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■ (湯郷)三島温泉 「湯郷三島温泉」 〔 Pick Up温泉 〕



(湯郷)三島温泉 「湯郷三島温泉」
住 所 :静岡県三島市徳倉1195
電 話 :055-988-0600
時 間 :10:00~22:00 / 無休
料 金 :700円(土日祝日・特定日は3時間まで)(平日17時~ 500円)
オフィシャルHP
紹介ページ (@nifty温泉)

旧緑営グループの温泉施設の多くを引き継いだ東日本温泉(株)が運営するゴルフ場併設のお湯で、以前は「三島温泉会館」と呼ばれていたもの。
このあたりは箱根外輪山の南麓で、富士、箱根、伊豆のちょうど中間点にあたりますが、かえってエアポケット的な立地になっています。
でもって、場所はかなりわかりにくいですが、三島カントリークラブ(旧 三島スプリングスCC)に隣接してあるので、これを目印にすれば到達できます。

また、JR三島駅北口から無料送迎バスも出ています。
JR三島駅北口(新幹線口・一般乗降場)発
9:30 10:20 15:20 〔所要約20分〕(平成21年9月1日現在)


【写真 上(左)】 入口
【写真 下(右)】 手前がクラブハウス

Pはゴルフ場と共用なのでかなり混み合っていました。
クラブハウスとは別棟の建物で、Pのおくにあります。
ここはガイド類にあまり載っていないお湯で、しかも平日だったのでガラガラかと思いきや、館内には意外と客がいました。
日帰りプランに力を入れているので、食事をとりながらゆっくり過ごす地元客が多いのかも・・・。
スタッフの応対もなかなか親切でした。


【写真 上(左)】 ロビー
【写真 下(右)】 浴場入口

浴場は3階で、別料金ですが家族風呂もあります。
廊下手前が富士山をのぞむ「富士の湯」、おくが駿河湾をみわたす「駿河の湯」で男女週替わり交替制、この日の男湯は「富士の湯」でした。
三島・沼津方面の夜景がきれいとのことなので、夜は「駿河の湯」が狙い目かと。


【写真 上(左)】 脱衣所
【写真 下(右)】 内湯

脱衣所はけっこう広めでメンテばっちり、ただロッカーがちとちいさめかな?。
内湯はやや狭めで正面に内湯(赤みかげ石枠石敷10人以上)、手前にサウナ、左手が洗い場で右手露天の手前に水風呂。

扉を開けると露天。
予想外に広くて眺望もあり、開放感あるいい露天ですが、このときは曇っていて残念ながら富士山は見えませんでした。
石枠鉄平石造20人以上の大ぶりなL字型の浴槽がひとつ。
トドるスペースもたっぷりとあります。
カラン14くらい、シャワー・シャンプー・ドライヤーあり。
平日13時で3人~7人。


【写真 上(左)】 露天
【写真 下(右)】 富士山は見えませんでした・・・

内湯はうすく石灰華のでた赤みかげ石、露天は複雑な色味のついた岩組みの湯口から適温のお湯をかなりの量投入+底面注入で底面吸湯。
そこそこのオーバーフローはあるものの、ベースは循環でしょう。
お湯は露天のほうが若干いいように感じました。
ただ、自家源泉で200L/minもでているなら、非加温でもいいのでかけ流し槽がほしい気もします。


【写真 上(左)】 内湯の湯口
【写真 下(右)】 露天の湯口

湯温は内湯でやや熱~ややぬる、露天で適温~ややぬる。
無色透明のお湯には白い浮遊物がけっこうただよっていて、硫酸塩泉っぽい指先の青白発光があります。
微芒硝味によわい薬品味がまじり、おだやかな石膏臭のうらによわいカルキ臭が感じられます。
カルキは湯口でも感じましたが、さして気になるほどではありません。

