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■ 宇佐美温泉 「宇佐美ヘルスセンター」 〔 Pick Up温泉 〕



宇佐美温泉 「宇佐美ヘルスセンター」
住 所 :静岡県伊東市宇佐美1849
電 話 :0557-48-9270
時 間 :14:00~20:00 / 月休
料 金 :350円
紹介ページ (MAPPLE 観光ガイド)
紹介ページ (BIGLOBE温泉)
紹介ページ (温泉みしゅらん)

ナゾの多い宇佐美温泉のなかでは比較的知られている浴場。
駅そばながら路地に入った場所はわかりにくく、たしか看板も出ていないので知らない人間はまず到達できないでしょう。

いちど平日に攻めたことがありますが、14:00~というのはおさえていたものの、まぬけにも月休(このときはちょうど月曜)という情報を落としていて、絶対この路地だと確信していたもののそれらしき施設をみつけられず、駅に駆け込んではじめて場所と月休を確認したという痛恨のロスト体験があります。
(このときは車で路地に入りましたが、2台あるというPも当然発見できず。いちおう「ヘルスセンター」なんだから、いけばすぐわかるだとうという考えが甘かった~~; 」

休みだとまったく民家に溶け込んでそれらしき施設に見えません。
車じゃなく、駅のホームからだとホーム側に泉源施設らしきものが見えるので、まだしも目星がつけやすいかも・・・。


【写真 上(左)】 ホームから
【写真 下(右)】 泉源施設

その後も時間が合わなかったりで、未湯がつづいていましたが、2008年4月、一郷一会のオフ(めずらしく電車利用)でついに入湯を果たしました。
肝心の場所ですが、宇佐美駅改札を出て、ロータリーを反時計まわりにまわってひとつ目の狭い路地を右手に入ってすこし進んだ線路ぎわ左手が裏手泉源施設です。
名前は「ヘルスセンター」ですが、たたずまいは温泉銭湯というか、ほとんど共同浴場。
客層もたぶんほとんど地元客かと。


【写真 上(左)】 脱衣所
【写真 下(右)】 脱衣所から浴室

番台というか受付で料金を支払い。たしか左手が男湯で右が女湯。
脱衣所は意外に広く、ナンバーリングされた木枠の脱衣ロッカーが渋い。

二面採光のあかるい浴室に、紺タイル枠青タイル貼10人弱くらいの浴槽ひとつとシンプル。
ピンク色タイル貼の内床&壁面と青系タイルの浴槽のコントラストが優で、浴室おくにあるナゾの石造がふしぎな雰囲気を醸し出しています。


【写真 上(左)】 浴室
【写真 下(右)】 ナゾの石造

ただ、天井が低めで窓も閉ざされているのでかなり湯気のこもりがありました。
カラン5、シャワー・シャンプーあり、ドライヤーなし。
土曜16時で3~4人。

底に近いところから熱湯を側面注入でザンザコのオーバーフロー。
よわい底面吸湯はあるものの、これはお湯の回転用で、お湯の感じからしてもたぶんかけ流しか限りなくそれに近い湯づかいかと・・・。
注入口まわりは鉄分で赤茶に色づいていて、たぶんろ過や除鉄もないと思います。


【写真 上(左)】 浴槽
【写真 下(右)】 注入口

かなり熱めのお湯はうすく茶色がかって微濁。
はっきりとした芒硝味&苦味で塩味はほとんど感じられず。
さほどつよくはないものの石膏-芒硝泉系の湯の香とそのうらに微かな磯の香が感じられます。

きしきしと肌に染み入るような湯ざわりととろみが際だったキャラの立ったお湯。
熱湯ということもありますが、あたたまりがハンパではなく、硫酸塩泉と土類泉が重ね効きしている感じ。
分析書は見あたりませんでしたが、お湯の感じからすると、Ca・Na-SO4・Cl泉といったところで、濃度感からして塩類泉だと思いましたが、その後温泉みしゅらんの記事を確認するとCa-SO4・Cl泉で総計2.575g/kgとのこと。(pH=8.3、湧出量148L/min動力)

強烈なあたたまり感のわりに浴後は意外なほどさっぱりとするきっぷのいいお湯です。
以前レポした「中島荘」もそうでしたが、網代・宇佐美あたりのお湯は意外にキャラが立っていて個人的にはポイントが高いですが、ここのお湯もやはり期待を裏切らないものでした。

建物裏手に泉源施設らしきものがります。
宇佐美には多くの泉源がありますが、ここもそのひとつかと・・・。
渋い浴場でしみじみといいお湯を低料金で楽しめる施設。おすすめです。

〔 脱衣所掲示 〕
この温泉は自噴のままで加熱して水でのばすなどすこしも人工を加えてありません。
温度も熱からずぬるからず、いつも一定の良い温度で、その上諸病によく効きめがあって然も無色透明、無臭の世に自慢の出来る温泉です。
ゆっくり入浴してこの温泉の良さを味わって下さい。

■ブランドグルメ
〔 宇佐美のニューサマーオレンジ(にゅうさんま) 〕
1820年、宮崎市で偶発実生種として発見された日向夏は、宮崎県以外では小夏、ニューサマーオレンジとして生産販売されています。
東伊豆、とくに宇佐美周辺はこの農園が集中し、特産地として知られています。
柚子の変異種ともいわれるニューサマーオレンジは、酸味がつよめで爽やかな独特の風味があり、生食のほか、ジュースやマーマレードとして美味です。
宇佐美では「にゅうさんま」と呼ばれるそうですが、愛媛・西宇和でも「ニューサンマ」と呼ばれているので、さすがに「ニューサマーオレンジ」は長すぎか?

