関東周辺の温泉入湯レポや御朱印情報をご紹介しています。対象エリアは、関東、甲信越、東海、南東北。
関東温泉紀行 / 関東御朱印紀行
■ おがわ温泉(小川湯元天然温泉) 「花和楽の湯」
写真補強&最新レポ追加で再UPです。
<おがわ温泉(小川湯元天然温泉)「花和楽の湯」> (小川町大字角山26、10:00~24:00、1,350円(18:00~ 1,100円)、0493-73-2683)
※料金内には・浴衣貸出・タオルセット貸出・岩盤浴「瓦黄房」「暖欒」専用ウェア貸出・茶菓子サービス(お食事処 楽膳)を含む。
※入会金300円で、大人同伴3名様までの入館料が100円引きになる会員制度あり。
オフィシャルHP
2004/4/27にオープンしたばかりの新鋭の日帰り施設。
みしゅらん秩父オフ会でも立ち寄りました。
瓦工場の跡地に開発された日帰り施設。純和風のコンセプトで統一された建物はなかなかの仕上がりで、随所にオーナーのこだわりが感じられます。
【写真 上(左)】 玄関
【写真 下(右)】 エントランス
ただ、温泉稀少エリアの小川町に立地する割には施設は小ぶりで、連日入場制限が実施されているようです。
昼前にいきましたが、駐車場は満車ぎりぎり、受付も入場制限ぎりぎりでした。(退館した13時頃には入場制限)
基本コースが浴衣・タオル付の時間制限なしなので、どうしても滞在時間が長くなってしまうようです。館内には浴衣を着た客があふれていますが、浴場は意外と空いていました。
ただ、週末には設計収容数以上に客が入り込んでいるようで、とくにP台数とロッカー数と洗い場数とドライヤー数とトドになれる場所が不足しています。
【写真 上(左)】 粋なあしらい
【写真 下(右)】 男湯入口
回廊式の構成で中庭には檜舞台(のようなもの)が設けられ、コンサートも開かれます。
「レストラン楽膳」のほか、「Cafe&Bar花音」、手もみ処「はんなり」、アロマトリートメント「香來」、ネイルサロン「いろ花」など付帯施設も充実。なるほど女性に人気があるワケです。
どこかにえらく似た施設があったな~と思ったら、秩父吉田の「星音の湯」でした。オープンは「花和楽の湯」のほうが先なので、いろいろと参考にしたのかもしれません。
受付奥に男女別の浴室、左が男湯、右手が女湯でその奥に岩盤浴場。ほかに別料金ですが貸し切り個室 「雲隠」「楽恋房」「朝凪」「夕凪」もあります。
【写真 上(左)】 内湯
【写真 下(右)】 露天
浴室は、内湯(みかげ石枠タイル貼12人位)、水風呂(同3.4人)、かけ湯、蒸し風呂、大露天(岩枠石敷)、中露天(同12人以上、東屋付)、小露天(みかげ石枠タイル貼10人位、東屋付)と多彩。
露天はゆったりと配置されロケもいいです。
大露天は見かけは30人以上いけそうな感じですが、寝湯ゾーンや浅湯ゾーンが大きく、肩まで浸かれるのは7.8人程度。中露天も浅めです。
カラン13、シャワー・シャンプー・ドライヤーあり。連休昼頃で浴場全体で20~30人。
3つの露天にはその後それぞれ「信長」「秀吉」「家康」という愛称がつけられ、ネーミングのいわれが書かれていてなかなか読ませます。
こういうちょっとした遊びは、できそうでなかなかできないものです。
【写真 上(左)】 露天の湯色
【写真 下(右)】 露天の湯口
露天の白濁湯が話題となっていますが、かるく白濁があったのは大露天と中露天。
秩父の「満願の湯」や「クアパレスおがの」あたりでみられる程度の濁りで、さほどインパクトはありませんでした。
湯面ではイオウ臭は感じられず「玉川温泉保養所」に似た感じの焦げたような臭いがありました。(成分的にも浴感も「玉川温泉保養所」に似ている感じがします)
明瞭なヌルすべ湯は秩父あたりに多い美人の湯系です。
どちらも竹の湯口がありますがほとんど投入されておらず底面注入のみ。オーバーフローはないので、底面にある排湯口から軽く引くか自然流下しているのでは?
竹の湯口は源泉ぽかったので注意していたところ、中露天のが一度だけ投入されました。甘いイオウ臭にたまご味のイオウを感じさせる、いいぬる湯でした。
プレオープンのときはこのお湯が浴槽に満たされていたのかな?
