのかも。
湯船の奥、岩枠の玉石が敷き詰められた大きめの湯口まわりは石膏の盛大な析出で真っ白け。飲泉用の柄杓が何本か置いてあります。湯口の一画から湧きだした熱い源泉が、玉石のあいだをしみ込んで湯船側面3ケ所から注入されています。泉温が高いので、このようなしくみで自然冷却しているのかと思います。
槽内排湯は見あたらず、かなりの量をオーバーフローでかけ流しでしょう。
やや熱め~適温のお湯はほぼ無色透明で、白とうす茶色の湯の花が舞っています。ほこほことした石膏味に甘い石膏臭が明瞭。きしきしとした湯ざわりにとろみが加わり、染み渡るような奥深い浴感が印象に残ります。
かなり強い温まりがありますが、トドになるスペースがたっぷりあるので快適。どうにも立ち去りがたく、ついつい長湯になりました。
湯宿の共同湯はいくつか入っていますが、いずれもゲキ熱で湯もみにアセしながらの入浴だったので、湯宿のお湯を適温でじっくりと味わえたのははじめて。すばらしいお湯です。
落ちつきある雰囲気といい、含蓄のあるお湯といい、温泉王国北毛らしいスグレものの浴場だと思います。
<湯本館>
Na・Ca-硫酸塩温泉 62.7℃、pH・湧出量不明(自然湧出)、陽・陰イオン計=1355mg/kg、Na^+=274mg/kg (58.10mval%)、Ca^2+=169 (41.11)、F^-=4.4、Cl^-=131 (18.57)、SO_4^2-=750 (78.46)、陽イオン計=448 (20.5mval)、陰イオン計=907 (19.9mval) メタけい酸=64.2、メタほう酸=6.5 <H5.5.14調査>
<温泉利用掲示(HPより)>
加水:なし 加温:なし 循環ろ過装置:使用なし 消毒剤:使用なし
〔 2005年11月11日レポに加筆 〕
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