高pHの重曹泉系ながらヌルすべはほとんど感じず、むしろ硫酸塩泉系のきしきし感とやわらかな湯ざわり。
若干のとろみがあってよくあたたまり、何度か水風呂と往復しました。
この水風呂がなかなかで、冷たいですが鮮度感ある水をザンザコにかけ流すきもちのいいもの。


【写真 上(左)】 内湯の湯色
【写真 下(右)】 水風呂

お湯はうすめの重曹泉系なのでやや奥行きに欠ける気がしないでもないですが、なかなかどうして悪くありません。
メタけい酸=90.2がかなりがんばっているような・・・。
三島には気軽に入れる日帰り湯が意外とすくないので、このあたりに来たときは寄ってみるのもいいかも。

〔 源泉名:不明(三島市徳倉字片平山1195-601) 〕
アルカリ性単純温泉 27.6℃、pH=8.6、200L/min(1,200m掘削揚湯)、総成分=0.203g/kg
Na^+=21.3、Ca^2+=7.0、Fe^2+=1.0、Cl^-=9.4、SO_4^2-=9.1、HCO_3^-=54.9、CO_3^2-=4.8、メタけい酸=90.2 <H10.7.29分析>

<温泉利用掲示>
加水:掲示なし 加温:あり 循環ろ過装置使用:あり 塩素系薬剤使用:あり

〔 HPより 〕
井戸水・水道水を使っていない100%天然温泉です。
清潔さと適温を保つために、毎日、浴槽内・配管内を徹底的に消毒し、湧き出る温泉を熱交換機で加熱して循環させています。

■ブランドグルメ
〔 三島のうなぎ 〕
富士の伏流水が湧き出す三島は古くから水の都と呼ばれ、この清冽な湧水にうなぎを打たせて臭みや脂を落としました。
これが三島のうなぎのおいしさの秘密といわれます。
市内各所にうなぎの名店があり、ご当地バーガー「うな飯バーガー」も開発されています。

〔 2010/12/26UP (2009/11入湯)) 〕


E138.57.7.358N35.9.26.183
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■ 筑波山温泉(双神の湯) 「つくば湯」 〔 Pick Up温泉 〕



筑波山温泉(双神の湯) 「つくば湯」
住 所 :茨城県つくば市筑波64-9
電 話 :029-866-2983
時 間 :10:00~22:00 / 原則無休
料 金 :1,050円(土日祝1,260円)
オフィシャルHP
紹介ページ (@nifty温泉)
紹介ページ (MAPPLE 観光ガイド)
紹介ページ (BIGLOBE温泉)
紹介ページ (ぐるなびトラベル)
紹介ページ (るるぶ.com)
紹介ページ (じゃらん観光ガイド)

茨城の名山、筑波山周辺にはいくつかの温泉施設があります。
ここは筑波山の山腹にある宿「彩香の宿 一望」が併設する日帰り温泉施設。

東京方面からだと、ほんとうは常磐道「土浦北IC」~表筑波スカイラインが最短ですが、表筑波スカイライン(610円)の課金を回避するため、R125~北条市街~県道139筑波山公園線経由でアプローチしました。
ところがこの筑波山公園線、県道とは名ばかりの延々とつづく急坂と仕舞いには路面がうねりだすもの凄い道で、運転に不慣れな人にはまったくおすすめできません。
「基本的に自動車で走ることを前提とした設計になっておらず、狭隘区間・推定25%以上の急坂が連続する。スリップを防ぐため段差付きのコンクリート舗装がなされているが、民家の入り口などで大きく路面が波打っていて、まさに階段の踊り場のようになっており、車高の低い車・パワーのない車では極めて危険である。」(wikipediaより)というほどのもの・・・(笑)
(その凄さはこちらをご覧ください。)


【写真 上(左)】 こんな道です
【写真 下(右)】 北条から筑波山

ただ、筑波山神社への参道「つくば道」だったすこぶる風情のある道なので、運転好きには走り甲斐があるかも・・・。
ちなみに、あとで調べてみると表筑波スカイラインは2004年10月1日から無料開放されていたのでした(orz)