【写真 上(左)】 小露天
【写真 下(右)】 内湯の湯口
小露天は、鬼瓦の湯口から間欠投入でかるいオーバーフローがありますが、ほぼ無色透明のお湯にはカルキ臭がただよい、硬い浴感からは温泉を感じられませんでした。
内湯ゾーンの2槽では「金の湯」と呼ばれる鉄泉系の冷鉱泉が使用されているようです。
内湯は鬼瓦の湯口から間欠投入で、かすかに黄色がかった透明のお湯はほぼ無味で微かにカルキ臭があったような。ここもとくに特徴のある浴感は感じられず。
【写真 上(左)】 水風呂
【写真 下(右)】 水風呂の湯口
水風呂はえらく冷たくてあまり人がいません。翠がかったささにごりの水を鬼瓦の湯口から投入し、たぶん全量をオーバーフロー。
プレオープンでは赤茶色のにごり水だったようですが今回は違いました。
鉄イオン=25mg/Lとのことですが、鉄分を感じさせる味臭は感じられませんでした。(なぜか重曹水っぽい味がした)
でも鉄泉系らしいキシキシを感じられる、なかなかいい感じの水です。
なお、現在、お湯(とくに内湯)の感じはかなりかわっています。
詳細は↓をご覧ください。
この施設で岩盤浴込み1,050円(今は現在は1,350円)はたしかにリーズナブル。
食事処のメニューは多彩で味もなかなかなので、もう少し落ち着いてくれば、ゆったりと過ごせるいい施設になると思います。
アルカリ性単純温泉(Na-(CO3)・HCO3型) 27.8℃、pH=10.1、100L/min(掘削揚湯)、成分総計=0.188g/kg、Na^+=58.4mg/kg (93.73mval%)、Fe^2+=0.6、F^-=1.8、Cl^-=5.1 (4.95)、HS^-=1.0、HCO_3^-=37.4 (21.55)、CO_3^2-=35.6 (42.05)、HSiO_3^-=32.1 (14.84)、陽イオン計=62.5 (2.71mval)、陰イオン計=125.7 (2.83mval)、硫化水素=---- <H14.12.2分析>
●内湯壁面に温泉コンサルの手による「金の湯」の解説がありました。
「深度40mの井戸2本を掘削、13.0℃、pH=6.71、Na=28mg/L、Cl=15.3、Ca・Mg=146、鉄イオン=25、蒸発残留物=547」のデータとなぜか「含鉄-Ca・Mg-炭酸水素塩泉に匹敵するとみられます」という表記???。
さらに、有馬「金の湯」、長野松代などを挙げ「泉質が類似しているといえます」としているのは???、成分濃度が全然ちがうのでは?
〔 2004年5月4日レポに加筆・修正 〕
※写真はおおむねレポ当時のものです
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〔 2009年3月8日レポ 〕
2004/4/27のオープン直後にレポしていますが、先日、ひさしぶりに行ったところ(3回目)お湯の感じがかわっていたので再レポです。
週末の20時、そろそろお客も引きはじめている頃かな? と突入するが、Pはほとんど満杯。館内にもいるわいるわ・・・(^^;)。
それがみな、若いカップルばかりでな~んか異様。
当初あった一浴コース(735円/80分)は廃止され、料金も1,050円から1,350円に上がっているのにこの集客力はたいしたもの。
料金内には、浴衣貸出・タオルセット貸出・岩盤浴「瓦黄房」「暖欒」専用ウェア貸出・茶菓子サービス(お食事処 楽膳)を含んでいてしかも時間無制限なので、一日のったりするならむしろ安いかも・・・。
狭めの脱衣所はごったがえし、からだを拭かずにあがってくる不心得もの多数で床はびちゃびちゃ。スタッフが必死に拭いているが追っつかず。
浴場はあらためて見てもなかなかのでき。内湯内にロウリュのアロマ香がほのかに香っているのもなかなかよいです。
館内はごったがえしていましたが、浴場は意外に空いていて20人くらい。
露天もうしろの丘がよい借景になっていていい雰囲気。空が広く感じます。広い露天好きにはたまらんでしょう。
浴場のつくりは↑をご覧いただくとして、今回はお湯メインにいきます。
中露天と大露天は塩ビ&竹パイプからおそらく非加温源泉を少量投入で、これにはしっかりとした甘イオウ臭とたまご味があります。
お湯がいちばんよかったのは中露天(右手のほそ長いやつ)で鮮度感があり、よわいながらアワつきさえありました。これだけの入り込みでこの鮮度を保つとはたいしたものです。