〔 2010/11/02UP (2008/04入湯) 〕


E139.4.59.928N35.0.6.391
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■ 板室温泉 「山晃館」 〔 Pick Up温泉 〕



板室温泉 「山晃館」
住 所 :栃木県那須塩原市板室841-14  (旧 黒磯市)
電 話 :0287-69-0151
時 間 :日帰り不可
オフィシャルHP
紹介ページ (BIGLOBE温泉)
紹介ページ (Yahoo!トラベル)
紹介ページ (じゃらんnet)
紹介ページ (栃木の温泉宿(求人ジャーナル社))

※ 写真がボケ気味です。すみませぬ。

下野の名湯、板室温泉。
平安時代、康平二年(1059)に開湯、那須七湯の一つに数えられた古湯で、「下野の薬湯」と賞賛され国民保養温泉地にも指定されながら、湯治宿メインの地味な陣容のためか温泉好きのあいだでも話題にのぼることがすくない温泉地です。
温泉好き垂涎の那須と塩原にはさまれ、地味な泉質で日帰りできる宿もすくないときては、足が遠のいてしまうのはいたしかたないところ。
それだけに温泉街には湯治場らしい落ちついた空気が流れています。

以前板室温泉では9軒の湯宿の会板室温泉「温和会」の宿に泊まると、9軒の宿すべてが無料で日帰り入浴できるという宿泊者限定の「湯めぐり手形」がありました。(現在は廃止されている模様)
板室は日帰り不可の宿が多いので、これは貴重。
一郷一会がこれを見逃すハズはなく(笑)、2006年6月のオフ会で板室じゅうたん爆撃を決行。(→ そのときの概要(ゆう・あやさん「ドライブde温泉」)

なにしろ、対応時間がたいてい13~17時くらい(宿によりちがう)、泊日当日だけ有効というシロモノで、すべてこなすには相当な体力&気力が必要。
そのうえ、板室温泉はデリケートな泉質で似たお湯が多いので、これをレポするのは容易ではありません(笑)。
それでも、走り書きながら各湯のメモが残っているので、ぼちぼち書いていきます。

ここは、温泉街から離れた一軒宿的な湯宿で、最近リニューアルされているようです。(これはリニューアル前のレポ)
たたずまいがとてもよく、館内も豪華さはないもののすっきりと整理され、居ごこちよさげなお宿です。
また、板室にはめずらしく混浴ながら露天をもっています。


【写真 上(左)】 内湯
【写真 下(右)】 露天

内湯は男女別。
内湯には、水色のタイル貼3-4人の熱湯槽と同1-2人のぬる湯槽がとなりあってふたつ。
ともに岩の湯口から投入で、ぬる湯槽はおそらく非加温かけ流しかと思います。
湯口の岩の上にはコップがおいてありました。


【写真 上(左)】 熱湯槽
【写真 下(右)】 ぬる湯槽

東屋つき木造り4-5人の混浴露天。
脱衣所は木造りのがっしりとしたもので、「延齢泉」という額がかかっていました。
眼下に瀞になって流れるエメラルドグリーンの那珂川を見おろし、風がとおって気持ちのいいロケーション。
木の湯口から投入で浴槽のすきまから流れだすかけ流し。
ここも湯口そばにはコップがおいてありました。


【写真 上(左)】 総木造りの露天
【写真 下(右)】 露天の湯口

お湯は、板室スタンダートのよわい芒硝味臭でヌルすべときしきしの入りまじる湯ざわり。
でも板室のなかでは成分をつよめに感じ、アワつきもここだけでみられたので、板室のなかではキャラの立ったお湯では?
「室井源泉」という自家源泉をつかっていて、泉質は含石膏芒硝泉。これはアル単の多い板室では貴重な塩類泉です。


【写真 上(左)】 熱湯槽の湯口
【写真 下(右)】 ぬる湯槽の湯口

湯巡りの最後のほうに回り板室のお湯にいい加減飽きがきているタイミングでしたが、このお湯は印象に残りました。
風呂のたたずまいもいいし、リニューアルもされているので、一度泊まってみたいお宿です。

Na・Ca-硫酸塩温泉 40.1℃、pH=9.4、湧出量不明、成分総計=1.088g/kg
Na^+=226.2mg/kg、Ca^2+=103.5、Cl^-=45.4、SO_4^2-=652.3、CO_3^2-=11.0、陽イオン計=330.7、陰イオン計=713.9、メタけい酸=42.9 <H13.8.8分析> (源泉名:室井源泉)

〔 2010/11/02UP (2006/06入湯) 〕


E139.55.52.237N37.3.24.817
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