筑波山の山腹を走る県道42沿いにありすぐわかります。
料金1,050円(土日祝1,260円)とお高いですが、Web割チケ利用で105円引になります。(それでも高いが・・・)
館内には浴場のほか飲食処、売店、卓球ルーム、ゲームコーナー、カラオケ、タイ古式マッサージなどがあります。


【写真 上(左)】 看板
【写真 下(右)】 外観&筑波山

階段をおりた階下が浴場。左が女湯「椿の湯」、右が男湯「萩の湯」。
べつに家族風呂(貸切露天風呂、2,000円/45分)あり。
HPの写真を見るかぎりけっこうよさげで、人数割り増しもないようなので、家族づれなど奮発して入ってしまうのも手か?

脱衣所はかなり狭めでごったがえしています。
内湯もこぢんまりとしていますが、露天のスペースはそこそこ広め。
ここからのぞむ筑波山の眺めはすばらしいもので、これだけの絶景をもつ露天はなかなかありません。
それだけにベンチがほしいところ。
(ただし、男湯の浴槽からは眺められず、端の方まで行ってはじめて見えます。女湯露天はさらに絶景で、パワースポット的ないわれもあるらしい・・・。)

内湯ゾーンに内湯(みかげ石枠タイル貼10人位、適温)、ジャグジー槽ととなりあって水風呂とサウナ。
露天ゾーンに露天(みかげ石枠石敷10人弱、ぬるめ)という構成。
露天は茨城名物(?)の多角型です。

カラン8、シャワー・シャンプー・ドライヤーあり。
土曜14時で20人ほどもいる盛況。
湯なれていない客が多く、洗い場などアワだらけ・・。


【写真 上(左)】 内湯
【写真 下(右)】 露天

内湯は塩ビパイプからの投入&ジェット×2からの注入で底面吸湯でオーバーフローなし。
湯口に「循環湯」とありました。
露天は岩組みから突き出た塩ビパイプからの投入でオーバーフローなく切欠からの上面排湯と槽内排湯?。

お湯は露天のほうがぜんぜんいいのでこちらのレポです。
無色透明のお湯にはこまかな気泡とわずかに白い浮遊物。
味不明でよわいながら秩父あたりのお湯によくある紙パルプ臭を感じ、おそれていたカルキはほとんど感じませんでした。
よわいきしきしと湯中の指先の青白発光があって、なかなかに滋味のあるお湯です。
相当な鮮度感があり、源泉起源じゃないと思いますが湯口そばではよわいアワつきもありました。
絶妙なぬる湯なので入っていてきもちがいいです。

pH=10.1という高アルカリ泉ながらヌルすべが感じられないのは、成分濃度が総計=0.126g/kgとうすいことと、SO4、土類をそれなりに含んでいるためか??。
微妙にフックのある浴感で、このあたりは↓の面白い泉質によるものかもしれません。

pH=10.1はかなりの高アルカリ泉。
これを受けてメタけい酸はすべてメタけい酸水素イオンとして算定、しかもこれが陰イオンの主成分をなしています。
(陰イオンでこれだけmval%が分散している分析書はちょっと記憶にない。)
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鉱泉分析法指針(環境省)によると、
メタけい酸は、
pH値9.7未満のとき H_2Sio_3(メタけい酸)
pH値9.7以上11.7未満のとき HSio_3^-(メタけい酸水素イオン)
pH値11.7以上のとき Sio_3^2-(メタけい酸イオン)
として定量値から計算しイオン表に記入することとされています。
(8-4 弱電解質の計算)
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特殊成分を比較的多く含み、F^-=3.3mg/kgとRn=7.31M.E.(マッヘ単位/kg)は温泉法規定を上回っています。
なので、仮に泉温25.7℃が25℃未満に低下したとしても、ふっ素(2.0mg/kg以上)と放射能(ラドン5.5マッヘ単位/kg以上)で規定に乗るので温泉の地位にゆるぎはありません。
とくにこのあたりで放射能の規定泉というのはなかなかに貴重です。
HS^-=0.8mg/kgもあと0.2mg/kgあれば総硫黄で規定泉。
というほどの面白い泉質です。(うすいですけど・・・ ^^; )
さすがに霊峰、筑波山お膝元のお湯というべきか・・・。