とても複雑な湯づかいですが、岩のまわりに白い析出が出ているところのお湯がいいです。
小露天はこの日はゆず風呂で、近くの農家でとれたらしいゆずがたくさん浮いていました。
露天は以前よりもいいお湯に感じましたが、わりによくあるイオウまじりのアルカリ泉で、泉質的にはさほどのインパクトはありません。
これに対して、今回おどろいたのは内湯系のお湯です。
内湯ゾーンには、内湯と水風呂のふたつの浴槽があります。
ここでは露天とはちがう鉄泉系の冷鉱泉「金の湯」が使用されています。
内湯(みかげ石枠タイル貼12人位)はさほど大きくないものの、まんなかに木枕が渡されていて大人数をコンパクトに収容できます。
鬼瓦の湯口から投入で、ときおりぬる湯(源泉?)を大量投入します。
うすく緑茶色に色づいたお湯はほとんどカルキ臭も感じられず、ほてりはよわく肌にしみこむような独特な湯ざわりがあって、以前よりはるかによくなっています。
水風呂(みかげ石枠タイル貼3-4人)は逸品です。
緑茶色にうすにごった水はかなり冷たく、うす茶の浮遊物が舞っています。
ただ、源泉温度13℃までは冷たくないので微加温はあるのかも。
金気味はなくごく弱い収斂味でほぼ無臭。肌にしみ渡るような弱酸性系硫酸塩泉特有の湯ざわりときしきし感があって、水中の指先が青白く発光しています。
やたらあとをひきまくる水で、冷たいですがなかなか脱出できません。
内湯や露天で温まってはなんども突入(^^;)。
とくにツルすべアルカリ泉の露天と肌が引き締まるような水風呂のコントラストが絶妙。
個人的には本泉(露天)よりもぜんぜん好みのお湯(水)です。
あと、ひょっとすると洗い場カランもこの冷鉱泉かと・・・。
掲示によると「pH=6.71、Na=28mg/L、Cl=15.3、Ca・Mg=146、鉄イオン=25、蒸発残留物=547」とのことですが、もっとpHが低く、SO4が多いように感じ、イメージ的にはほとんど緑礬泉系。
埼玉でこんなクセもの源泉を楽しめるとは正直おどろきです。
(↑のレポで書いた温泉コンサルによる意味不明の「金の湯」の解説は、なぜか今回見当たりませんでした(^^))
コンセプトやイメージのよさのみがクローズアップされがちな施設ですが、すくなくとも冷鉱泉「金の湯」は一級品。近くにあったら(で、もうちいと料金が安ければ ^^;)、ぜったい通うと思います。
<おがわ温泉(小川湯元天然温泉)「花和楽の湯」> (小川町大字角山26、10:00~24:00、1,350円(18:00~ 1,100円)、0493-73-2683)
※料金内には・浴衣貸出・タオルセット貸出・岩盤浴「瓦黄房」「暖欒」専用ウェア貸出・茶菓子サービス(お食事処 楽膳)を含む。
※入会金300円で、大人同伴3名様までの入館料が100円引きになる会員制度あり。
オフィシャルHP
2004/4/27にオープンしたばかりの新鋭の日帰り施設。
みしゅらん秩父オフ会でも立ち寄りました。
瓦工場の跡地に開発された日帰り施設。純和風のコンセプトで統一された建物はなかなかの仕上がりで、随所にオーナーのこだわりが感じられます。
【写真 上(左)】 玄関
【写真 下(右)】 エントランス
ただ、温泉稀少エリアの小川町に立地する割には施設は小ぶりで、連日入場制限が実施されているようです。
昼前にいきましたが、駐車場は満車ぎりぎり、受付も入場制限ぎりぎりでした。(退館した13時頃には入場制限)
基本コースが浴衣・タオル付の時間制限なしなので、どうしても滞在時間が長くなってしまうようです。館内には浴衣を着た客があふれていますが、浴場は意外と空いていました。
ただ、週末には設計収容数以上に客が入り込んでいるようで、とくにP台数とロッカー数と洗い場数とドライヤー数とトドになれる場所が不足しています。
【写真 上(左)】 粋なあしらい
【写真 下(右)】 男湯入口
回廊式の構成で中庭には檜舞台(のようなもの)が設けられ、コンサートも開かれます。
「レストラン楽膳」のほか、「Cafe&Bar花音」、手もみ処「はんなり」、アロマトリートメント「香來」、ネイルサロン「いろ花」など付帯施設も充実。なるほど女性に人気があるワケです。
どこかにえらく似た施設があったな~と思ったら、秩父吉田の「星音の湯」でした。オープンは「花和楽の湯」のほうが先なので、いろいろと参考にしたのかもしれません。
