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関東温泉紀行 / 関東御朱印紀行
■ 岩地温泉 「(温泉船)ダジュール岩地」 〔 Pick Up温泉 〕
<岩地温泉「(温泉船)ダジュール岩地」> (松崎町岩地、清掃17:00以降朝まで入浴不可、無料、0558-45-0116(岩地観光協会))
紹介HP
唐突ですが西伊豆です。
西伊豆の海岸沿いを走るR136。松崎町をすぎると断崖を縫うシーサイドラインとなり、がぜん雰囲気がでてきます。
ここから南には、三浦(さんぽ)地区と総称される岩地、石部、雲見の集落が点在し、魚料理のおいしい民宿エリアとして知られています。
それぞれ温泉と伊豆有数の個性的な無料露天をもっていてここもそのひとつ。
いちおう夏期メインの設置ですが、岩地観光協会HPによると10月下旬まで設置されているようです。
私が行った10月上旬もなみなみとお湯がはられていました。
岩地海水浴場の一角におかれた船に温泉がはられ無料開放されるもので、温泉船としては土肥の土肥温泉丸と双璧では?。
岩地の海岸沿いは海水浴場&漁港で無料Pがないし、道が狭いうえに行き止まりになるので不用意に入りこむと往生します。
で、R136沿いにある無料Pに停めるのがベターかと。
このPのよこに源泉櫓(おそらく三浦3号泉)もあります。
【写真 上(左)】 Pよこの温泉櫓
【写真 下(右)】 アプローチの階段
Pからは岩地海岸の全景がみおろせ、温泉船(ダジュール岩地)もしっかりみえます。
岩地の集落はベージュ色の屋根が印象的。「集落の建物はウコン色の屋根、アイボリーホワイトの壁で『東洋のコートダジュール』と呼ばれています。」(岩地観光協会HP)とのこと。
じつはナゾだった(^^;)「ダジュール岩地」のネーミングもここからきたものでしょう。
【写真 上(左)】 岩地海岸とダジュール岩地
【写真 下(右)】 カラフルな岩地の集落
Pから急な階段をおりていきます。さえぎるものがないので空中散歩をしているような気分のいいアプローチ。
おり切ってすぐ右手に公衆WC。ここは原則水着着用のようなので、混雑時以外はここで着替えるのもいいかも・・・。
WC脇からすぐ堤防沿いの道となり数十秒右手に歩いて堤防が切れたところに目ざす「ダジュール岩地」があらわれます。
砂浜のうえに据えられた船風呂は予想より大きなつくりで、海側の樹脂容器にもパイプから温泉が注がれていますが、たぶんこれは海水&砂落とし用だと思います。
【写真 上(左)】 ダジュール岩地
【写真 下(右)】 海側の小浴槽?
船にはぜんぜん詳しくないですが、おそらく漁船形式。ただ、船首に「D'Azur IWACHI」という銘板とマストに万国旗が掲げられているので、なんとなく洋風のイメージ。
あざやかな水色の船体に温泉がなみなみとたたえられています。
【写真 上(左)】 タラップ
【写真 下(右)】 湯口(左が温泉)
タラップをのぼって入浴します。
浴槽は3つに仕切られ、左舷の船尾側、陸側より引かれたパイプからゲキ熱源泉と湯温調整用の水が注がれています。
温泉の投入量は25L/min以上と多いですが、加水量もダイナミック(^^)。混合比は温泉60:水40くらいとみました。
船尾の船べりに寝そべると、目の前は入り江と海。頭上にはマストと万国旗。なんとも贅沢なシーサイド露天です。
【写真 上(左)】 オーシャンビュー
【写真 下(右)】 船首から船尾
10月上旬の連休の10時で独占~3人。ゆったりと入浴を楽しめました。
船尾槽は4-5人でやや熱め。中央槽は5-7人でややぬる。船首槽は5-7人でぬるめ。
温泉が注がれている船尾槽から仕切越しに船首方向にお湯を流し出し、さらに船首槽から樹脂容器に排湯しています。
わずかに懸濁したお湯にはうす茶の浮遊物が少量。強塩味微苦味で、塩味は雲見赤井浜や石部平六などより強いのでは?。
よわいながら磯の香。肌に食い入るような塩化土類食塩泉の湯ざわりと強いあたたまりがあり浴後はややぺとぺと、これだけ加水あってもかなりの濃度をキープしているように思いました。
みかたによっては”キワモノ”的な温泉施設ですが、想定外に力づよいお湯におののき。
好ロケで力のある温泉を楽しめるすぐれもののお湯だと思います。
浴槽のカベには「この温泉は三浦温泉様のご好意によりいただいております。(以下略)」とありましたが、これは三浦(さんぽ)地区に5本の稼働源泉をもち、温泉供給事業をおこなっている松崎三浦温泉(株)のことだと思われます。
分析書はみあたりませんでしたが、松崎三浦温泉(株)のHPに分析書の掲載がありましたので引用します。(この施設でつかっているものかどうかは不明。)
Ca・Na-塩化物温泉 56.0℃、pH=7.2、湧出量不明、成分総計=12.12g/kg、Na^+=2068mg/kg (43.31mval%)、Ca^2+=2285 (54.89)、Fe^2+=0.2、Cl^-=6866 (92.59)、SO4^2-=722.2 (7.19)、メタけい酸=51.9 <H12.3.10分析> (源泉名:三浦1号、三浦3号、三浦5号、赤井浜 混合貯湯槽(混合泉))
やはり高張性の塩化土類食塩泉。さすがに源泉から塩をとっているだけのことはあります。
〔 2008年11月4日レポ 〕(2008年10月入浴)
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