【写真 上(左)】 内湯の湯口
【写真 下(右)】 水風呂

水風呂はカランから投入で槽内注排湯なし。
カランがタオルで固定されていて、ザンザンオーバーフローのかけ流し状態になっていました(^^)
この水風呂がすぐれものです。
無色透明、わずかに芒硝薬味を感じ臭いはほとんどなし。
鮮度感抜群でよわいきしきしも感じられます。
オーバーフローを受ける内床の排水口まわりに石膏&石灰華の析出らしきものがあるので、相当量の成分を含む井水かと思われます。

露天のお湯もなかなかですが、この水風呂はさらによかったので、じっさいのところここにいちばん入りました(^^;)

調べた範囲では筑波南麓には筑波温泉(「筑波温泉ホテル」(入湯済未レポ)の自家源泉?)と筑波山温泉(双神(ふたがみ)の湯)の2源泉があります。
(財)茨城県中小企業振興公社の公式HPによると、双神の湯は、山腹の4つの宿(筑波山ホテル青木屋、筑波山江戸屋、つくばグランドホテル、ホテル一望)が協同で設立した筑波山温泉供給(株)が、平成12年3月、地下1700mまで掘削して掘り当てたもの。
なお、「双神の湯」の名は、筑波山の両峰「男体山」「女体山」にちなむものらしい。(筑波山は山そのものが神格化されている。)


【写真 上(左)】 水風呂の析出
【写真 下(右)】 タンクローリー

「現在は、最大で1日約40トンのお湯を汲み上げ、受水槽にためている。まだ配管設備が整っていないため、汲み上げたお湯はタンクローリーでホテルなどに運んでいる。」とのこと。
泉源は筑波山神社脇(字宮脇)にあるらしく、「つくば湯」のよこにタンクローリーが停まっていたので、ひょっとしてローリー利用かもしれません。
また、28L/minを4軒で分湯とすると加水が考えられるところですが、水風呂の水質からすると希釈水じたいがすこぶる良質なものなので、仮に加水があったとしてもこれだけの湯質を保っているのかもしれません。

コストパフォーマンスを考えると評価のわかれるお湯だと思いますが、筑波山観光の帰りなど、利用してみるのも面白いかも・・・。

〔 源泉名:筑波山温泉 〕
アルカリ性単純温泉(Na-(HSiO3)型) 25.7℃、pH=10.1、28L/min掘削揚湯、成分総計=0.126g/kg
Na^+=34.9mg/kg (88.89mval%)、Al^3+=0.6 (4.09)、Ca^2+=1.8 (5.26)、F^-=3.3 (9.83)、Cl^-=4.5 (7.51)、OH^-=2.2 (7.51)、HS^-=0.8 (1.16)、SO_4^2-=6.7 (8.09)、HCO_3^-=17.7 (16.76)、CO_3^2-=8.7 (16.76)、HSiO_3^-=43.5 (32.37)、陽イオン計=38.5 (1.71mval)、陰イオン計=87.5 (1.73mval)、メタけい酸=-、メタほう酸=-、Rn=7.31M.E.(マッヘ単位/kg) <H13.2.27分析>

■ブランドグルメ
〔 筑波山の御神木・つくばうむ 〕
つくばの有名菓子工房「コートダジュール」のオーナーシェフ中山満男氏と筑波山旅館組合青年部のコラボレーションで生まれたつくば限定のオリジナルバームクーヘン。
厳選素材で作られているとのことで、きっと美味しいでしょう。(筑波山の温泉旅館6軒と筑波山神社周辺の売店で限定販売とのことで、なんとなく売り切れのことが多そう・・・)

〔 2010/12/26UP (2009/08入湯) 〕


E140.6.35.350N36.12.23.700
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