受付奥に男女別の浴室、左が男湯、右手が女湯でその奥に岩盤浴場。ほかに別料金ですが貸し切り個室 「雲隠」「楽恋房」「朝凪」「夕凪」もあります。
【写真 上(左)】 内湯
【写真 下(右)】 露天
浴室は、内湯(みかげ石枠タイル貼12人位)、水風呂(同3.4人)、かけ湯、蒸し風呂、大露天(岩枠石敷)、中露天(同12人以上、東屋付)、小露天(みかげ石枠タイル貼10人位、東屋付)と多彩。
露天はゆったりと配置されロケもいいです。
大露天は見かけは30人以上いけそうな感じですが、寝湯ゾーンや浅湯ゾーンが大きく、肩まで浸かれるのは7.8人程度。中露天も浅めです。
カラン13、シャワー・シャンプー・ドライヤーあり。連休昼頃で浴場全体で20~30人。
3つの露天にはその後それぞれ「信長」「秀吉」「家康」という愛称がつけられ、ネーミングのいわれが書かれていてなかなか読ませます。
こういうちょっとした遊びは、できそうでなかなかできないものです。
【写真 上(左)】 露天の湯色
【写真 下(右)】 露天の湯口
露天の白濁湯が話題となっていますが、かるく白濁があったのは大露天と中露天。
秩父の「満願の湯」や「クアパレスおがの」あたりでみられる程度の濁りで、さほどインパクトはありませんでした。
湯面ではイオウ臭は感じられず「玉川温泉保養所」に似た感じの焦げたような臭いがありました。(成分的にも浴感も「玉川温泉保養所」に似ている感じがします)
明瞭なヌルすべ湯は秩父あたりに多い美人の湯系です。
どちらも竹の湯口がありますがほとんど投入されておらず底面注入のみ。オーバーフローはないので、底面にある排湯口から軽く引くか自然流下しているのでは?
竹の湯口は源泉ぽかったので注意していたところ、中露天のが一度だけ投入されました。甘いイオウ臭にたまご味のイオウを感じさせる、いいぬる湯でした。
プレオープンのときはこのお湯が浴槽に満たされていたのかな?
【写真 上(左)】 小露天
【写真 下(右)】 内湯の湯口
小露天は、鬼瓦の湯口から間欠投入でかるいオーバーフローがありますが、ほぼ無色透明のお湯にはカルキ臭がただよい、硬い浴感からは温泉を感じられませんでした。
内湯ゾーンの2槽では「金の湯」と呼ばれる鉄泉系の冷鉱泉が使用されているようです。
内湯は鬼瓦の湯口から間欠投入で、かすかに黄色がかった透明のお湯はほぼ無味で微かにカルキ臭があったような。ここもとくに特徴のある浴感は感じられず。
【写真 上(左)】 水風呂
【写真 下(右)】 水風呂の湯口
水風呂はえらく冷たくてあまり人がいません。翠がかったささにごりの水を鬼瓦の湯口から投入し、たぶん全量をオーバーフロー。
プレオープンでは赤茶色のにごり水だったようですが今回は違いました。
鉄イオン=25mg/Lとのことですが、鉄分を感じさせる味臭は感じられませんでした。(なぜか重曹水っぽい味がした)
でも鉄泉系らしいキシキシを感じられる、なかなかいい感じの水です。
なお、現在、お湯(とくに内湯)の感じはかなりかわっています。
詳細は↓をご覧ください。
この施設で岩盤浴込み1,050円(今は現在は1,350円)はたしかにリーズナブル。
食事処のメニューは多彩で味もなかなかなので、もう少し落ち着いてくれば、ゆったりと過ごせるいい施設になると思います。
アルカリ性単純温泉(Na-(CO3)・HCO3型) 27.8℃、pH=10.1、100L/min(掘削揚湯)、成分総計=0.188g/kg、Na^+=58.4mg/kg (93.73mval%)、Fe^2+=0.6、F^-=1.8、Cl^-=5.1 (4.95)、HS^-=1.0、HCO_3^-=37.4 (21.55)、CO_3^2-=35.6 (42.05)、HSiO_3^-=32.1 (14.84)、陽イオン計=62.5 (2.71mval)、陰イオン計=125.7 (2.83mval)、硫化水素=---- <H14.12.2分析>
●内湯壁面に温泉コンサルの手による「金の湯」の解説がありました。
「深度40mの井戸2本を掘削、13.0℃、pH=6.71、Na=28mg/L、Cl=15.3、Ca・Mg=146、鉄イオン=25、蒸発残留物=547」のデータとなぜか「含鉄-Ca・Mg-炭酸水素塩泉に匹敵するとみられます」という表記???。
さらに、有馬「金の湯」、長野松代などを挙げ「泉質が類似しているといえます」としているのは???、成分濃度が全然ちがうのでは?
〔 2004年5月4日レポに加筆・修正 〕
※写真はおおむねレポ当時のものです
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〔 2009年3月8日レポ 〕
2004/4/27のオープン直後にレポしていますが、先日、ひさしぶりに行ったところ(3回目)お湯の感じがかわっていたので再レポです。
週末の20時、そろそろお客も引きはじめている頃かな? と突入するが、Pはほとんど満杯。館内にもいるわいるわ・・・(^^;)。
それがみな、若いカップルばかりでな~んか異様。
当初あった一浴コース(735円/80分)は廃止され、料金も1,050円から1,350円に上がっているのにこの集客力はたいしたもの。
料金内には、浴衣貸出・タオルセット貸出・岩盤浴「瓦黄房」「暖欒」専用ウェア貸出・茶菓子サービス(お食事処 楽膳)を含んでいてしかも時間無制限なので、一日のったりするならむしろ安いかも・・・。
狭めの脱衣所はごったがえし、からだを拭かずにあがってくる不心得もの多数で床はびちゃびちゃ。スタッフが必死に拭いているが追っつかず。
浴場はあらためて見てもなかなかのでき。内湯内にロウリュのアロマ香がほのかに香っているのもなかなかよいです。
館内はごったがえしていましたが、浴場は意外に空いていて20人くらい。
露天もうしろの丘がよい借景になっていていい雰囲気。空が広く感じます。広い露天好きにはたまらんでしょう。
浴場のつくりは↑をご覧いただくとして、今回はお湯メインにいきます。
中露天と大露天は塩ビ&竹パイプからおそらく非加温源泉を少量投入で、これにはしっかりとした甘イオウ臭とたまご味があります。
お湯がいちばんよかったのは中露天(右手のほそ長いやつ)で鮮度感があり、よわいながらアワつきさえありました。これだけの入り込みでこの鮮度を保つとはたいしたものです。
とても複雑な湯づかいですが、岩のまわりに白い析出が出ているところのお湯がいいです。
小露天はこの日はゆず風呂で、近くの農家でとれたらしいゆずがたくさん浮いていました。
露天は以前よりもいいお湯に感じましたが、わりによくあるイオウまじりのアルカリ泉で、泉質的にはさほどのインパクトはありません。
これに対して、今回おどろいたのは内湯系のお湯です。
内湯ゾーンには、内湯と水風呂のふたつの浴槽があります。
ここでは露天とはちがう鉄泉系の冷鉱泉「金の湯」が使用されています。
内湯(みかげ石枠タイル貼12人位)はさほど大きくないものの、まんなかに木枕が渡されていて大人数をコンパクトに収容できます。
鬼瓦の湯口から投入で、ときおりぬる湯(源泉?)を大量投入します。
うすく緑茶色に色づいたお湯はほとんどカルキ臭も感じられず、ほてりはよわく肌にしみこむような独特な湯ざわりがあって、以前よりはるかによくなっています。
水風呂(みかげ石枠タイル貼3-4人)は逸品です。
緑茶色にうすにごった水はかなり冷たく、うす茶の浮遊物が舞っています。
ただ、源泉温度13℃までは冷たくないので微加温はあるのかも。
金気味はなくごく弱い収斂味でほぼ無臭。肌にしみ渡るような弱酸性系硫酸塩泉特有の湯ざわりときしきし感があって、水中の指先が青白く発光しています。
やたらあとをひきまくる水で、冷たいですがなかなか脱出できません。
内湯や露天で温まってはなんども突入(^^;)。
とくにツルすべアルカリ泉の露天と肌が引き締まるような水風呂のコントラストが絶妙。
個人的には本泉(露天)よりもぜんぜん好みのお湯(水)です。
あと、ひょっとすると洗い場カランもこの冷鉱泉かと・・・。
掲示によると「pH=6.71、Na=28mg/L、Cl=15.3、Ca・Mg=146、鉄イオン=25、蒸発残留物=547」とのことですが、もっとpHが低く、SO4が多いように感じ、イメージ的にはほとんど緑礬泉系。
埼玉でこんなクセもの源泉を楽しめるとは正直おどろきです。
(↑のレポで書いた温泉コンサルによる意味不明の「金の湯」の解説は、なぜか今回見当たりませんでした(^^))
コンセプトやイメージのよさのみがクローズアップされがちな施設ですが、すくなくとも冷鉱泉「金の湯」は一級品。近くにあったら(で、もうちいと料金が安ければ ^^;)、ぜったい通うと思います。
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